JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550   特小・LCR 山岳移動 

VX-3 その2

2012年07月15日 | 移動運用装備


 先週、1エリア出張の際に、あらためて使ってみました。VX-3。本体と予備バッテリー2個で180gほど。軽くなった分、スイスクワッドを持ち込んでみました。いつもはザックにポロッと入れて山で使っているのですが、今回は出張カバンへ。エレメントの隙間に着替えなどを押し込んで何とか納まりました。これにコンパクトカメラ用の小さな三脚、1mの変換コネクターケーブル。しめて約500g。




 いつもの千代田区の定宿で、さっそく窓際に設営。指向性アンテナといっても回すことはできないので、窓に沿ってスライドさせるだけです。ワッチしてみると、コンテスト真っ最中で、空きがありません。それどころか、同じ周波数に数局がCQを出している状態。さすが1エリア、混み具合が半端でありません。何局かに応答して聞いてみたところ、6mダウンコンテストだそうで、すっかり失念しておりました。良い機会なので、聞こえている局に0.1Wで応答したところ、ほとんど59で取っていただきました。コンテスト相場であることを考慮しても、特にパワー不足は感じませんでした。

 さて、コンテストだからと言って、普通にCQを出していけないということもないはず。メインから離れた周波数で遠慮しつつ声を出したところ、応答あり。でも、こちらがコンテスト参加局でないことを告げると、すぐに終了。やはり皆さん、お稼ぎのようです。




 その後、コンテスト参加でない局とローパワーの実験を兼ねてロングにQSOいただきました。川崎市宮前区と0.1Wで51、1Wで56。翌日は静岡県田方郡函南町と1Wで59。スイスクワッドの効果があったかどうかは何とも言えません。試しに、三脚を手に持って、強く入感するところを探してみると、かなりの変化があります。窓際をスライドさせるだけでは、このアンテナの性能は引き出せませんね。

 受信の方は、高音が効いているためか、すっきりした音質自体は聴きやすく、室内では音量をさほど上げなくとも聞き取れます。ただ、前回同様、バックノイズが気になりました。了解すれすれの信号の場合は、高音ノイズに埋もれてしまいます。AMラジオは、都内のど真ん中、18階という高さにもかかわらず、相変わらずNHKが聞こえません。800KHz付近の正体不明な放送が強く入感していました。仙台の自宅では、NHK第一、第二、東北放送が問題なく聞こえいるので壊れているわけではないはずですが・・・??




 このハンディ機を使っていて思うのは、VR-160などの専用レシーバーが他にあるのだから、広帯域受信機能は付けなくてよいのでは?そのためのメモリーとかスキャンなどの機能も自分にとっては煩わしいだけです。多機能の結果、基本性能と操作性が犠牲になるのは世の常で、送信は特に不満はありませんが、受信は中途半端な印象を受けます。

 とはいえ、超小型、超軽量は魅力的で、これまで軽いと思っていたDJ-S57が逆に重く感じるようになりました。たとえて言えば、勢いで一眼デジカメを買って、初めのうちは楽しく使うものの、だんだん重さがこたえて、結局小さなコンデジに逆戻りという話をよく聞きます。この軽さを知ってしまうと、自分もそうなりそうな予感です。主流となっている5Wハンディ機ばかりでなく、リチウム電池1セルの3.7V機も改良を重ねてほしいですね。その際、小さい筐体になんでも詰め込む発想は改めてもよいのでは?



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする