花ごよみ

映画、本、写真など・

希望荘  宮部みゆき

2017-03-30 | 本 ま、や行(作家)

希望荘

『誰か Somebody』『名もなき毒』『ペテロの葬列』に続く
杉村三郎シリーズ4作目。

「希望荘」「聖域」「砂男」
「二重身(ドッペルゲンガー)」の4編の短編集。
短編それぞれが繋がっています。
そして結構切なくて重い内容です。

「希望荘」
老人ホームに居た依頼者の父は
罪を犯していたのか、
告白の真偽の調査を依頼。

「聖域」
アパートから貧しかった、
おばあさんが突然消えた。
なのにある所で小ぎれいになった
老婦人を見かけた。
何があったのか調査を依頼される。

「砂男」
仲の良い夫婦だったのに
突然主人が失踪を遂げる。
なぜ主人が駆け落ちしたのか。

「二重身(ドッペルゲンガー)」
大震災が背景。
行方不明のオーナーは
生存しているのかという依頼。

以前TVドラマを見ていた影響で
主人公杉村三郎役の小泉孝太郎の顔が
どうしても浮かんできます。

なんだか力を抜いたような
ふわっとした杉村三郎の性格が
見え隠れします。
そんな雰囲気を持っていても事件を
解決するべく起こす行動、判断力は
やっぱりさすが杉村三郎。

人間の身勝手さ、
覗きたくない心の部分が描かれていますが
杉村三郎の柔和さが
それらを軽減させてくれます。

『ペテロの葬列』では妻と別れてしまい、
あれれと思いましたが、
事務所を起こして私立探偵になる過程の、
通過点だったのかな。
杉村三郎がついに探偵デビューします。

心に癒されることのない、
深い傷を負っていても
マイペースに生きていると言う感じの杉村三郎。

娘の桃子ちゃんとも、
うまくいってるようでよかったです。

「杉村探偵事務所」
これからも続いていく予感。




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危険なビーナス  東野圭吾

2017-03-28 | 本 な、は行(作家)

危険なビーナス

「後天性サヴァン症候群」を研究する義父、
絵の中に描がかれた真理。
絵を解析すれば数学最大の謎が解ける。
素数、リーマン予想さえ
決着がつくし目算もでてくる。

それほど価値のある絵の存在。
それが存在しているのを知っていながら
その絵を見られないのはたまらない
他の人間の目に触れられるのは我慢がならない。

行方不明の兄と義父、
二つの事件が繋がりを見せます。

「ウラムの螺旋」「サヴァン症候群」
について調べる機を与えてくれました。

ミニブタはだめでしょう。
きっと大きくなって手に負えなくなります。
飼っていたブタが巨大になり
困ったというのを
テレビで見ました。

「危険なビーナス」というタイトルとは
本の中身がちょっと違うような。
ちょっと思惑がはずれました。
ラストは思っていたのとは違う
結末になっていました。

読みやすい内容で、
一応は楽しめましたが
共感できる人物はいなかったし、
期待していた以上ではなかったです。





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しゃぼん玉

2017-03-27 | 映画
原作は乃南アサの同名小説。
は既に読んでいて
映画を楽しみにしていました。

主演は林遣都と市原悦子。

監督は東伸児監督。

主題歌は秦基博の「アイ」。

舞台挨拶があって
東監督と林遣都が登壇しました。
林遣都はナイーブな素敵な俳優という
印象を受けました。


罪を犯し逃亡した伊豆見(林遣都)は
逃亡先で宮崎県の椎葉村の人たちと出会い
失くしていた人間としての
心を取り戻していく。

孤独の中で希望を喪失、
通り魔を繰り返す日々を
送ってきた伊豆見(林遣都)。

逃亡先の山深い村のスマばあちゃんの家で
寝食を共にするようになり
彼女の温かさと村人との交流によって
すさんだ心が徐々に変化していき、
今まで犯してしまった罪を自覚していく。



美しい椎葉村の風景。
風景にも癒されます。
伊豆見もこの風景の中に身を置くことによって
失った人としての感情も
甦ってきたことでしょう。



ばあちゃんの優しさ、温かさ、
伊豆見の心の変化に伴う
後悔の念、心の痛み。

暗さを引きずっていた伊豆見の
心の変化を演じた林遣都。
ばあちゃんを演じた市原悦子
どちらも素晴らしかったです。

本を読んだときと同じく
やっぱり泣けました。
「ぼうはええ子」と言う
ばあちゃんの声と言葉、
強く印象に残りました。



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暗黒女子   秋吉 理香子

2017-03-26 | 本 あ行(作家)

暗黒女子 (双葉文庫)

