先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

国連に何度促されても人権機関をつくらない日本 先を行く韓国の状況を「差別撤廃デー」に聞いた

2024-03-23 | アイヌ民族関連

東京新聞2024年3月23日

 3月21日は国際人種差別撤廃デー。日本でも芸能界の性加害問題や入管施設の劣悪な人権状況などを契機に、被害救済や政策提言を担う国内人権機関の設置を求める声が顕在化しているとして設置の必要性を考える集会が同日、国会内で開かれた。韓国国家人権委員会の国際人権部副部長の白佳倫(ベクガユン)さんを招き、日本に先行する韓国の国内人権機関の取り組みと課題を学んだ。(曽田晋太郎)

◆韓国は23年前に設置、17万件あまりを受理

 集会は、人権問題に取り組む団体や弁護士らでつくる「人種差別撤廃NGOネットワーク」(東京)が主催した。白さんによると、韓国で国家人権委が発足したのは、軍事独裁政権が終わり、金大中氏が大統領選に当選後の2001年。開設初日から122件の申し立てがあり、障害に基づく差別や宗教的理由による兵役拒否、移住労働者への差別などが寄せられた。

講演する韓国国家人権委員会の白佳倫さん(右奥左)=21日、衆院第2議員会館で

© 東京新聞 提供

 韓国の国家人権委は大統領と国会、最高裁に当たる大法院長が任命する計11人の委員で構成。国内には六つの地域事務所があり、死刑廃止や国家保安法廃止といった人権に関する法律や政策への勧告や意見を発出するほか、政府や民間による人権侵害、差別に関する申し立てを受け、事案を調査し、主に加害の側に勧告を出す。これまで累計17万件余の申し立てを受理してきた。

◆官民に「勧告を尊重する土壌」 受け入れは9割

 勧告に強制力はないが、受け入れる割合は約9割。白さんは「政府も民間も勧告を尊重する土壌ができているので、拒否するよりも受け入れる割合が高い」と説明した。

 一方で、組織の独立性には課題がある。係争中の裁判事案は調査できず、10年には政府が予算や人員を削減した経緯もある。ほとんどの委員が法曹出身者で占められ、多様性も不十分だ。白さんは「調査を担える人材は全体のスタッフ250人のうち90人しかおらず人手不足も深刻。人権委の設置は第一歩だが、続けていくために日々闘っている」と打ち明ける。

◆国連加盟120カ国が設置、日本や中国はまだ

 これに対し、日本の状況はどうか。世界をみると、国連加盟193カ国中、120カ国に国内人権機関があるという。「アジアの国でも半数は機関ができているのに、日本と中国は未設置だ。人権に対する問題性がますます突きつけられている」と外国人人権法連絡会事務局長の師岡康子弁護士は現状を憂えた。

 日本でも設置の機運が高まった時期はあるという。登壇した日弁連「政府から独立した人権機関実現委員会」の委員長の弁護士、小池振一郎さんによると、民主党政権末期の12年、国会に人権委設置法案が提出された。その後政権交代を経て第2次安倍政権が発足すると、衆院解散で廃案になった。

◆根強い自民保守派の反対、経済界には変化も

 当時は法務省も設置に前向きだったが、自民党の保守派を中心に設置への反対論も根強くなかなか実現しない状況という。累次にわたり日本は国連機関から設置を勧告されていて、小池さんは「人権機関設置は世界の潮流だ」と強調する。

 ただ、昨今はリスクマネジメントの観点から企業に国際人権基準が求められ、経済界で変化の動きもあるという。21年には経団連が「人権を尊重する経営のためのハンドブック」を、22年には経済産業省が企業による人権尊重のガイドラインをそれぞれ公表した。

