Hiro君の手作りジャズライブ・京都 Blog

寺崎純(p)を中心とする京都のプレーヤーと大阪、神戸を主戦場とするジャズメンとのブッキングを、行いたいと考えています。

The Sax Vol.35 テナーサックス 吹き比べ

2009年06月03日 22時54分16秒 | Weblog
前号のアルトサックスに引き続き、今回はテナーサックス。興味深く読みました。概ね、今回はなぜかシビアな評価は少なく、Selmer Ⅱ、Ⅲがスタンダードなんですが、何れもそれぞれに良いように評価している。Malta氏もご使用の、シルバーソニックモデル、最高の評価です。興味深かったのは、Cadsonの2モデルに対する評価。T-902V,T902ASなんですが、ヴィンテージのセルマーを好むプレーヤーが最近選んでるとか。私は、AS,BNの2モデルを持ってますが、共に吹きやすい。Selmer serieⅡ、ほとんど吹かないくらい。でもASの音、も一つ好きになりません。今まで生で聴いたライブで、武井努氏のビンテージセルマーMark6に、ビンテージ・オットーリンクのハードラバーのマウスピース、この音が最高だと思いますが、なかなか、いろんなマウスピースを換えても、武井氏のような良い音にはなりません。佐藤達哉氏の音には通ずるところがあります。テクは雲泥の差ですが。カドソンについては、カーリング・トーン・ホールで無いシリーズ(BNもそうですが)に対するコメント、欲しかったなー!!
私は同じ会社の楽器なら、傾向は似ていると思ったのですが、音程に関して、アルト、テナー、それぞれに対する評価が、勿論評価する人が違うこともあるのですが、かなり大きく違うように読めます。私自身もアルトの音程が悪い、惜しいと言ったアルトに対する評価と、テナーの音程を許容範囲内とする評価、共に正しいように感じます。これは、購入後の調整にも依るでしょうし、安易な評価は慎みたいとは思いますが。いずれにせよ、Cadosonのアルト、テナー両サックスが、かなり高い評価を得ているのは読んでいて、何となくうれしいと思います。中でも、902Vに対する評価は共に高い。特に、テナーに関しては絶賛に近いところがある。私はアルトは、オーソドックスな902Vより、持ち替え楽器として、個性のあるA-900SGを選び、かつ満足しています。902Vのテナーは、うーん、今のところ、あまり欲しくありません。それより・・・、やっぱりバリトンかなー??次回のThe Saxのテーマはバリトンと行きたいところだけど、やっぱりソプラノなんでしょうね。
そうそう、ボガーニ、ランポーネなど、イタリアのサックス、あまり評価高くなかったなー!!私の尊敬する小池氏はボガーニの販促キャラなんだけど。ランポーネの販促キャラは、あまり感心しませんが。私は、ランポーネのシルバーサテン、よく見りゃ素敵な楽器なのに、最初、シルバーはも一つ見栄えが、と言う先入観にとらわれ、石森楽器の展示の前を素通りしたことがあります。綺麗なのに、気かつかなかった。某楽器社長に依れば、ベルの内側を金メッキにするのは、金がかかるそうです。って、やっぱり見栄えに左右されてるなーーー。も一つ、ジュピターの廉価モデルに対して、随分好意的でしたね。このシリーズ、メーカーを伏せて吹き比べしてもらうと、もっと信頼性が高くなるかも・・・、ってロゴが入ったりして、無理か。それなら、数人のプロに演奏してもらって、それを評価するっての、どこかの番組でやってたけど、どうかな???
てな訳で、2ちゃんねるでは、相変わらず、台湾製サックスに対する評価は低い意見が多いようですが、この吹き比べシリーズ、これだけ多くの楽器を吹いてると、一部のメーカーに良いこと言うわけにはいかないような気がします。尤も、プロのプレーヤーの多くがセルマー、もしくはヤマハ、あるいはヤナギサワと御三家をご使用ですが。吹き慣れている楽器に対してはどうしても、評価が甘くなりがちなのを、しっかり抑制している点を思うと、特定のメーカーに肩入れしているようには見えません。この特集、とっても参考になります。だから、バリトン特集もやってくださいねー!!!
コメント
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