JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

鈴宇峠から鹿狼山

2010年11月06日 | 里山 移動運用
 何度も登った鹿狼山ですが、はじめて鈴宇峠からの道を歩いてみました。この一帯は、阿武隈山地から北に派生した標高400~200m程の細長い峰を形成しており、いくつもの小さなピークとそこを縫うように峠道が貫いています。峠は車道であったり、林道であったり、一部廃道に近かったりと、様々。鈴宇峠は、福島県新地町と宮城県丸森町の境で、かつては「ふるさと林道・鈴宇線」と呼ばれていました。昨年、丸森町側が完成して、やっと車が通れるようになったのだそうです。

 今回は、無線というよりもルート探索という気持ちで出かけました。
 仙台から国道6号線を南下、福島県に入ってすぐ、新地町役場の交差点を右折、「真弓線」と表示のある道を西に進むと、山の稜線がぐんぐん近づいてきます。左手には特徴あるピラミダルな鹿狼山。途中、「真弓清水」という整備された湧水地がありました。水量多く、甘露。この少し先に「真弓コース」入口の標識があります。さらに車道を上ると、そこが鈴宇峠。蔵王眺望コース登山口と5台程止められる駐車スペースがありました。


蔵王眺望コース登山口




 落葉前の尾根道は、名前程には蔵王側の眺望はなく、所々で、太平洋が望める程度の、緩慢とした道が続きます。この日の蔵王はすっぽりと雪雲に覆われて、わずかに麓のスキー場が白くなっているのが望めるのみでした。40分ほど歩くと、やっと眺望のきく展望台に到着。鹿狼山と松川浦の大海原が視界に飛び込んできました。階段状のベンチが設置してあり、風もあたりません。時間は十分あるので山頂は急がず、いったんここで店開き。


コース途中の展望台


 今日は、久しぶりにモービルホイップSG2000(第一電波工業)。理由は特にありませんが、たまに使ってやらないと・・・。リグはいつものDJ-S17(145MHz FM)。ワッチしてみると、モービル局が数局聞こえる程度。祝日ですが、寒さのためか移動運用の局も見当たりません。CQを出したところ、近くのOMお二人より声をかけていただきましたが、後が続かず、撤収。

 ここからは20分ほどで山頂。すでに3組ほどの登山者が休んでいました。案の定、西風が強く、寒さがこたえそうです。Xを待たせての運用なので、短時間と割り切って、CQを出してみました。さっそく福島市固定局より応答があり、59-59。中通の福島市とは霊山などの小高い山が連なるのですが、よく届いているようです。続いて地元山元町のOM。一昨年の正月、深山山頂でアイボールしたこともある方で、この辺り、縦横に歩かれているとのこと。当局、鈴宇峠から北、いわゆる七峰(ななうね)は未踏となっており、貴重な情報をいただきました。さらに吾妻連峰の慶応吾妻山荘付近よりハンディ機。57-53。稜線からの吹き下ろしで視界は真っ白、吹雪のレポート。その風がこちらにも流れてきているんですね。どうりで冷たいはずです。最後に、山形県寒河江市固定と59-59。蔵王を超えて終止安定して交信できました。

 約30分の運用。先ほどまでにぎわっていた山頂は、いつのまにか、二人だけになっていました。


鹿狼山山頂 標高430m 相馬郡新地町


SG2000 
かじかんだ手ではコネクターにねじ込むのも難儀




 下山後、毎年恒例となっている亘理地方の郷土食「はらこめし」を食して帰路に着きました。年に一度の楽しみ、今年は遅めのご相伴に預かりました。「はらこめし」が終わるといよいよ冬本番、次は「ほっきめし」の季節となります。




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