◆救済が困難な人権侵害が相次ぎ発生

 名古屋入管に収容中のスリランカ人女性が死亡した事案や、旧ジャニーズ事務所の創業者による性加害問題、宝塚歌劇団の女性俳優の急死など、今の制度の中では救済が困難な人権侵害は相次いでいる。前出の白さんは「人々にとって人権保護の層が厚くなることや、あらゆる領域で人権を主流化するために国内人権機関は必要だ。日本でも早く設置され、韓国との連携を期待している」と述べた。

https://www.msn.com/ja-jp/money/other/国連に何度促されても人権機関をつくらない日本-先を行く韓国の状況を-差別撤廃デー-に聞いた/ar-BB1kkgM0


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デジタル教材の充実競う 中学校教科書検定 情報読み解く力必要に

2024-03-23 | アイヌ民族関連

本郷由美子 、内山岳志 会員限定記事

北海道新聞2024年3月23日 0:04(3月23日 0:18更新)

 2025年度から使われる中学校の教科書では、動画や音声、用語解説など、デジタル教材につながるQRコードの掲載が大幅に増えた。教育現場では、全生徒に学習用端末を配備する取り組みとコロナ禍のオンライン学習を経て、デジタル教材の活用が進んでおり、教科書会社は充実ぶりを競っている。ただ、専門家は今後の使用拡大に合わせて、生徒たちの情報を読み解く力を養う必要があると指摘する。

QRコード記載が大幅増 中学教科書検定 「フェイクニュース」接し方も 

 アイヌ民族の舞踊や、ハンバーグの調理法、楽器の演奏の仕方―。教科書からQRコードで接続できる動画の内容だ。動画以外にも、学習を振り返るクイズや各国の統計資料など、各教科書で多彩なデジタル教材が用意され、量も大幅に増えた。例えば1年の英語では、1冊あたりのQRコードの数は平均50から83・3に拡大した。

 胆振管内洞爺湖町立洞爺中では、23年度からほとんどの授業で端末を使用し、ドリルなどのデジタル教材も普段から活用している。教科書から接続できる教材が増えることについて、古沢真教頭は「生徒へのアンケートからも、デジタル教材を使った学習が生徒の関心や意欲を高めることがわかっている。教材の選択肢が広がるのはいいこと」と歓迎する。

 一方、デジタル教材を増やしても、教科書の価格は上限があり、業者側には大きな負担となる。社会でQRコードの数を4倍以上に増やした業者の担当者は「各地区の教科書の採択で複数の図書が競合した場合、デジタル教材の内容や量が後押しになると感じる。ただ、やればやるほどコストがかかり、どこまで入れるかは悩ましい」と明かす。今後は子どもの数も減少していくなか、体力のない業者が淘汰(とうた)される可能性もある。

 QRコードから視聴できる教材は教科書ではない「補助教材」のため検定の対象外だが、検定では①図書の内容と密接な関連があること②不適切であることが客観的に明白な情報を参照させるものではないこと③情報の扱いが公正であることの3点は確認を行う。ただ教科書ほど厳密な審査ではないといい、文部科学省の担当者は「一語一句を細かくみるものではない。教科書の外にまで意見をつけることには限界がある」としている。

 デジタル教材について、北大大学院教育学研究院の大野栄三教授(教育方法学)は「QRコードのリンク先教材を使用するかは教師の裁量に任せるべきで、検定の対象にすべきではない」との立場だが、QRコードの先に問題がある教材が見つかった場合には「教師ら使う側が業者に修正を求め、業者側は速やかに対応し、修正に至った過程を公開するしくみが必要になる」と提案する。

 10年以上前から端末を使った学習を続けている道教大付属函館中の黒田諭副校長は「生徒はQRコードの先の広告バナーなどで不適切なサイトを閲覧する可能性もある。生徒たち自身の情報を読み解く能力を養成する必要がある」と話している。

■北海道に関する記述

■アイヌ民族 活動家・天川恵三郎を紹介

中学社会科の歴史で紹介されたアイヌ民族の活動家天川恵三郎(石狩市浜益支所提供)

 合格した教科書では、アイヌ民族や文化に関する記載が社会や国語、道徳など多くの教科でみられた。社会の歴史的分野では、北海道の開拓が進むなか、土地を守ろうと明治から昭和にかけ、言論で戦ったアイヌ民族の活動家として天川恵三郎(1864~1934年)が新たに取り上げられたほか、道徳では、自然愛護に関する題材でアイヌ民族の詩人で古布絵作家の宇梶静江さん(91)のエッセーが掲載された。

