JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

月山 再び姥ヶ岳

2009年08月16日 | 奥山 移動運用
◎月山 東田川郡庄内町


 山形県のど真ん中に鎮座する標高1980メートルの高峰。最近、この山頂が東田川郡庄内町に属していることを知りました。庄内町は数年前に余目町と立川町が合併してできた新しい町名です。そんなこともあって、ぜひとも月山山頂から運用してみたいと思い、1泊二日で出かけてみました。



 山頂へは、姥沢登山リフト終点から約2時間弱の登山です。仙台を出るのが遅れたため、山頂に着いたのは正午を回っていました。天気は、曇りで薄いガスが覆っていました。

 広いので運用場所に困ることはありませんが、少しでも高い場所からと思い、山頂神社の前で、無線の準備に取りかかりました。リグはハンディ機DJ-S17(145MHz)とJ型アンテナです。

 下山のことを考えるとあまり時間はとれないので、周波数チェックの後、すぐにCQを出してみました。宮城県丸森町、美里町、岩手県盛岡市、福島市モービル局にさっそく59のレポートをいただきました。強く入っているとのことで、やはりロケはすばらしいようです。続いて、新潟県南蒲原郡は1Wハンディ機とのこと、53-55のレポート。上山市、新潟県上越市、仙台市泉区といずれも59。

 ここでいったん休憩に入り、メインをワッチしていると、「J・4・・・」の強力な信号が聞こえてきました。ちょうどお盆でもあり、4エリアの局が近くに帰省しているのかな?と思ったのですが、よく聴いてみると「/4」と言っているようです。まさか!と思いながら呼んでみたところ、すぐに応答が返ってきました。岡山県津山市の移動局でした。標高1000メートル近くから16エレ八木スタックでの運用とのことでした。お互い59でレポート交換。相手の信号がこちらに届くことはあっても、当局のハンディ機とJ型アンテナから出た電波がまさか岡山県まで届くとは思ってもみませんでした。しかも近くで交信しているような信号強度と安定感で、なんら不安はありませんでした。よほどコンディションも良かったのだと思うのですが、これには驚きました。月山恐るべし。交信距離約700キロメートル。新記録更新となりました。

 続いて、新潟県佐渡市、柏崎市、宮城県および山形県各局、岩手県一関市はハンディ機0.5Wとのことで59-52でレポート交換。2時間弱で18局と交信いただきました。ここは東西南北、日本海側、太平洋側ともに満遍なく飛んでくれるようです。

 いつの間にか、にぎわっていた山頂が閑散となっていました。リフトの終了時間に間に合うように、少し急いで下山となりました。






◎再び姥ヶ岳

 月山下山後、その日は、志津温泉に一泊して、翌日、姥ヶ岳に登ってみました。天気は晴天。朝方は鱗雲が広がり、もう秋の気配が漂っていました。7月にここで運用したときは、初めて9エリアとつながり、特に日本海側の伝播がすばらしかったことが忘れられず、今回2度目の運用となりました。

7月に比べて登山者が多く、山頂はかなり賑わっていました。運用場所を探したのですが、山頂では難しいと判断し、少し下った1650メートル地点で運用することにしました。この山は、高層湿原になっているため、運用場所はかなり制限されます。





 メインコールしてCQを出してみると、さっそく新潟市、長岡市から応答いただきました。やはり日本海側の伝播が良いようです。続いて群馬県片品村の日光白根山移動局より標高2578メートル地点からハンディ機3Wとのこと、お互い55でレポート交換。そして、今回も9エリア石川県金沢市の移動局に応答いただきました。医王山夕霧峠より移動運用中とのこと、お互い59で安定して交信できました。さらに、富山県高岡市と51-59。12エレ八木スタックとのこと、当局の信号もしっかり届いているとのことでした。その後も新潟県、山形県、福島県各局と交信いただきました。福島市の局はハンディ機0.3Wに3段GPとのことでしたが、安定して了解できました。あえてQRPとのこと、面白い経験をさせていただきました。信号強度は限りなく1、なのに了解度が5、弱いのに不思議に了解度のよい安定感のある信号というのが時々ありますね(FMで)。当局が好みとするのは「細みに分け入り丈夫に届く」このような信号です。

 月山山頂と姥ヶ岳。共にロケはすばらしいの一言です。微妙に伝播の違いも感じました。仙台から日帰りも十分可能なので、ここは何度も来たくなりました。

コメント (4)
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