レピーターを使った街中実験に続いて、本日、ミヤギIT03局にお相手いただき、石巻市の上品山との間で交信実験。
こちらの移動地は、愛宕神社境内。我が家から広瀬川をはさんで、ちょうど真向いです。歩いて15分。標高80mほど。仙台市太白区。晴れていれば、遠く牡鹿半島や金華山を望める好展望地で、目の前には仙台中心部のビル街が一望です。今日はあいにくの小雨模様。境内の東屋から雨を避けての運用となりました。以前、上品山―大年寺山における特小実験でかなり苦戦したことから、ここも厳しいかな、とは思ったのですが、お天気の関係上、致し方ありません。
愛宕神社より仙台中心部(上) 上品山方向(下)
まずはDCR。メリット5+アンテナマーク2本。良好な伝搬を確認して、さっそく特小へ。
本日のリグもBH47FR、DJ-R20D、DJ-P24Lの3台。
はじめにR20Dで呼んでみたところ、すぐにIT03局の明瞭な変調が返ってきました。Sメーターも1個点灯。スケルチ1でオープンします。大年寺山の時とは雲泥の差。あれはなんだったのでしょう?という感じです。50cmほど動くと入感しなくなりますが、ポイントは微妙という程ではありません。続いてP24L、そしてBH47FR。いづれもメリット5で交信成立。距離51.5km。BH47FR での遠距離交信は初めてで一瞬緊張しましたが、前の2台と同様の信号で応答があり、ホッとしました。R20D<P24L<BH47FRと少しずつノイズが増えるとのレポート。街中実験とは異なった結果ですが、大差はないようです。IT03局のリグはモトローラMS80。ショートアンテナ。
R20DとP24Lでは1mWの送信も試してみました。どちらのリグからの信号も「厳しい」とのこと雨による減衰もあるようでしたが、最も良いポイントを探していただいてメリット4のレポート。交信成立(IT03局は10mW)。1mWに関してはP24Lの方がきれいに入る印象、とのことでした。こちらも微妙に動いてしまうので、その影響もあったかもしれません。
愛宕神社ー上品山 見通し51.5km
その後、BH47FRにて、他のリグと受信比較しながら約1時間、安定してQSOを続けることができました。その結果、次のような感触を得ました。
・3台の受信感度の違いはみられなかった。どれも感度良く入感。
・BH47FRは音量を上げると他の2機種に比べサーッというノイズ音が気になる。
・逆に音量を絞った状態では自然な変調で聞きやすく、了解しやすい。
・独立した音量ツマミは非常に便利。
・P24Lの受信音は高音成分がカットされノイズが気になりにくい。
・もっと弱い信号なら音量も上げることになり、BH47FRは少し不利かな、との感触。
ただ、今日の交信でも優劣つけるまでには至りません。また同じリグでも近距離と遠距離では、異なった性格が現れるのかな?との印象を持ちました。100km超の交信ではどんな結果になるのか、楽しみです。
ミヤギIT03局に感謝。