 天川が登場するのは帝国出版の歴史。1899年(明治32年)、旭川のアイヌ民族が土地を取り上げられて天塩に強制移住させられる計画が明らかになり、当時浜益村(現在の石狩市)在住で日本語を話せる天川が、それを阻止しようと裁判所に訴え、上京して大隈重信に協力を求めたことを紹介した。

 現行の教科書では松浦武四郎(1818~88年)をコラムで紹介しているが、天川に変更する。担当者は「明治時代に政府がアイヌ民族を日本国民化しようとするなかで、政府側ではなく、アイヌ民族の側から活動した人物を取り上げたかった」と狙いを語る。また、現行では「アイヌの人々」としている表記を「先住民族として認められている」として「アイヌ民族」に統一した。

 日本文教出版の1年の道徳では「あらゆるものに神は宿っている」と題した宇梶さんのエッセーやメッセージを4ページにわたって紹介した。アイヌ民族が自然に感謝しながら暮らす様子などがつづられており、担当者は「宇梶さんを通じ、自然の大切さだけでなく多様性についても考えてもらえると思った」としている。

 アイヌ民族に関する記述は、国語、社会、音楽、美術、技術・家庭、外国語、道徳の7教科で、62点中37点の図書でみられ、前回の61点中32点から微増した。QRコードで接続できるデジタル教材にも、アイヌ民族の舞踊や、胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」を紹介する動画などがあった。

 小樽市のアイヌ民族研究者平山裕人さん(65)は「『人々』から『民族』に表記が変わり、アイヌ民族に寄り添った記述が増えたのは、アイヌ民族が日本の先住民族だという認識が浸透しつつあることの表れだ」と評価した。

・・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/990997/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

札幌市人事【課長職】(4月1日) アイヌ関連抜粋

2024-03-23 | アイヌ民族関連

有料記事

北海道新聞2024年3月23日 0:00

◆市民文化局

▽市民生活部アイヌ施策課長(豊平区市民部東月寒まちづくりセンター所長)熊谷大二郎

◆中央区

▽保健福祉部保護二課長(市民文化局市民生活部アイヌ施策課長)大屋伸一

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/990577/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『アイヌもやもや』=北原モコットゥナシ著、田房永子・漫画

2024-03-23 | アイヌ民族関連

毎日新聞2024/3/23 東京朝刊

有料記事498文字

 (303BOOKS・1760円)

 現代日本社会における差別についての優れたハンドブックである。

 著者がアイヌであるからアイヌに関する事例が多いが、原理的にはこれはすべてのマイノリティーに通じる構造的な問題である。

 だが著者はそれを「アイヌ問題」とは呼びたくない。それでは「仰々しいし、アイヌに問題があるみたいだし」。でアイヌと非アイヌの両方がかかえるすっきりしない思いを「アイヌもやもや」と名付けた。

 差別という現象が明快に分析・記述されていることに感心したが、具体的な対策が社会に浸透するのが前途遼遠(りょうえん)なのも明らか。

 マイノリティーはその事実を嫌でも意識させられるがマジョリティーは気がつきもしない。あなたは「異性愛者ですね」と言われて当惑するか反発するか。

 壮健和民族(わみんぞく)異性愛男性に向かってマイノリティーが日常的な不利・不安・不満を言えば、批判されることになれていないマジョリティーは「しばしば感情を爆発させてしまいます」。

 多くの英語の専門語が出てくるのは反差別の運動が海の向こうで始まったからだ。従って本書は世界的潮流の紹介としても優れている。(池澤夏樹・作家)

https://mainichi.jp/articles/20240323/ddm/015/070/007000c


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

盛山大臣が国立近現代建築資料館での「アイヌの建築と工芸の世界」等を視察

2024-03-23 | アイヌ民族関連

文部科学省3月21日(木曜日)
文化芸術

  3月21日、盛山大臣は、国立近現代建築資料館で開催されている展覧会「アイヌの建築と工芸の世界」と旧近衛師団司令部庁舎で開催されている展覧会「技を極める ―伝統工芸が伝えるメッセージ」を視察しました。

