花ごよみ

映画、本、写真など・

東山魁夷展

2018-09-21 | 美術
生誕110年を記念した
日本の代表的画家、
東山魁夷の回顧展。
京都では30年ぶりということです。

構想から完成まで10年の年月を要した
大作「唐招提寺御影堂障壁画」が
今回特別出品され、
襖絵と床の壁面全68面の
再現展示が行われています。
御影堂の修理のため、
今後数年間、障壁画は現地では見られないので
今回は大変貴重な機会となっています。




「桂林月宵」
景勝地、桂林の風景を描いた
8面からなる障壁画。


「花明かり」
満月と桜、京都市東山区の円山公園にある枝垂桜、
大胆な構図の作品。
ポットライトを浴びたような桜が豪華。


「秋翳」
紅に染まった三角形の山、
シンプルな構図ながら
色が重なり奥行きを見せています。


「夕星」
作者絶筆となる作品
夢の中で観た風景。


「冬華」
太陽をバックに木々を霧氷が覆い、
陽の光バックに華のように浮き立つ
幻想的な白の世界。


「道」
頂点で右に曲がる上り坂の道、
未来へ向かう道。

大胆で独創的な構図、
観る人の心に訴えてくるような
澄んだ情感溢れる絵の数々に
魅了されました。



8月29日(水)~10月8日

京都国立近代美術館

コメント

ゴッホ展 巡りゆく日本の夢

2018-02-21 | 美術

ゴッホに大きな影響を
与えたという
日本の浮世絵。
そこに焦点をあてた展覧会。

1月20日~3月4日(日)

浮世絵を通し日本に憧れを持ったゴッホ、
日本の芸術家や知識人が愛したゴッホ。

彼等のゴッホが眠る聖地である
オーヴェール巡礼。
埋葬地を訪れた日本人の芳名録を展示。


本展はゴッホと日本の関係に
視点をあてた内容になっていました。
ゴッホに影響をもたらした
浮世絵も展示されています。

オランダからパリに移り住んだゴッホ。
その当時、パリでは
ジャポニスムが溢れていました。

ゴッホは浮世絵を通し、
日本にあこがれを持ちます。
そして彼はアルルに日本を重ね移住。

浮世絵に惹かれたゴッホは模写をしたり
構図、色彩を取り入れたりします。


『名所江戸百景、亀戸梅屋敷』
歌川広重


『種まく人』
歌川広重などの浮世絵によく見られる
近景に樹木を配置した構図。
ミレーを敬愛、
ミレーの種をまく人を題材に描いたもの。


『雲龍打掛の花魁』
溪斎英泉

 
『花魁(溪斎英泉による)』
「雲龍打掛の花魁」を模写した作品
浮世絵の関心の深さを推測できる絵。
背景のカエルや鶴にも注目。


『寝室』
浮世絵のように陰影がなく
単純な線で描かれた作品。


日本初公開
『タラスコンの乗合馬車』


日本初公開
『ポプラ林の二人』
ゴッホ独特の筆のタッチ。
見るものに不安な印象を抱かせます。


日本初公開
『夾竹桃と本のある静物』










コメント

国宝展 京都国立博物館

2017-11-22 | 美術
入場してすぐ目に入るのは金剛寺の大日如来、
迫力があって、美しい仏像に
見入ってしまいました。

4期の目玉は尾形光琳の「燕子花図屏風」
 円山応挙の「雪松図屏風」、油滴天目茶碗 、
深鉢形土器(火炎型土器)など。

「燕子花図屏風」は100年以上ぶりの
京都への里帰りということです。

源頼朝像・伝平重盛像・伝藤原光能像が、
ずらりと横に一列並んだ展示は
圧倒されるものがありました。






入館時は明るかったのに
退館時は日も暮れてきて、
景観が様変わりしました。






京都タワーが見えます。

日曜日でしたが、
4時頃、国立博物館に到着したので
運良く待ち時間なしで入場できました。
でも中に入ると人、人、人…
外は寒い一日だったのに
館内は人で溢れて暑かったです。

金印や雪舟の水墨画など
もう展示が終わってしまって
見られなかったのも多いので
国宝展図録を買って帰りました。

出品作品全て掲載された
紙質もよく読み応えのある図録です。
これで3000円とはびっくり!!

