この映画は二部作のうちの最初の一作目。
アメリカからの視点で描かれている。
次に公開されるのは日本側からの視点で、
タイトルは『硫黄島からの手紙』。
監督はクリント・イーストウッド。
原作は、英雄とされた兵士のうちの一人、
衛生兵ドクの息子によって書かれている、
上陸シーンはまるで
「プライベートライアン」を思い起こします。
硫黄島はアメリカ、日本
どちらにとっても大事な戦略拠点。
日本軍の姿は隠れていて見えない。
銃弾の音。音響の激しさ。
圧倒される迫力。
リアルで悲惨、恐怖を伴い、
息をのむ残虐なシーン。
目をそむけてしまいそうになります。
戦争の恐怖をまざまざと見せつけられます。
人間が人間でなくなる戦争。
こんなことが硫黄島で、
起きていたとは…。
驚きました。
山の頂上に星条旗を掲げる米軍兵士の写真。
勝利のシンボルとされた
この一枚写真のために、
時代の英雄となってしまった兵士。
この時代の政治家の策略にうまく
乗せられてしまった3人。
戦費調達のためのむなしい行脚。
戦争に振り回された兵士達の歩む、
それからの人生。
3人の戦後は…。
淡々とドキュメンタリーの様に、
傍観者の立場で感情を込めないで、
静かな目で創られた感じがする戦争映画。
2時間12分、長くは感じませんでした。
10月28日公開