  「アイヌの建築と工芸の世界」は、国立アイヌ民族博物館と68の会員機関(アイヌ文化ネットワーク)、国立近現代建築資料館とが協力し、アイヌ文化を紹介する展覧会です。
  アイヌ語で「チセ」という「家屋」の10分の1の模型などを使い、チセの作りや間取り、防寒の工夫、生活の様子等や、チセの中で作り出される工芸品等が紹介されています。

  盛山大臣は、文化庁の内田アイヌ文化調査官と国立アイヌ民族博物館の宮地学芸員からアイヌの方々の生活の知恵や風習等について説明を興味深く聞きながら、それぞれについて質問していました。

  「技を極める ―伝統工芸が伝えるメッセージ」では、現在活躍されている重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)や次世代を担う若手工芸作家の作品が展示されており、作品に用いられた伝統的工芸技術などについて、同展監修者の松原龍一氏(元京都国立近代美術館副館長)から説明いただきながら、緻密で独創的な作品を見て回りました。

  文化庁では、アイヌの方々が持つ自然観により培われてきた固有の文化や、無形文化財としての工芸技術など、それぞれが持つ素晴らしさや魅力を今の世代や次の世代に知っていただき、繋いでいくことに取り組んでまいります。

▼国立近現代建築資料館での展覧会「アイヌの建築と工芸の世界」
3月24日(日)まで開催
https://nama.bunka.go.jp/exhibitions/2403

▼旧近衛師団司令部庁舎での展覧会「技を極める ―伝統工芸が伝えるメッセージ」
3月24日(日)まで開催
https://kogei2024.com/

https://www.mext.go.jp/b_menu/activity/detail/2024/20240321.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【特集】アイヌ民族と台湾の先住民族の懸け橋に 動画

2024-03-23 | アイヌ民族関連

NHK03月22日 18時30分

台湾で「原住民族」と呼ばれる先住民族の人たち。人口の2%あまり、およそ59万人が暮らしています。アイヌ民族と同じようにかつては独自のことばや文化が否定されてきましたが、台湾の民主化が進む中、1990年代以降、権利の回復が図られてきました。
その台湾の先住民族として、アイヌの人たちとの交流活動の橋渡しを続けているのが、20年近く札幌市に住んでいるディヴァン・スクルマンさんです。今月、日高の様似町の訪問団の案内役として台湾に行き、現地で奔走しました。その取り組みを取材しました。
※この特集についてはデータ放送では映像をご覧いただくことができません。
映像はNHKの公式番組配信サービスの「NHKプラス」で放送後1週間、配信しているほか、インターネットのニュースサイト「北海道NEWSWEB」にも掲載しています。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20240322/7000065775.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミナ ミナ おばけのマールとすてきなことば 展開催のご案内 国立アイヌ民族博物館 第6回テーマ展示

2024-03-23 | アイヌ民族関連

公益財団法人アイヌ民族文化財団2024年3月22日 10時00分

日頃より、当館の事業運営等に格別の御理解と御協力をいただき、厚く御礼申し上げます。アヌココㇿ アイヌ イコロマケンル 国立アイヌ民族博物館(館長:佐々木史郎、所在地:北海道白老郡白老町)は、2024年3月16日(土)から2024年5月12日(日)まで、第6回テーマ展示 ミナ ミナ おばけのマールとすてきなことば 展を開催いたします。

1.基本情報
(1)展覧会名称
   日本語名称:ミナ ミナ おばけのマールとすてきなことば 展
   ※「ミナ ミナ」は、アイヌ語で「笑って 笑って」という意味です。
   英語 名称: mina mina ― Marl the Ghost and Some Beautiful Words ―
(2)会場
   国立アイヌ民族博物館 特別展示室
(3)会期・開園時間
   令和6(2024)年3月16日(土)~令和6(2024)年5月12日(日)(58日間)
   ※月曜日および5月7日(火)は閉館
   ※GW期間中の4月29日(月)、5月6日(月)は開館

開園日

開園時間

2024年3月16日~ 3月31日

9:00~17:00

2024年4月01日~ 4月26日

9:00~18:00

2024年4月27日~ 5月06日

9:00~20:00

2024年5月07日~ 7月19日

9:00~18:00

(4)主催・特別協力・後援
   主催:国立アイヌ民族博物館
   特別協力:中西出版株式会社
   後援:北海道アイヌ協会
   協力:一宮市三岸節子記念美術館、一般財団法人札幌市交通事業振興公社、

         株式会社エイチ・アイ・エス、公益財団法人札幌交響楽団、札幌芸術の森美術館、

         札幌市青少年科学館、札幌市時計台、札幌市円山動物園、

         北海道立三岸好太郎美術館、NAKED, INC.
(5)展示資料
   「おばけのマール」シリーズの絵本とその原画など
(6)観覧料
   ウポポイ(民族共生象徴空間)入場料(税込)
   ・大人  1,200円(960円)/ 年間パスポート 2,000円
   ・高校生  600円(480円)/ 年間パスポート 1,000円
   ・中学生以下無料
   ※( )は20名以上の団体料金。※障害者とその介護者各1名は無料です。
   ※国立アイヌ民族博物館の観覧料は、ウポポイ(民族共生象徴空間)の入場料金に

            含まれます。
(7)特別展示ウェブサイトのURL
   https://nam.go.jp/exhibition/floor2/special/marl2024/
(8)イベント情報
   イベント①なぞとき
   ゲームブックを手に、マールと一緒に展示室にかくされた謎をときあかそう!

         ぜひやってみてね!
   開催日時/会期中常時開催
   会  場/国立アイヌ民族博物館2階特別展示室
   イベント②すてきなことばアルバム
   お気に入りのアイヌ語を探して、すてきなことばアルバムをつくってみよう。
   開催日時/3月16日(土)、3月23日(土) 13:30~14:30
   会  場/国立アイヌ民族博物館1階交流室/2階特別展示室
   イベント③ウポポイでマールがであったおともだち
   『おばけのマールとすてきなことば』に登場する動物たちについて、アイヌ文化

         との関わりなどをご紹介します。
   開催日時/4月27日(土) 13:30~14:30
   会  場/国立アイヌ民族博物館 1階交流室
   イベント④なかいれいさんとおえかき
   『おばけのマール』シリーズのえを担当するなかいれいさんと一緒に、

         おえかきをしよう
   開催日時/5月4日(土)、5月5日(日) 13:30~14:30
   会  場/国立アイヌ民族博物館 1階交流室
   その他、絵本『おばけのマールとすてきなことば』読み聞かせも開催予定です。
2.展覧会の趣旨
(1)展示概要
 当展覧会は、絵本の読者である子どもたちや保護者を対象とし、絵本を通して、マールと一緒に楽しみながらアイヌ語やアイヌ文化にふれ、学べる展覧会です。第5回テーマ展示「ウポポイナイトミュージアム」に続き、絵本「おばけのマール」シリーズを主題としています。
 ウポポイ(民族共生象徴空間)が舞台である絵本『おばけのマールとすてきなことば』(2020年刊行)をはじめとする「おばけのマール」シリーズについて、絵本の原画や絵本制作時の資料とともに、絵本の舞台となっている動物園・科学館・美術館等の施設を紹介しながら、絵本に登場する絵画資料や民具資料などを展示します。さらに、体験型デジタルアートコンテンツや体験型展示では、『おばけのマールとすてきなことば』に登場する

アイヌ語やアイヌ文化を学ぶことができます。
 当展覧会では、インバウンド向けを意識した第5回テーマ展示の一1部を引き続きお楽しみいただけます。第5回テーマ展示とは異なり、当展覧会では国内ファミリー向けに、「おばけのマール」シリーズについて、より詳しく紹介しています。札幌の絵本、さらには北海道の絵本である「おばけのマール」シリーズを紹介することで、特に子どもたちが北海道内の博物館等の施設を知り、訪れるきっかけにもなれば幸いです。
 当展覧会に関連し、ご家族でご参加いただけるイベントも開催予定です。