今度の日曜が最終日です。



11月19日撮影




コメント (4)   トラックバック (1)

奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝

2017-09-18 | 美術
西大寺展はあべのハルカス美術館で
9月24日(日)までの開催。


奈良市にあって東大寺と
並ぶ寺院、西大寺。

創建1250年を記念して
「奈良西大寺展 叡尊(えいそん)と一門の名宝」として
西大寺に伝わる文化財が公開されています。


国宝「興正菩薩坐像」

展覧会名にある「叡尊」(興正菩薩)は、
鎌倉時代の僧の名前。

叡尊は平安時代に衰退し、
荒廃した西大寺を建てなおしました。
叡尊は、西大寺の中興の祖といわれています。

叡尊後の西大寺の出身の僧に関する
仏教美術の名品の展示もあります。

西大寺以外にも、元興寺、浄瑠璃寺、不退寺、
宝山寺,不空院などが所蔵する
文化財も展示されています。


奈良時代の「塔本四仏坐像」は
4体そろって公開。
4体そろって展示されるのは、
関西で27年ぶりということです。
柔和な面差しの仏像です。


普段非公開の西大寺の
善円作の均整の取れた体つきの「愛染明王坐像」。


嵯峨清涼寺の釈迦如来立像の模刻。
西大寺の善慶作「釈迦如来立像」。



大阪市阿倍野区阿倍野筋 あべのハルカス16F 






コメント (2)

快慶 日本人を魅了した仏のかたち

2017-06-06 | 美術
6月4日(日)最終日に行ってきました。

会場は 奈良国立博物館
ラストというので結構混み合っていて
なかなかスムーズに進んで行くことが
できなかったです。
快慶さん、大人気です。
 
快慶は運慶と並び称される、
日本の代表する仏師。
快慶の実像と足跡を辿る特別展「快慶」。

快慶が創り出した仏像の美を堪能してきました。










次に続いて「なら仏像館」に
今年、新たに国宝になった
大阪金剛寺の降三世明王坐像
特別公開されていました。
迫力満点な明王坐像です。
たまたま見ることができラッキーでした。
うれしかったです。





コメント (2)   トラックバック (1)

マティスとルオー  友情50年の物語

2017-05-22 | 美術
あべのハルカス美術館
5月28日まで開催の
マティスとルオー 展に行ってきました。 

第1章 国立美術学校(エコール・デ・ボザール)から
サロン・ドートンヌへ

第2章 パリ・ニース・ニューヨーク

第3章 出版人テリアードと占領期

第4章 『ジャズ』と《聖顔》
という構成。





ともにフランス近代絵画の巨匠となった
アンリ・マティスとジョルジュ・ルオー、
二人の半世紀に渡る友情と芸術の軌跡。


始まりは 国立美術学校の
ギュスターヴ・モロー教室。
ルオーは19歳で一発合格。
レンブラントの再来といわれ
モロー美術館の初代館長になった。
それに比べてマティスは最初は聴講生。
そんな二人の50年に至る友情。


マティスは生き生きとした線
フォーヴィスムから
リズム感を持った単純な色彩の
装飾性のある絵へと。


ルオーは厚塗り、
そして特徴的な黒い輪郭、
絵の質感を追求していき
宗教画へと進んで行きます。



色彩画家と宗教画家。
華やかさと重厚さ。
対照的な画風を持った画家同士。
それでいて仲がいい二人。

約半世紀におよぶ二人の
手紙のやりとりも展示されていて
深い友情と信頼を
想像することができました。
手紙にも二人の性格の違い、
特徴がよく表れていました。






コメント

木×仏像-飛鳥仏から円空へ 日本の木彫仏1000年

2017-05-01 | 美術


~6月4日(日)まで
天王寺公園内の大阪市立美術館で
開催されています。


古代~近世の
木で彫られた仏像の歴史。
仏像の素材となる木は時代によって変化。

展示されている仏像は約70体。
360度見られるうれしい配置。
後ろ姿や横顔も興味深く鑑賞しました。


「菩薩立像」
飛鳥様式の仏像。
横から眺めると、とにかく薄すぎです。


「宝誌和尚立像」
顔の真ん中がパックリ裂け、
そこから別の顔が、
裂け目から現れたその顔は
十一面観音ということです。
強烈なインパクトがあります。
この仏像だけでも鑑賞する価値大です。


「円空仏」
粗削りでありながらどこか庶民的な
親しみやすさを
与えてくれる仏像です。

以前訪れた滋賀県甲賀市の櫟野寺の仏像、
大阪の余り知らなかったお寺の
仏像も多く展示されていました。


美術館周辺はツツジが満開。




アベノハルカスが見えます。


通天閣もすぐ近くです。



大阪市天王寺区茶臼山町







コメント (2)

デトロイト美術館展 大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち

2016-08-12 | 美術
デトロイト美術館が所蔵するコレクションから52点を展示。
モネ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、マティス、
ピカソなど世界の名画が展示されています。

場所は、天王寺公園内の大阪市立美術館。
期間は9月25日(日曜日)まで。

8月31日までの火、水、木曜は
会場内の作品の写真撮影OKということで
楽しみにしながら行ってきました。

「印象派」「ポスト印象派」「20世紀のドイツ絵画」
「20世紀のフランス絵画」で構成されています。

①「印象派」
モネ、ルノワール、ピサロ、ドガ等の作品を展示。


モネ 《グラジオラス》


ルノワール《座る浴女》


ドガ《楽屋の踊り子たち》


②「ポスト印象派」
ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ等の作品を展示。


ゴッホ《オワーズ川の岸辺、オヴェールにて》
ゴッホ独自の描線、色彩で
表現されています。


ゴッホ《自画像》


ゴーギャン《自画像》


セザンヌ《サント=ヴィクトワール山》

③「20世紀のドイツ絵画」
ドイツ表現主義のキルヒナー ヘッケル、
ディクス、カンディンスキー等。


エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー≪月下の冬景色≫
絵に精神の不安定さが
表れているということで
ナチスによって退廃芸術として
弾劾された作品です。


