今日は四国電力から派遣された作業員の方が高所作業車を用いてノイズ発生源として疑わしい近所の電柱を詳細に調査・対策の実施を行っていただきました。
結 論 原因箇所と推定していた電柱の 6.6kV 配線に使用している碍子に不具合を発見し、応急措置を実施して大幅にノイズレベルが低減しました。
・ 対策実施前のノイズ、レベルは 9+ ( P.AMP2 ON )
・6月10日対策実施後のノイズ、レベルは 9+ ⇒ 2 ( P.AMP2 ON )
斜め縞模様は見えていますが、S9+ ⇒ S2 と劇的にノイズレベルが低下しています。
詳しい原因は 3相 6.6kVの真ん中の 1本の絶縁碍子 (2個シリーズに接続)の碍子同士を接続している金具の導通不良があり、これをゆするとノイズが消えたり出たりすることを確認したそうで、それぞれの碍子を繋ぐ金具に導電テープを巻いて導通を確実に確保すると現状のレベルまでノイズが低減。碍子同士を接続する金属の導通が問題と言われても本来碍子は電気絶縁するためのものなので、理由は理解しかねますが、現実にノイズが低減できているので可とします。
なお、本修理は別途実施することとし、① 電柱に使用している碍子を全て更改する ②6.6kV電線を接続している金具を全てノイズをを出しにくい (接触性の良いもの?) タイプの金具に全て更改することとなりました。
現状 (仮修理後) では薄い縞模様がまだ出ていますが、碍子・接続金具の更改が行われれば更に改善するものと思われます。
なお、本修理は今月中に晴天の日を選んで実施していただけるとのことで、原因箇所および対策がハッキリと判ったので一安心ですが、本当に良くなったのかしばらくは様子を見なければなりません。
以上のようにキチンと結果を出すことができましたが、この原因カ所探査に活躍した測定器がこのラジオです。
当初ノイズ調査に使用した中国製の2千円のトランジスタラジオでは、ノイズ発生源の電柱近くに行くとRF増幅部が飽和してしまうのか?混変調を起こしてしまってダイヤルを回してもどこも同じ状態になってしまい使い物になりませんでした。
そこで、調査用に SONY の ICF-5800 をネットオークションで安く仕入れ、今回のために準備しました。
この ICF-5800 では混変調も無くノイズの聞こえるバンド聴こえないバンドと確実に識別でき、ノイズの聞こえる帯域にダイヤルを合わせて 6.6kV の配線や碍子をゆすったり、たたいたりして不良カ所を発見したとのことです。
近々実施される本修理により、ノイズが確実に消えることを期待しています。