今まで SSB 送信信号を受信モニターする際便宜的に受信機のアンテナ端子を50Ω抵抗で終端させて聞いていましたが、きちんとした受信アンテナで受けた信号をモニターするため、アッテネーターを 受信アンテナ と受信機 (NRD-525) 間に入れて受信するようにしてみました。
写真がアッテネータ BOX で 50dB のパイ型アッテネーターを組み込んでいます。もちろん使用する際はアルミの蓋をねじでしっかり閉めて取り付けます。
抵抗によるアッテネーターは計算上 50dB となっていますが、入力端子と出力端子のアイソレーション対策は何も行っていないので、実際に使用してみると十数メートル離れた送信アンテナから送信される 1kW の受信信号の電圧は大きく、アッテネーター内の迷結合により十分な減衰を得ることができず、あまり良い結果を得ることができませんでした。
( IC-7700 ベアフット 出力での使用はまあまあ 使える?かな? )
次策としてネット上で見つけていた 「アンテナ切り替え SW をアッテネータの代用」 にする案を実施してみました。
市販されているアンテナ切り替え SW では「入力 1」 と「入力 2」 の間では 50 ~ 60dB 程度のアイソレーションがあるように取り扱い説明書には記載してあります。
そこで、受信アンテナを「入力 1」 へ接続し、受信機 は「入力 2」 へ接続しておけば、受信アンテナと受信機間に 50 ~ 60dB のアッテネータを挿入しているのと等価になります。
切り替え SW の受信アンテナに接続していない片方の端子に 50Ω の終端抵抗を接続、受信機はこの終端抵抗側に接続して SSB 送信信号をモニターします。
結果は上々で、NRD-525 の受信フィルターを広帯域なポジションに切り替えてモニターすると各バンドとも FB な SSB の FB な変調音が聞こえます。
モニター用受信機として、JRC NRD-525 を仕入れて以来やっとしっかりとした送信信号のモニター環境が出来上がりました。
通常は受信機を受信アンテナへ接続しておき、AM 放送や信号の強い局同士の QSO を聞いたりしています。
( 受信専用アンテナは地上高が低く、受信感度が良いとは言えず DX 局の信号などは全く聞こえません。Hi. )