JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

特小BH47FR 市街地実験

2013年10月20日 | 特小・DCR運用


 新たに導入したケンウッドのUBZ-BH47FR。街中での交信実験をしてみました。といっても、相手はレピーターです。どのような変調でレピーターに届いているのか、ICレコーダーを使って録音してみることにしました。以前にも一度紹介した方法。ただ、今回はレピーター経由で返ってきた変調をその場で確認はできます。
 

(自宅側)
 ・DJ-R20Dを自局レピーターモードにし、音量を適切にして窓に設置(10mW)。
 ・ICレコーダーの音声感知で自動録音する機能をオンにして待機状態にしておく。



(移動側)
 「ただ今○○地点。○時○分。47FRより1mW送信中」とか
 「○○地点。○時○分。R20Dより10mW送信中」
 という感じで送信をおこない、ダウンリンク信号を他の特小機で受信する。

機種はBH47FR、DJ-R20D、DJ-P24Lの3台。

 はじめに東北大学片平キャンパス。自宅から700mほど。ここは学生や通行人がちらほら。トランシーバーを持ってぶつぶつ言っても、何かの実験をしているのだろうくらいにしか思われません。その通りなのですが。ベンチに腰かけて、初めに10mW実験。3機種とも良好にアクセス。47FRで送信した変調は、レピーター経由で他の2台から明瞭に聞こえてきました。52。それぞれリグを変えてもほぼ同等。これでは違いがわからないので、少し進んで北門前のベンチへ。パワーを1mWにダウン。今度は、違いが出ました。

 47FR>DJ-R20D>DJ-P24L

 DJ-P24Lはポイントを見つけないと厳しい状態、なぜか口元に近づけると切れてしまう。47FRは1mWで安定してアクセスし、変調も他の2台で問題なく受信できました。中継モード1mW送信については47FRが抜き出ている印象。受信は3機種とも同等、違いは感じられません。








 続いて、トラストタワー前のベンチ。ここも座った状態で実験。自宅から約1km。30数階のトラストタワーはじめ目の前はマンション、ビル群。そんな一角ながら、意外にも伝搬は良好で、3台とも1mWでアクセスできてしまいました。レピーターを経由した変調も問題なく返ってきます。55。恐るべし1mW。




 さらに、仙台駅前デッキ。自宅から1.2km。さすがに厳しいものがありました。1mWでは3台ともまったくアクセス不可。10mWにパワーアップしたところ、次の結果となりました。

 DJ-R20D>DJ-P24L>47FR

 何度かアクセスを試みたところ、DJ-R20Dはいくつかのポイントでピピッ音を確認し、かすかに変調も返ってきます。DJ-P24Lもわずかなポイントを見つけることができました。47FRはなかなかアクセスなりません。繰り返しているうちに、やっとレピーターを見つけたようで、そのまま話してみましたがレピーターからの変調は確認できませんでした。


 以上、1mWと10mWおよび運用場所によって違った結果となりました。いづれも中継モードなので、単信ではまた異なる結果になるかもしれません。優劣つけるほどの確信に至らず。受信については3台ともほぼ同等の印象でした。


 さて、帰宅後。ICレコーダーの録音を聞いてみました。47FRの送信音は確かに聞きやすいです。ノイズレベルが低く、声が聞こえる前から47FRからの送信であることがわかるほどです。特に1mW時の聞きやすさは抜群。他の2台はサーッというノイズに混じって「パリパリ、ザザザッ」という音が絡んできます。仙台駅前デッキからの47FR(10mW)の音声もわずかに録音されていました。レピーターまで変調は届いてはいたようです。

 47FR、1mWで実力を発揮する機種かもしれないのに、単信不可。残念です。次回はレピーターとして使ってみます。




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