JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

災害時の情報確保

2011年05月01日 | 東北大震災


 震災では3日間の停電を経験し、日頃いかに電気に頼りきっていたかということを痛感しました。そして停電すると一気に情報不足に陥ることも。テレビにしてもインターネットにしても、あふれるほどの映像の中で過ごしていると、これらが一挙に消えてしまうこと自体に不安を覚えてしまうようです。

 ラジオからは被害の様子が淡々と聞こえておりました。後で聞いた話しでは、停電で映像を見られない被災地の人の不安をあおらないようにとの配慮から、事実のみを伝えたのだとか。

 ラジオを聴くという習慣がないこともあり、余震が続く中、長野でなぜか震度6とか、さらに静岡、続いて秋田??などと、思いもよらぬことが伝えられ、不安は増幅するばかりでした。何が起こっているのかよくわからないまま、新しい事実が音声のみで伝えられるというのも怖いものです。

 今回のことで、電源と情報の確保の大切さを再認識しました。できれば予備を含めて複数の手段を確保しておくことが望ましいわけです。

 そこでまずは情報。手始めにノートパソコンで地デジを見られるようにしてみました。停電になっても、付属のバッテリーで2~3時間、視聴できるはずです。USBの外付けチューナー。ヤマダ電気で特売していたものを衝動買いしてしまいました。フルセグとワンセグの両方を見られるタイプです(アイオデータGV-MVP/HZ3)。



 わずか5×3センチ程の小ささ。これをUSBポートとアンテナ線の間に挟むだけで、地デジが視聴できます。こんな小さいチューナーでよいのであれば、あの大きなテレビは何が入っているのか?不思議な気分になりました。実際、映してみたところ、十分過ぎるほど精細な映像でした。番組表をダウンロードして簡単に録画もできてしまいます。バスパワーなので、電源はパソコンバッテリーのみ。ネットの情報では、OSとの相性などトラブルも多いようですが、当局の環境(win7 64bit)では問題ありませんでした。

 当初は、乾電池で作動するハンディ型のワンセグテレビを考えたのですが、震災後ということで売り切れでした。入荷も未定。誰しも考えることは同じようです。今回の震災で痛感したのは、事が起きてからでは買えないということ。あっという間に店から消えてしまいます。防災用品にしても電池にしてもそうです。普段は店の隅で、見向きもされず肩身の狭い扱いを受けているものばかりなのに・・・。

停電になるような大きな地震はしばらく来ないかもしれない、多くの人がそう考え始めた時こそ、備えを進めるチャンスかも、そんなふうにも思えてきました。

 そんなわけで、情報確保の選択肢は一つ増えました。でも、テレビ漬けはよくありませんね。あくまで災害用ということで、これを機に、普段からラジオ生活に慣れておくのも良いのでは?


コメント    この記事についてブログを書く
« 特小トランシーバー | トップ | ベランダ小発電の試み »

コメントを投稿

東北大震災」カテゴリの最新記事