JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

DJ-S57 山デビュー

2010年12月21日 | 移動運用装備
 先月購入したばかりのDJ-S57。山で初めて使ってみました。今回は、モノバンドのDJ-S17と2台持って、比較しながらの運用(145MHz)。場所は、いつもの萱ヶ崎山(仙台市太白区 標高379m)。合併前、旧仙台市の最高地点です。
 
 12月とは思えない穏やかな好天に恵まれたこの日、早朝のバスで茂庭台登山口へ。9時前には山頂に到着しました。相変わらず静かな頂からは、蔵王連峰の他、はるか遠くに吾妻連峰とおぼしき白い山々が・・・。ここから見えるとは、初めて気がつきました。

 装備はハンディ機2台の他、HB9CVとロッドアンテナRH770。




 ワッチしてみると、さすが山頂だけあって、バンド内賑わっています。HB9CVをつないで、さっそくリグの受信比較。41から52程度の信号を聞き比べてみたところ、DJ-S57の方がSメーターの振れが二つ程大きくなります。DJ-S17でまったく振らない信号でも二つくらい振ってきます。それだけ強く増幅してるのかというと、そうでもなく、若干感度が上がったかな、という程度です。DJ-S17で受信できない信号がDJ-S57なら受信できるというケースはありませんでした。

 ただ、前回も書いた通り、ノイズ音が軽減されS/Nが向上しています。DJ-S17に比べ変調が浮き上がるように聞こえ、感度が良くなった気がしないでもありません。

 問題は、隣接周波数からのかぶりです。145.200でCQを出していたのですが、なんだか妙な信号が入るなと思ってVFOを回したら、145.220でローカル局の交信が始まっていて、かぶってくるのです。固定局の強力な信号。特に仙台近くの里山で運用していると、このケースが多いのです。感度と選択度、相矛盾する両方をハンディ機に求めるのは酷とは思いますが、なんとかならないものかと・・・。




 使い勝手についても気になることが一点。
 バンド切り替えボタンにパワー切替え機能も付加されていて、ファンクションボタンを押して数秒以内にボタンを押すとLow→Midと替わります。ところがHi(表示はなし)に戻ろうとしてもう一度押すと、バンドの方が変わってしまうのです。数秒で通常モードに戻ってしまうので、このような現象になってしまうわけです。「パワーを変えようとしたのにバンドが替わってしまった」ということです。交信中、何度かこの操作ミスがあって戸惑いました。電池消耗を少しでも防ぎたいハンディ機では、パワー切替えの頻度が高く、できれば独立したボタンにしてほしいところです。


 そんなことがありましたが、総じて言えば、感度は申し分なし、変調も聞きやすく了解度が良くなった点は評価されてよいと思います。この日は、ポツリポツリとではありますが、福島、山形、宮城の13局と交信することができました。




 最後に、アンテナ比較もしてみました。RH770でまったく聞こえない信号がHB9CVでははっきり聞き取れる、というケースが何度かありました。Sで3~4違います。RH770はよくできたアンテナではありますが、やはり指向性アンテナにはかないませんね。

 リグが2台になって、試してみたいことがまた増えました。しばらくこんな遊び方をしてみようかと思います。




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