JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

仙台―石巻 特小1mW

2013年11月04日 | 特小・DCR運用


 昨日の泉ヶ岳での疲れを癒すべくホームでのんびりしていたところ、DCRよりミヤギIT03局のCQが・・・。石巻上品山移動とのこと、イワテDE69局との交信をワッチ。DE69局の信号はまったく入感しないものの、ミヤギIT03局の話から一関周辺の山に移動途中の様子。ならば、ということで、自宅の真向い、愛宕神社に登ってみることにしました。


愛宕神社より 市内中心部(上)泉ヶ岳方向(下)


 先日もここから上品山との間で特小リグの比較実験をおこないました。距離51.5km。見通し。前回と違って今日はまずまずの天気。朝からの雨も上がって、昨日の泉ヶ岳もうっすらと見えています。ここから眺める仙台中心部はいつ見ても圧倒されます。まさにビルの都。いつもは静かな境内ですが、今日は七五三で参拝者が多く、社殿から離れたベンチでの運用となりました。

 モービルホイップをDPR3に直付けしてさっそくワッチしたところ、すでに交信は終わっていたようで、業務以外は静かでした。メインでIT03局をお呼びしたところ、すぐに応答あり。特小機DJ-P24Lを新たに購入されたとのことで、さっそく実験してみることにしました。

 こちらもDJ-P24Lにて待機すると、IT03局の変調が聞こえてきましたが、こもっていて信号も弱目。前回と位置を変えたことが原因かと一瞬かすめたのですが、直後、打って変わって明瞭な変調が聞こえてきました。最初はMS80、次にP24Lで送信されたとのこと。「何か違いはありましたか?」「違うのなんのって・・・」 メリット5。Sメーターは1~2本。



 続いて、コンパンダ―機能を試してみることに。双方10mW、コンパンダ―機能オン。いつもながらバックノイズが消滅。RS55に。IT03局は初めて使ってみたそうですが、「まるでデジタルでの交信のよう」とのこと。続いてこの状態で1mWにパワーダウン。若干、信号は弱くなったものの、了解度変わらず。RS52。そして1mWのまま、今度は双方コンパンダ―機能オフに。当然ながらバックノイズがからんできますが、これでも十分了解は可能でした。RS51。しばらくこの状態でQSO。それにしても、仙台と石巻間がたったの1mWで交信できるなんて!あらためて驚いてしまいます。50km程度であれば、DJ-P24L同士の場合1mWで不安なく交信できますね。

 

 DJ-R20Dからも1mW送信してみました。その結果は、

  DJ-P24L 41~51
  DJ-R20D 51~52

 やはりDJ-R20Dは頭一つ上かな、との感触。でも今はもう製造中止。コンパンダ―機能もなし。ということで、現行機種ではDJ-P24Lの良さを再認識した次第です。


 その後、DCRメインからイワテDE69局のCQ。岩手県一関市石蔵山移動。標高356m。多少ふわふわした信号でしたが、メリット5で交信成立。距離82.7km。昨日に続いて、特小での交信実験も。残念ながら、呼んでみたもののまったく応答なく、DE69局の変調のかけらもありませんでした。DCRでの信号も弱めだったことから、やはり見通しではなさそうです。ワッチされていた上品山のIT03局には双方の信号が入っているようで、伝言をお願いし、DCRに戻って無事ファイナルを送りました。上品山に特小レピーターでもあれば、などとまたまた妄想が広がってしまいました。


愛宕神社ー石蔵山 見通し外 特小交信ならず


本日も有意義なQSO、特小実験ありがとうございました。






コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

泉ヶ岳移動 特小リグ受信比較

2013年11月04日 | 特小・DCR運用


 ふくしまFK123局さんとの交信実験を兼ねて、久しぶりの泉ヶ岳移動運用。天気は晴れ、絶好の日和となりました。標高1172m。ふくしまFK123局の移動地は二本松市の麓山。897.1m。双方の距離94.5km。試してみたかった各種リグでの受信比較などの実験をおこないました。


