花ごよみ

映画、本、写真など・

雑賀のいくさ姫  天野純希

2020-11-04 | 本 あ行(作家)

雑賀のいくさ姫

雑賀の姫、鶴が主人公。
鶴に拾われ,
ともに行動する
イスパニア人ジョアンが語ります。

鶴の夢は南洋での貿易。
商いのため乗り出すつもりが
明の海賊が日本に襲来。

日本の大名の水軍たちとともに
明国海賊と戦うはめに。

雑賀、村上、島津、毛利、琉球、
明国、多くの武将たちが登場。
スケール感はあります。

物語後半の水軍による海上戦の描写、
激しいアクションシーンが
目に浮かぶようです。

雑賀の腕、鉄砲撃ち・蛍、
薩摩の姫、月麗など、
強い女性たちが登場します。

戦いの場面を通して、
次第に明らかにされていく
登場人物の生い立ち。

日本侵攻を企てる敵にしても
哀しい過去を経て、
戦いの場に足を進めていました。

あり得ない設定、
そして結構軽めの小説なので
気楽に読み進めることができました。


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ドミノin上海   恩田 陸

2020-09-07 | 本 あ行(作家)

ドミノin上海 (角川書店単行本)

かなり前に読み終えた「ドミノ」の続編。

今回の舞台は上海。
前作「ドミノ」と同じく
多彩な登場人物。

それらの登場人物が、
それぞれ好き勝手に
行動しながらも、
最後はうまい具合に着地という
前回の「ドミノ」のパターンと同じ。

この作品も同じように進行していくので
前作ほどの面白さ、
新鮮味はなかったですが
やっぱりドタバタ感は楽しめました。

「ドミノ」の登場人物も、
今回登場していたようですが
記憶が薄れてしまっていて、
覚えているのはイグアナのダリオくらい。

そのイグアナダリオも昇天。
でもなんと幽霊になって活躍。

パンダの厳厳の行動はユーモラスで
笑えました。
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罪の轍  奥田英朗

2020-05-01 | 本 あ行(作家)

罪の轍

前回の東京オリンピック前年に
起きた誘拐事件がベース。
実話がテーマということで
気分が重くなります。

子供たちからは「莫迦」
と呼ばれていた青年。

明るい未来を夢見ていたのに..
許されることのない犯人の行動。
やるせない物語でした。

犯人の心の動きを細かく描き、
臨場感たっぷり、
引き込まれました。

緊迫感を持った捜査、
それに反して
特異なキャラクターを持つ犯人の
タカが緩んだかのような態度。
読み進めるのが苦しい中、
刑事達の捜査の姿が救いです。

読み応えのある作品でした。

この本2月20日頃に
借りたのですが
図書館が休館になってしまい
返却期限が大幅過ぎても
返却できないまま。
開館再開が待たれます。

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クジラアタマの王様   伊坂幸太郎

2020-04-19 | 本 あ行(作家)

クジラアタマの王様

タイムリーさにびっくり!!
本の発行日を確かめてしまいました。
発売されたのは2019年7月
伊坂幸太郎って預言者!?

新型ウイルスの大流行、
報道の加熱、デマ、パンデミック。恐怖。
今の世界の状況とぴったり当てはまります。

製菓会社で働く主人公が
クレーマーに対応していくなかで
政治家、芸能人との出会いを通じ
不思議な経験をする。

夢の中の世界で敵を倒せば
現実世界で危険な状態から
脱することができる。
パラレルワールド物です。

あまりにタイムリーで、
怖くはなりますが
登場人物の行動が爽快で楽しく
読みやすい小説でした。

新型コロナウィルス、
ワクチンや治療薬が開発され
この小説のエンディングのように
なるといいのですが...
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アリバイ崩し承ります  大山誠一郎

2020-03-04 | 本 あ行(作家)

アリバイ崩し承ります (実業之日本社文庫)

時計店を営む主人公が時間をもどして
犯人の アリバイを崩していく。
タイトルそのままの物語。
謎解きを楽しむ作品です。

浜辺美波主演でドラマ化されています。
浜辺美波が時計店を営む主人公、
相棒には安田顕。

ドラマ化の前に読みました。
本のほうは短編で
淡々と事件を解決、
登場人物に深みがなく
あっさりとした感じ。

ドラマでは相棒の刑事が新人ではないなど
設定も違っていますが
浜辺美波演じる時乃が可愛いし
オリジナルキャラクターの登場など
物語にふくらみを持たせて
より楽しめました。


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冷たい檻  伊岡瞬

2020-02-23 | 本 あ行(作家)

冷たい檻 (単行本)

駐在所の警官が失踪。 
派遣された調査官。
彼が暴く、たった2日間の話。

結末はなんとなく予想。

うまく出来すぎという感もありますが、
でもこれはこれでいいのかも。
 
大型複合医療施設で起こる
様々な出来事。

アル=ゴル神とは?
アルツハイマー型の認知症ばかり集めた施設。
タイトルの意味することは、
気持ち悪くてぞっとします。

理解できないこと、
都合よすぎるということも
結構多かったですが、
読み終えてみれば
面白い物語でした。

ハードカバー480ページ。 
登場人物も多く、
読み応えありました。
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カインは言わなかった  芦沢 央

2020-02-23 | 本 あ行(作家)

カインは言わなかった

バレエの世界が舞台。
カインとアベルのエピソードをもとに
演出家・誉田、ダンサーの豪、弟の画家の誠、
彼らの恋人、劇団関係者、松浦夫妻ら
それぞれの人物の視点から
ある事件に至るまでの
背景が描かれています。

この物語を占める狂気に
不快さを覚えながら
読み進めました。

公演の成功のための
多くの犠牲がやりきれないです。
登場人物の心理状態も不可解。

カリスマ演出家、
誉田が創り出した、
パワハラが通用する「芸術家」の世界。

誉田に対しての卑屈さは
理解しがたいものがあります。

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ツキノネ  乾緑郎

2019-10-24 | 本 あ行(作家)

ツキノネ

ダムに沈んだ地、蚕、絵の中の少女、
不穏な雰囲気が漂い、
ゾッとするシーンがたくさんある
怪奇小説でした。

ツキノネという少女に
翻弄される周囲の人たち。

この少女の嫉妬深さ、
深い怨念、
空恐ろしいです。

図書館でたまたま見つけて
手に取った本です。

言いようのない不安感、
もういやだと思いながらも
読み進めました。
あまり思い出したくない
後味の悪い物語でした。

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フーガはユーガ  伊坂 幸太郎

2019-03-15 | 本 あ行(作家)

フーガはユーガ

風我と優我という名の双子の物語。

彼等は誕生日に互いの身体が
2時間毎に入れ変わる。

虐待や暴力、重い内容ですが、
そんな世界を伊坂幸太郎独特の
軽妙な表現でカバーしながら
テンポよく描かれています。

優我と風我、二人の兄弟の関係が素敵です。

先が気になり読み進めました。
どうかうまくいきますようにと願いながら。

それでも救いのない内容、
目を背けたくなる残虐なシーンが多く
結構心にズシンと残ります

ユーガの結末も切なすぎて
もう少し救いが欲しかったです。
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ガラスの殺意  秋吉利香子

2019-02-09 | 本 あ行(作家)

ガラスの殺意

事故で記憶障害になった、
麻由子が主人公。

麻由子は殺人容疑で自首し逮捕された。
麻由子が犯人?
それとも麻由子の夫?

障害のため20分程度経過すると、
記憶が喪失。
自分の置かれている立場がつかめない
不安と困惑。

高次脳機能障害という病に
翻弄される麻由子。

病気の原因は、
通り魔により両親が殺害された事件。
その犯人から逃げる途中
麻由子が遭った交通事故。

毎日繰り返し知る両親の死。
麻由子の行動に振り回され、
家族も本人ももどかしく
耐えがたい状況。

真実はどこにあるのか。

ラストは予想がつきましたが
切なさが残りました。
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