昨日から、IC-20 のオーバーホール作業を開始し、① 電源コードの作り替え、②車載用ブラケットが変形補正等を行いました。
電源コード (コネクタ付) は添付されていましたが、余りにも古く、コネクタも半分壊れており、手持ちで丁度合うコネクタ (未使用品) があったので、新たに作り替えました。
車載用ブラケットは正面から見ると明らかにひし形に変形しており、片側をバイスに挟んで曲がりを押し戻したりして、概ね正常な形に戻りました。
変形を戻す際、しっかりバイスに挟む必要があること、今後汚れを落とした後、塗装を行うので、クッション材のフェルト材は丁寧に剥がしました。
このフェルト材は、ブラケット塗装後に接着剤で張り付けて再利用します。
電源投入は OK との情報以外に IC-20 本体の機能情報が全く無かったので、何らかの音がスピーカーから出るか、送・受信ができるか、現状のままで先ず電源投入してみました。

以外にもメーター照明ランプ・チャンネル表示ランプのどちらも正常に点灯し、無事蘇ったような感じです。
送信試験では、マイクコネクタ (3P) が手元に無いので、スタンバイ端子を短絡して送信を行ったところ、他のトランシーバで送信周波数を受信してみると正常に送信状態 (キャリアのみ確認・マイクが無いので変調は未確認) が確認できました。受信に使った IC-705 の Sメータはフルスケールまで振れています。

現状 "High" 側でおよそ 7W ほどの出力があり、ファイナル増幅段の同調を取り直せばもう少し出力を出せるかもしれません。"Low" 側では 2W ほどの出力があります。
受信機能は、IC-705 のアンテナ端子をダミーロードに接続し、144.48MHz / FM で送信してみると、Sメータも振れ (フルスケール)、しっかりと受信ができており、IC-705 のマイクでしゃべってみるとしっかりと復調され、スピーカーから音声信号が聞こえてきます。
無信号時にスケルチ VR を回しても、スケルチが開いたり開かなかったり不安定で、スケルチ VR が接触不良をおこしているのでしょう。
以上のようなことから、本体の機能はまあまあ働いているようです。
スケルチ VR の修理を終えたら、SG から信号を入れてみて受信感度がどの程度あるか見てみたいと思っています。