詳しくは国立アイヌ民族博物館ウェブサイトをご確認ください。
(2)展示構成
 本展覧会は以下の内容で構成されています。
【絵本「おばけのマール」シリーズ紹介】
札幌生まれのおばけマールが、たくさんの友だちとふれあっていく絵本「おばけのマール」シリーズは、2005年刊行の『おばけのマールとまるやまどうぶつえん』から始まりました。2023年現在、12作目となる『おばけのマールとほしぞらのフルコース』が刊行されている人気シリーズです。
 この「おばけのマール」シリーズでは、その物語の舞台として、札幌市円山動物園、北海道立三岸好太郎美術館、札幌市時計台、ウポポイ(民族共生象徴空間)といった道内の施設、雪まつりやさっぽろ羊ヶ丘展望台といった札幌のイベント・観光地が描かれています。
 ここでは、札幌を中心に北海道を描く絵本である「おばけのマール」シリーズについて、絵本の原画や制作時の資料を紹介するとともに、絵本の舞台となっている施設についても紹介します。

【体験型デジタルアートコンテンツ】
 第5回テーマ展示「ウポポイナイトミュージアム」から引き続き、当展覧会でもクリエイティブカンパニー、株式会社ネイキッドによる体験型デジタルアートコンテンツを展示しています。このコーナーはふれて・きいて、楽しくアイヌ語を体感するための体験型展示で、絵本『おばけのマールとすてきなことば』の世界がデジタルアートととなり、絵本の原画やイラストパネルのほかに、ふれると映像が変化するバーチャル×リアル体験ができます。
 引き続き、アイヌ語があふれる空間を、マールとともにお楽しみください。

体験型デジタルアート ⓒnaked inc.

【絵本『おばけのマールとすてきなことば』紹介】
 絵本『おばけのマールとすてきなことば』の展示コーナーも、第5回テーマ展示

「ウポポイナイトミュージアム」から引き続きお楽しみいただけます。ウポポイ(民族共生象徴空間)を舞台とした絵本『おばけのマ~ルとすてきなことば』(え・なかいれい、ぶん・けーたろう)は、「おばけのマール」シリーズ誕生15周年となる10作品目として、

ウポポイ開業に合わせて制作され、2020年4月24日に発売されました※。絵本制作には当館職員も協力しており、現在はウポポイのグッズとしてウポポイ内のショップでも販売されています。
 タイトルにある「すてきなことば」とはアイヌ語のことで、「イランカラㇷ゚テ」

「イヤイライケレ」「ピㇼカ」など身近なアイヌ語がページごとに登場しているアイヌ語の絵本です。また、他の絵本「おばけのマール」シリーズにはない、多言語版があるのも特徴です。
 ここでは、『おばけのマールとすてきなことば』の原画とともに、絵本に登場する民具を展示しています。また、絵本に出てくるアイヌ語やアイヌ文化について学べる体験型展示もあります。
※新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ウポポイの開業日は2020年7月12日に延期されました。
 当展覧会の参加型コンテンツの一つで、第5回テーマ展示「ウポポイナイトミュージアム」で貼って頂いた葉っぱも展示しています。来館者に「葉っぱ」に好きなアイヌ語を書いてウポポイの木にはり、「#すてきなことばの木」「#UPOPOYTREE」のハッシュタグをつけてSNSに投稿してもらう企画です。来館者のみなさんにアンバサダーになっていただきながら、みんなの「すてきなことば」で一緒にウポポイの木を育てていき、大きな「すてきなことばの木」にしていきましょう。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000137638.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人権侵犯、6年ぶり増加 ネット被害高水準、法務省