文学サークルのメンバー、
一人一人が語る、
事件が起きるまでの出来事。

それを記したリレー形式の
創作小説により物語が進行。

小説のテーマは「白石いつみの死」。

文学サークルの前会長、
いつみの死の真相を探っていく。

朗読小説の中では、
全て誰かが犯人になるように
うまい具合に創作されているといった
面白い構成でした。
全員が罪を誰かに仕向けると言った風に。

柔らかい口調で描かれた
セレブなミッション系女子高の
文学サークルの部員の語る言葉。

明かされるエピソードによって
見えてくる女子達の裏側。

複雑な心の動き、
表向きには仲良しに見えても
隠されたぎくしゃくとした関係。

読みやすい小説でしたが
美しい女子達の嫉妬、羨望、
深い心の闇が怖いです。

「暗黒女子」黒くて暗い、
陰湿で不可思議な女子。
タイトルが絶妙です。

映画化を知り読みました。
どういう風に朗読部分を
表現するのでしょう。






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大阪城公園桃園

2017-03-23 | 古寺(花など)
大阪城公園桃園では
桃の花が咲き始めていました。

藤田邸跡公園の後立ち寄りました。

大阪城公園では梅から桃、次は桜と
春を告げる花が咲き続け、
季節の移ろいを感じることができます。














背景はクリスタルタワービル、
右に写っているのはツイン21。


大阪城を背景に桃の花。


のんびりと走るロードトレイン。 


クリスタルタワービル周辺に咲いていた椿。

大阪市中央区大阪城

3月18日撮影




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藤田邸跡公園の桃の花

2017-03-22 | 写真(花、旅行など)
JR大阪城北詰駅のすぐ近くに位置する
藤田邸跡公園。

大阪市から名勝に指定されていて
毛馬桜之宮公園の一部になっています。

起伏のある庭園では
桃の花が咲き始めていました。

都会の中にあっても
喧噪から離れられる
人もまばらで静かないい公園です。






















梅も咲いていました。





大阪市都島区網島町

3月18日撮影





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四天王寺 本坊庭園

2017-03-20 | 古寺(花など)
四天王寺に訪れたので
本坊庭園に行ってきました。

四季それぞれの花が咲く本坊庭園、 
極楽浄土の庭です。





桜が咲いていました。
名札がなくて桜の種類が分かりません。




梅も咲いていました。






沈丁花
今年は少し遅れているのかな。


クリスマスローズ
以前はたくさん咲いていたのに
かなり少なくなっていました。


満開の馬酔木


四天王寺五重塔
左に小さく写っているのは
アベノハルカス。


徳島産の蜂諏賀桜と
書かれていました。




亀の池には
亀がいっぱい!!

大阪市天王寺区四天王寺

3月18日撮影





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いなべ市農業公園の梅

2017-03-18 | 写真(花、旅行など)

鈴鹿の森庭園と同じ日に
いなべ市農業公園梅まつりにも行ってきました。

昨年は到着しながらも、
時間に間に合わず、
残念ながら入場できなかった梅林公園です。

まだ5,6分咲きと言うことですが
部分的にはもう満開の所もあって
結構きれいでした。


白、ピンク、赤の梅が入り交じった景色
見晴らし台から見る広ーい敷地に咲く梅の花。

満開ではないので
少し黑っぽく見えますが
墨絵に淡彩を施したようで
やっぱりこの景観は絶景と言えるでしょう。



































こちらのエリアは、
白梅が咲き並んでいました。





三重県いなべ市藤原町鼎

3月12日撮影






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鈴鹿の森庭園の枝垂れ梅

2017-03-14 | 写真(花、旅行など)
鈴鹿の森庭園の枝垂れ梅
鈴鹿の森庭園の「しだれ梅まつり」へ
2年連続で訪れました。

八重咲き品種の呉服枝垂(くれはしだれ)がメインで
見事な大木がたくさんあります。

広い庭園なので大勢の花見客が訪れても
あまり混雑することはないです。

こちらは『研究栽培農園』で、
開花期間限定で、一般開放しています。


素晴らしい樹形の枝垂れ梅がいっぱい。




冠雪した鈴鹿山麓を借景に
目の前に広がる圧巻の景色を
実感しました。


























パンフレットに日本最古と思われるとある
呉服枝垂れ(くれはしだれ)「天の龍」。


 


こちらも日本最古の名木「地の龍」
後ろにも枝垂れ梅の大木が連なります。







三重県鈴鹿市山本町

3月12日撮影




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鶴見緑地公園の菜の花

2017-03-13 | 写真(花、旅行など)
鶴見緑地公園の風車の丘では
菜の花が咲いていました。

吹く風はまだまだ冷たくても
風車の辺り一面は
素敵な春景色になっていました。












菜の花の前に咲いていた花。


名前は分かりませんが
ズームアップしてみました。

追記…名前が判明
花の名前は花だいこんです。


大阪市鶴見区緑地公園

3月11日撮影



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