HF-40CL ( 第一電波工業製 センターローディング モービルアンテナ、全長 2.2m ) 、RHM-12 ( 第一電波工業製 スクリュー ドライバー型アンテナ ) の記事を何度か掲載していますが、キッチリと S.W.R. を追い込んだアンテナの特性をまとめてみました。
天候も暖かくなり、暑くもなく、庭先で遊ぶのには持って来いの季節です。
そこで、両アンテナを引っ張り出して、nanoVNA-H4 でしっかりと調整してみました。
アース用ラジアルは、芯線径 2mm、全長 6m× 6本のラジアルですが、① 一方向にまとめて流す ② 6本を各方向にそれぞれ流す ③ アンテナの直下にクシャクシャにまとめるの 3通り試しています。
1. RHM-12 ( 第一電波工業製 スクリュー ドライバー型アンテナ )
これ 1本で、オールバンド移動運用が可能なっことから使っていらっしゃる方も多いと思老います。

給電点の作り( コンデンサ無し )が関係するのではないかと思いますが、上写真のとおり「 ③ アンテナの直下にクシャクシャ 」でないと、S.W.R. が完全に下がってくれません。
この状態における nanoVNA による測定結果が下の画像です。

スクリュードライバーの長さを 7,050kHz 近辺に合せると、S.W.R. 値は、およそ 1.1 弱まで下がりました。
2. HF-40CL (センターローディング モービルアンテナ、全長 2.2m )
元々エレメントは、数センチ既にカットしてあり、エレメント長はを 7,050kHz 近辺に合せてあります。

このアンテナは、モービル基台に取り付けるよう設計されており、給電点にはマッチング用コンデンサが入っています。
アースラジアルは上写真のとおり、「 ② 6本を各方向にそれぞれ流す。」、および、画像は略しましたが、「 ① 一方向にまとめて流す。」方法で
S.W.R. 値は、およそ 1.0 チョイまで下がりました。

< 結 論 >
何れのアンテナも S.W.R. は 1.0 まで下がり、給電点インピーダンスも 50Ω前後で申し分ありません。
※ nano VNA-H4 による測定点は、何れもアンテナの給電点より、長さ100㎜ の 3D-2V の M型コネクタに接続して測定。
次に、 ic-705 に接続 ( RG-58U 全長 7m ) して使用してみました。
① 建物から近いこと、② ロケーション的に開けていない事が主因になりますが、受信する 7,041kHz の FT8 の信号で強い局 2局 ~ 3局程度しか見えません。
家の庭先と言う余りにもロケーション的に条件が良くない場所なので、受信条件が良くないことは割り切らなければなりません。
先日、 同じ庭先に 釣り竿アンテナを建てて、30分ほど 7MHz / FT8 で運用 していますが、前記の短縮系アンテナと比較するともう少し多くの運用局が受信出来ていたので、飛び具合の確認までは行っていません。
このタイプのアンテナを使用するには、ビルの屋上や山上などロケーションの開けている所でないと実用的な使い方ができるとは言えないようです。
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