2024-03-23 | アイヌ民族関連

共同通信2024/03/22

 法務省は22日、全国の法務局に2023年に寄せられた人権侵害相談のうち、救済手続きを開始した「人権侵犯事件」の総数は8962件だったと発表した。近年は減少傾向だったが、17年以来6年ぶりに増加。インターネット上の書き込みに関するものは1824件で、高水準が続く。

 法務省は総数の増加を「新型コロナウイルスの感染対策の緩和で、人と人との接触が増えたことなどが影響した」と分析。内容別で見ると、プライバシー関連が1554件で最も多く、次いで労働権利の関連が1487件、学校でのいじめ関連が1185件だった。

 ネットを巡る1824件では、プライバシー侵害が542件。

https://nordot.app/1143696269934084641?c=768367547562557440


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松本まりか、苦い思い出があるサイパンで精霊やチャモロ人と出会い変化する姿に「感動」の声<ドラマ 地球の歩き方>

2024-03-23 | 先住民族関連

ザ・テレビジョン2024/03/22 17:00

松本まりか、サイパンの精霊や先住民族に出会う「松本まりかの『ドラマ 地球の歩き方』in サイパン」より (C)ドラマ「地球の歩き方」製作委員会

が「地球の歩き方」編集部とコラボした「」(毎週土曜深夜0:00-0:30ほか、BSテレ東/Leminoで独占先行配信/TVerにて見逃し配信)にて、サイパンを訪問。苦い思い出がある地に降り立った松本が、精霊や先住民族・チャモロ人に出会い、どんどん心が洗われていく姿が「素敵」「感動」と話題となっている。(以下、ネタバレを含みます)

4人の旅好き芸能人が新たな国の魅力を発見「ドラマ 地球の歩き方」
本作は、2024年に創刊45周年を迎え、“海外旅行のバイブル”的存在として長年愛されている書籍シリーズ「地球の歩き方」と旅好き芸能人がコラボレーションしたオリジナルドラマ。
三吉彩花、森山未來、松本、森山直太朗の4人が、編集部から世界の国々について特集を組んでほしいと依頼を受け、三吉が韓国、森山がタイ、松本がサイパン、森山直太朗がニュージーランドへ旅立つ。

一度は行ってみたかった場所、以前通った場所など興味・関心の赴くままに、現地スポットを自らの足で巡り、新たなグルメや景色、名所、人々に出会い、その国の新たな魅力を発見しながら、オリジナル特集ページを完成させていく。
映像配信サービス“Lemino”では、全エピソードをテレビ放送7日前に先行配信。最新話は毎週日曜日に配信予定で、特別インタビューや未公開映像が収録されたスペシャルエピソードも配信している。

松本まりか、苦い思い出がある“サイパン”で精霊に取りつかれる

松本の第1話(全編の第7話)はスタッフとの打ち合わせから始まった。どこに行きたいか尋ねられた松本はキューバをあげるが、役人に賄賂を渡さないと取材許可がおりないという現状があり断念。
そこで松本が初めて行った海外の話になり、グラビア撮影でサイパンに行ったときの苦い思い出を話しだす。松本の行き先はサイパンに決定し、「七色の海と精霊特集 サイパン島~マニャガハ島~テニアン島」が始まった。

若きころの苦い思い出があるからか、サイパンに着いても、終始気持ちが上がらない松本。「地球の歩き方」のライター・原万宇伊氏の案内で、サイパンで一番の繁華街・ガラパンの街を歩く。浜辺沿いのレストランで、何年かぶりのステーキを食べる松本が、少し笑顔を見せたところで、精霊の話に。サイパンの人々は精霊を信じているという。
“原点に戻る”という意味で、松本が初めてサイパンに来たときの撮影場所・ラダービーチへ。撮影場所をめぐり戻ろうとした松本の腕に、ちょっとしたあざができていた。「こわっ」とリアルなトーンでいう松本の無表情さもちょっぴり怖い。

