JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

萱ヶ崎山にて

2010年01月26日 | 里山 移動運用
 ニューイヤーパーティから始まって、今年この山には既に3回登りました。丸一日時間が取れなかったり、天候不順で難しい判断を迫られる時は、つい、この山に足が向いてしまいます。自宅からは、茂庭台行き直行バスに乗ってしまえば、登山口のあるバス停まで30分程。バス停から萱ヶ崎山頂まで約30分の登山。自宅を出て、約一時間後には山頂に立っていることになります。

 蕃山の中でも萱ヶ崎山は、静かで、めったに人に会うことはなかったのですが、このところ、里山ブームなのか、時折、登山者と出会うようになりました。見晴らしが得られる山頂の鉄塔付近は、送電線の下にも関わらず、数グループが弁当を広げたりする光景に出会うこともあります。

 先日は、出発が遅れてしまい、ちょうど昼時に山頂に到着しました。この日は、穏やかな冬の晴れ間で、珍しく蔵王連峰もパノラマのように姿を現していました。案の定、山頂では何人かが楽しげにお昼を食べており、とてもその側で、無線を始められる雰囲気ではありません。致し方なく、他に運用できそうな場所はないかと、探しまわったところ、山頂から少し下った南斜面に、蔵王を正面に見渡せる笹薮がありました。ここなら、登山道からも離れており、気にせず運用できそうです。





 さっそく、三脚にHB9CVを設置。ハンディ機(DJ-S17)でワッチしてみると、山頂付近にも関わらず、バンド内は水を打ったように静かなのです。ローカルの交信もまったく聞こえません。いつもは送電線からの抑圧を受けて、スケルチがノイズで開いてしまうこともあるのですが、今日はノイズもありません。

 念のため、AA-200でSWRを測ってみると1.2に納まり、アンテナが壊れているわけではなさそうです。メインコールしCQを出してみました。応答なし。再度CQ・・・・・応答なし。やはり、リグかアンテナが壊れているのだろうか?少し間を置いて、再びCQを出したところ、やっと塩釜局に応答いただきました。先ほどから入感はしていたが、近場なので遠慮されていたとのこと。リグもアンテナも正常でした。それにしても今日は日曜日なのに、静かですね、と妙に納得して長話モードになりました。その後は、角田市、山形市、天童市、登米市、名取市、仙台市内などからポツリポツリとお声がけいただき、10局とQSOすることができました。


 当局の場合、スケジュールを組んだり、移動運用を事前にお知らせしたりということはなく、眺めの良い場所が見つかれば、行き当たりばったりでCQを出します。山頂付近なので、相当広い範囲に信号が届いていることは間違いないのですが、タイミング次第ということでしょうか。

 アマチュア無線は、相手がいないことには、趣味自体が成り立ちませんね。そもそも、それまで何の縁もなかった方と話ができること自体が、不思議な世界です。

 特に遠くの局と交信できたわけではありませんでしたが、応答いただける有り難みというものを感じた運用でした。今シーズンも、一山一局の交信を大切に、謙虚な運用を心がけたいと思った次第です。












コメント
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