カンディンスキー《白いフォルムのある習作》

④「20世紀のフランス絵画」
マティス、ピカソ モディリアーニ


モディリアーニ《女の肖像》

キスリングや藤田嗣治ら
外国人画家のグループ
エコール・ド・パリの一人のモディリアーニ。
長い首、傾いた長い顔、
憂いを秘めた顔が特徴的な作品です。


モディリアーニ《帽子を被った若い男性》


マティス《窓》


マティス《ケシの花》

ピカソの作品は全てSNSなど
不特定多数の公開は禁止になっています。

ピカソの恋人だったドラ・マールがモデルの
≪読書する女性≫も展示されていましたが
もちろんこれも公開できません。

ドラ・マールは一つ前の記事の
原田マハの小説、
「暗幕のゲルニカ」 に登場する人物です。




大阪市天王寺区茶臼山町 天王寺公園内




コメント (6)

貴婦人と一角獣展  国立国際美術館(大阪)

2013-09-14 | 美術

展示室に入ると、
壁面に展示された
大きいタピスリーの連作が目に入ります。
そのタピスリーの
大きさにまず圧倒されます。

5世紀末にフランドルで織られたという
タピスリーにはユニコーンと
貴婦人が描かれています。

「触覚」「味覚」「嗅覚」
「聴覚」「視覚」という5感、
そして「我が唯一の望み」というタイトルの
タピスリーと合わせて6枚のタピスリー、
6っつの感覚を表現していると
されています。
「我が唯一の望み」は第6感=心、
五感を一つにまとめた心を表しています。

背景には中世ヨーロッパでは一般的な
模様であるミル・フルール(千花模様)が描かれ
一面の草花が主役を
引き立てるように描かれています。

小さな鳥やヤギ、猿など色々な動物も多数
織り込まれていました。
またその動物が可愛い!!

ユニコーンの表情も
それぞれ変化があって面白いです。

他には同時代のタピスリーや
工芸品も展示されていました。

500年以上前に、
絵画ではなくタピスリー、
その技術に感動します。

細密に描かれた衣装、
その衣装の独特なデザイン、模様、
ヘアースタイル、
アクセサリー等の繊細さに
見とれてしまいました。

誰が何のためにという謎や
ファンタジー性もたっぷりで
想像力を誘い起こさせる
不思議な力を持つタピスリーでした。




会場は国立国際美術館。

外観は竹の生命力と成長を
イメージしているということで 
かなりユニークな建造物です。



大阪市北区中之島



コメント (4)

ボストン美術館 日本美術の至宝

2013-05-03 | 美術

海を渡ったまぼろしの国宝、
 史上最大の里帰り!

天王寺公園内・大阪市立美術館にて
~6月16日まで

アメリカボストン美術館、
日本美術コレクションからの出展。

明治維新を迎えたころ、
西洋化を図るために
日本の古い文化を否定、
また神道による国づくりを行おうとして
廃仏毀釈運動が起こる。

日本の精神を守り、
また仏像を守ろうとした
フェノロサ、岡倉天心等は、
日本美術の収集に力を尽くしました。

心に残った作品はというと
長さ25メートルにも及ぶ8面のふすま絵に
修復された曽我蕭白(しょうはく)の「雲龍図」、
豪快なタッチで力強くダイナミックに描かれ
迫力を感じるふすま絵でした。
この展覧会の看板にもなっています。


「海を渡った二大絵巻」にも興味を惹かれました。
吉備真備の大活躍をユーモアたっぷり描いた、
奇想天外な物語の「吉備大臣入唐絵巻」
保存状態の良さにもびっくり。

「平治物語」の三巻もリアルで
「三条殿夜討ちの巻き」の炎の表現なども
素晴らしいものでした。

そして
鎌倉時代に創られた、
快慶最初期の作品である弥勒菩薩立像。

リズミカルで美しい衣、
今もなお金ぴかの仏様です。
快慶独自の表現が残る、
凛々しいお顔の素敵な仏像を見られたことに感激!!



長谷川等伯、尾形光琳、伊藤若冲等の
見事な作品の展示もあります。


戻ってきた日本美術の至宝、
まさにまぼろしの国宝たちの展覧会でした。


大阪市立美術館の西方向には
通天閣が望めます。


天王寺駅方面に目をやると
2014年の春オープンを目指す
あべのハルカスが見えます。
地上300m、地上60階、地下5階、
高さ日本一のビルです。




コメント (4)