晩秋の泉ヶ岳


 本日のリグ
 ・特小 DJ-P24L、DJ-R20D、BH47FR(臨時レピーターとしても使用)
 ・DCR DPR3

 いつもの通りDCRにて連絡。双方0.2Wでメリット5+アンテナマーク2本の良好な伝搬を確認。続いて特小へ。まずは10mW。ふくしまFK123局のリグはDJ-P24LとDJ-R100D。双方でそれぞれリグを換えながら、送信音、受信感度、聞きやすさなどを比較しました。BH47FR でこちらから呼んでみたところ、すぐに応答があり、メリット5(RS52)で問題なく交信成立。バックノイズは高め。続いてDJ-P24LとDJ-R20Dで受信したところ、こちらの方がS/Nが良く、ずっと聞きやすくなりました。メリハリが効いて最も了解しやすいのはDJ-R20Dです。

 続いて1mW。DJ-P24L、DJ-R20D で共に41~51。入感ポイントが狭い上に、信号自体も弱く、時々、ザーっというノイズが被って聞き取りにくくなります。ポイントをうまく合わせてメリット5。一方、BH47FRはノイズに埋もれて変調がまったく確認できませんでした。受信不可。案じていた通りです。結果、DJ-P24L=DJ-R20D>BH47FRとなりました。ふくしまFK123局からはDJ-P24L で41の信号がDJ-R100D で51に上がり、DJ-R100Dの受信感度は抜群とのレポート。1mWという極めて微弱な信号。リグの性能が如実に表れる結果となりました。

 双方DJ-P24Lによるコンパンダ―機能ONでの交信も前回に続いて実施。はやりこの機能すごいですね。ノイズが消え、1mWでも安定して交信できるようになりました。信号強度自体が若干上がるような印象。BH47FRにもオートでコンパンダ―機能が付いているので送信してみたところ、「非常に聞き取りにくい」とのこと。前回のCH27もそうですが機種による相性があるようです。双方DJ-P24Lをお使いの場合は、DX交信に効果ありです。





 この日は、一斉オンエアデーということで、多くの移動各局と交信させていただきました。交信いただきました各局様ありがとうございました。イバラキAB399局(八溝山)およびオオタY16局(栗駒山)には臨時レピーターを設置いただき、交信させていただきました。当方も短時間でしたが初めて山頂に臨時レピーターを設置してみました。何局さんかアクセスいただきましたが、設置場所、設置方法などに難があり、うまくつながらなかったようです。次回の課題としておきます。


泉ヶ岳臨時レピーター(BH47FR)


<DCR>使用リグDPR3
イワテAA169局   姫神山(盛岡市)5+1本
ふくしまFK123局  麓山(二本松市)5+1本(0.2W)
ふくしまFK349局  麓山(二本松市)5+1本(0.2W)
イバラキAB399局  八溝山(太子町)5+3本
ミヤギOS147局   大崎市河川敷  5+2本
イワテDE69局    阿原山(奥州市)5+0本
ミヤギAZ17局    加護坊山(大崎市)5+1本
おおたY16局    栗駒山(栗原市)5+1本
ミヤギSS500局   草飼山(登米市)5+2本
ヤマガタAA197局  最上川河川敷(河北町)5+0本
ミヤギNM81局    室根山(一関市)5+1本
センダイK932局   仙台市青葉区5+1本

<特小>使用リグDJ-R20D、DJ-P24L
イワテAA169局   姫神山(盛岡市)一瞬聞こえるも交信ならず
ふくしまFK123局  麓山(二本松市)5-5 距離94.5km
ふくしまFK349局  麓山(二本松市)5-5 距離94.5km
イバラキAB399局  八溝山(太子町)5-5(10mW)1mWでは交信ならず                       
                  八溝山レピーター経由で5-5 距離168.9km
イワテDE69局    阿原山(奥州市)5-5 距離97.0km
ミヤギAZ17局    加護坊山(大崎市)栗駒山レピーター経由5-5 距離61.4km
                   シンプレックス5-5 距離40km
おおたY16局    栗駒山(栗原市)栗駒山レピーター経由5-5距離61.4km
ヤマガタAA197局  最上川河川敷(河北町)交信ならず
ミヤギNM81局    室根山(一関市)見通しですが、なぜか交信ならず??


泉ヶ岳ー姫神山 惜しくも見通し外 交信ならず


泉ヶ岳ー八溝山 青麻山のピークをわずかに逸れて見通し 交信成立


 いつもながら、特小の面白さは格別ですね。今回、1mWで約95kmの交信ができました。しかし八溝山との169kmは交信不可でした。先月の吾妻高山ー石巻京ヶ森130kmでは声は聞こえるものの厳しいとのレポートでした。これらを考えると、120-130kmあたりが限界かなとの感触です。あとはコンディション次第でしょうか。


 

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする