Tiny SA Ultra は、スペアナとしての活用例が良く掲載されていますが、別に SG ( Signal Generator ) としての機能も持っています。
Tiny SA Ultra を SG ( Signal Generater ) モードとして立ち上げるには、Tiny SA Ultra 電源投入後初期画面で右端のコマンドメニューを開き、一番下の「MODE」を選びます。
次に、下の画像のように通常の「 Spectram Analyzer 」の下に「 Signal Generator 」が有るので、これを選択します。
既に画面上で SG 出力を ON にしていますが、始めは、「LOW OUTPUT 」は「 OFF 」、「 Freq 」は、10MHz、「「 MOD 」は、NONE になっているので、
①「 Freq 」を押さえ、10キー入力画面で目的周波数をセット
②「 MOD 」NONE を押さえ、次の変調設定画面を開きます。
下画像が変調設定画面です。
変調信号は「1,000Hz」で OK ですが、変調モードを「 None 」、「 AM 」、「 FM 」から選びます。
変調の深さ 「 AM DEPTH 」は、80% ~ 100% で良いと思います。
この設定を終え、「 BACK 」を押さえると、前画面に戻ります。
この画面に戻ったら、一番上の「 LOW OUTPUT 」の 「 OFF 」を押さえ、「 ON 」にします。
SG 出力レベル 「 LEVEL 」を適宜絞ると、出力がおち、下の写真のように IC-705 の S メータが 1.5 程度 ( 1KHz の信号音がノイズ混じりで聞こえるレベル ) まで絞ることが出来ました。
外部 ATT が必須ですが、結構 SG 出力を絞ることが可能ですので、SGとしての活用範囲もそこそこありそうです。
なお、TinySA Ultra 本体からは、結構高いレベルで SG 信号出力が漏れているので、測定系の ATT 接続ケーブル類の各接続点はしっかりと締めて測定しないと、漏れ信号を拾ってしまいます。ご注意ください。また、しっかりとしたケースに入っていない受信機等に対しては、漏れ信号を拾ってしまうのである程度の強さの信号になってしまいます。
上写真のように IC-705 では、SG 出力を絞った信号を検出できていますが、アンテナに繋いでいる別の FM専用 U/V 機は、TinySA Ultra 本体からの漏れ信号 ( 439.46MHz / FM )を拾って、かなりの信号の強さで受信していました。Hi.