JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

特小BH47FR 51.5km交信

2013年10月20日 | 特小・DCR運用

 レピーターを使った街中実験に続いて、本日、ミヤギIT03局にお相手いただき、石巻市の上品山との間で交信実験。

 こちらの移動地は、愛宕神社境内。我が家から広瀬川をはさんで、ちょうど真向いです。歩いて15分。標高80mほど。仙台市太白区。晴れていれば、遠く牡鹿半島や金華山を望める好展望地で、目の前には仙台中心部のビル街が一望です。今日はあいにくの小雨模様。境内の東屋から雨を避けての運用となりました。以前、上品山―大年寺山における特小実験でかなり苦戦したことから、ここも厳しいかな、とは思ったのですが、お天気の関係上、致し方ありません。


愛宕神社より仙台中心部(上) 上品山方向(下)



 まずはDCR。メリット5+アンテナマーク2本。良好な伝搬を確認して、さっそく特小へ。

 本日のリグもBH47FR、DJ-R20D、DJ-P24Lの3台。

 はじめにR20Dで呼んでみたところ、すぐにIT03局の明瞭な変調が返ってきました。Sメーターも1個点灯。スケルチ1でオープンします。大年寺山の時とは雲泥の差。あれはなんだったのでしょう?という感じです。50cmほど動くと入感しなくなりますが、ポイントは微妙という程ではありません。続いてP24L、そしてBH47FR。いづれもメリット5で交信成立。距離51.5km。BH47FR での遠距離交信は初めてで一瞬緊張しましたが、前の2台と同様の信号で応答があり、ホッとしました。R20D<P24L<BH47FRと少しずつノイズが増えるとのレポート。街中実験とは異なった結果ですが、大差はないようです。IT03局のリグはモトローラMS80。ショートアンテナ。





 R20DとP24Lでは1mWの送信も試してみました。どちらのリグからの信号も「厳しい」とのこと雨による減衰もあるようでしたが、最も良いポイントを探していただいてメリット4のレポート。交信成立(IT03局は10mW)。1mWに関してはP24Lの方がきれいに入る印象、とのことでした。こちらも微妙に動いてしまうので、その影響もあったかもしれません。


愛宕神社ー上品山 見通し51.5km


 その後、BH47FRにて、他のリグと受信比較しながら約1時間、安定してQSOを続けることができました。その結果、次のような感触を得ました。

・3台の受信感度の違いはみられなかった。どれも感度良く入感。
・BH47FRは音量を上げると他の2機種に比べサーッというノイズ音が気になる。
・逆に音量を絞った状態では自然な変調で聞きやすく、了解しやすい。
・独立した音量ツマミは非常に便利。
・P24Lの受信音は高音成分がカットされノイズが気になりにくい。
・もっと弱い信号なら音量も上げることになり、BH47FRは少し不利かな、との感触。

 ただ、今日の交信でも優劣つけるまでには至りません。また同じリグでも近距離と遠距離では、異なった性格が現れるのかな?との印象を持ちました。100km超の交信ではどんな結果になるのか、楽しみです。

 ミヤギIT03局に感謝。









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特小BH47FR 市街地実験

2013年10月20日 | 特小・DCR運用


 新たに導入したケンウッドのUBZ-BH47FR。街中での交信実験をしてみました。といっても、相手はレピーターです。どのような変調でレピーターに届いているのか、ICレコーダーを使って録音してみることにしました。以前にも一度紹介した方法。ただ、今回はレピーター経由で返ってきた変調をその場で確認はできます。
 

(自宅側)
 ・DJ-R20Dを自局レピーターモードにし、音量を適切にして窓に設置(10mW)。
 ・ICレコーダーの音声感知で自動録音する機能をオンにして待機状態にしておく。



(移動側)
 「ただ今○○地点。○時○分。47FRより1mW送信中」とか
 「○○地点。○時○分。R20Dより10mW送信中」
 という感じで送信をおこない、ダウンリンク信号を他の特小機で受信する。

機種はBH47FR、DJ-R20D、DJ-P24Lの3台。

 はじめに東北大学片平キャンパス。自宅から700mほど。ここは学生や通行人がちらほら。トランシーバーを持ってぶつぶつ言っても、何かの実験をしているのだろうくらいにしか思われません。その通りなのですが。ベンチに腰かけて、初めに10mW実験。3機種とも良好にアクセス。47FRで送信した変調は、レピーター経由で他の2台から明瞭に聞こえてきました。52。それぞれリグを変えてもほぼ同等。これでは違いがわからないので、少し進んで北門前のベンチへ。パワーを1mWにダウン。今度は、違いが出ました。

 47FR>DJ-R20D>DJ-P24L

 DJ-P24Lはポイントを見つけないと厳しい状態、なぜか口元に近づけると切れてしまう。47FRは1mWで安定してアクセスし、変調も他の2台で問題なく受信できました。中継モード1mW送信については47FRが抜き出ている印象。受信は3機種とも同等、違いは感じられません。








 続いて、トラストタワー前のベンチ。ここも座った状態で実験。自宅から約1km。30数階のトラストタワーはじめ目の前はマンション、ビル群。そんな一角ながら、意外にも伝搬は良好で、3台とも1mWでアクセスできてしまいました。レピーターを経由した変調も問題なく返ってきます。55。恐るべし1mW。




 さらに、仙台駅前デッキ。自宅から1.2km。さすがに厳しいものがありました。1mWでは3台ともまったくアクセス不可。10mWにパワーアップしたところ、次の結果となりました。

 DJ-R20D>DJ-P24L>47FR

 何度かアクセスを試みたところ、DJ-R20Dはいくつかのポイントでピピッ音を確認し、かすかに変調も返ってきます。DJ-P24Lもわずかなポイントを見つけることができました。47FRはなかなかアクセスなりません。繰り返しているうちに、やっとレピーターを見つけたようで、そのまま話してみましたがレピーターからの変調は確認できませんでした。


 以上、1mWと10mWおよび運用場所によって違った結果となりました。いづれも中継モードなので、単信ではまた異なる結果になるかもしれません。優劣つけるほどの確信に至らず。受信については3台ともほぼ同等の印象でした。


 さて、帰宅後。ICレコーダーの録音を聞いてみました。47FRの送信音は確かに聞きやすいです。ノイズレベルが低く、声が聞こえる前から47FRからの送信であることがわかるほどです。特に1mW時の聞きやすさは抜群。他の2台はサーッというノイズに混じって「パリパリ、ザザザッ」という音が絡んできます。仙台駅前デッキからの47FR(10mW)の音声もわずかに録音されていました。レピーターまで変調は届いてはいたようです。

 47FR、1mWで実力を発揮する機種かもしれないのに、単信不可。残念です。次回はレピーターとして使ってみます。




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