花をつんだ後にできた松本まりかの腕のあざは、精霊のしわざ

ライター・原氏の父親が執筆した「地球の歩き方」に掲載されていた宇喜田氏を知っているというゴードンに会いに行くところから、松本の第2話(全編の8話)が始まった。宇喜田氏について聞くと、彼はすでに他界されているというが、彼の絵がゴードンの家にあるというので、その絵を見に行くことになる。
ゴードンの家で宇喜田氏の絵を見た松本は、感銘を受けていた宇喜田氏の「僕はもう精霊のいない場所には住めないよ」という言葉についてゴードンに尋ねた。精霊について自分の経験を話し出すゴードン。松本が浜辺で花を摘んだ後に気づいたあざについて話すと、霊的なヒーリングプロテクションができるという“シャーマン”のキキのところに連れて行かれる。
キキによると、そのあざはやはり精霊の仕業だという。儀式によって精霊と会話し、松本についていた精霊について話すと、身につけると精霊から守られるという2つのエレメントを渡す。手と足にエレメントをつけた松本に「これでサイパン人だ」というキキたちに、松本は満面の笑みを見せる。

精霊の棲家・ガジュマルの木に触れた松本まりかが海へ飛びこむ

ゴードンに誘われ、巨大なガジュマルの木を見にマニャガハ島へ。マニャガハ島の自然は、サイパンに住むチャロモ民族やカロリアン民族にとって全てが薬だと話すゴードンに連れられて行くと、精霊の棲家だというガジュマルの木に到着。ガジュマルの木に敬意を払い、瞑想し精霊と話すように、松本をひとりにする。
木の周りを歩き木に触れ抱きついた松本だったが、急にその木から離れ、何かに導かれるように浜辺へ走り出した。そして何のためらいもなく、海へ飛びこむ。浅瀬で波を感じる松本は、すがすがしい表情だ。
松本はゴードンがMCを務めるラジオに出演。「サイパンの魅力を知りたい」と一生懸命に英語で話す松本に、テニアン島でガイドをしている人から1通のメールが届いた。テニアン島に誘っている内容を語っていると、リスナーから電話が。リスナーは日本の統治時代は悪いことばかりではないと、日本の歌を歌いお礼をいった。涙があふれそうになる松本を励ますように「上を向いて歩こう」を出演者みんなで歌う。

松本まりか、小型飛行機で日本とゆかりが深いテニアン島へ

松本の第3話(全編の第9話)は、“バンザイクリフ”と呼ばれる岬で、松本が戦争体験者のリノ氏から話を聞くところから始まった。彼は自分の姉・ミチコのことを話し出す。日本人とカロリニアン人のハーフだったというミチコは容姿がほぼ日本人だったので、日本兵に銃を突きつけられて飛び降りるように言われたが逃げたという。松本は岬にならぶ戦没者碑に思いをよせる。
5人しか乗れない小型飛行機でサイパン国際空港からテニアン島へ。操縦士の横に座った松本が、ドアがちょっと開いたまま滑走路へ向かう飛行機にビビる姿に思わず共感。無事、テニアン国際空港に着いた松本を待っていたのは、ラジオにメールを送ってくれたテニアン島のガイド・神尾美穂氏だった。
神尾氏の案内で、古代チャモロの王様の家・タガ遺跡や王様の水浴場・タガビーチをめぐる。さらに行ったスペイン統治時代(1565年〜1898年)の面影を残すサンホセ教会では、17世紀にあったスペイン・チャモロ戦争で3万人ぐらいいたチャモロ民族が3千人まで減ったという話を聞き、松本はつらそうな表情を見せた。

広島・長崎に原爆を落とした爆撃機が飛び立ったエイブル滑走路

日本統治時代(1920年〜1944年)にできたという住吉神社へ。スペインや日本の統治時代から、約500年かけてチャモロのアイデンティティーを取り戻したという話は感慨深い。次に神尾氏が案内したのはエイブル滑走路。この滑走路から原爆を積んだ爆撃機が広島と長崎に飛び立ったという。
日本人にとっては悲しい思い出だが、アメリカ人にとっては戦争に勝ったという場所。しかしチャモロの人にとっては別の意味があるという。もともと、その場所はジャングルで精霊の魂が眠っていたし、チャモロの村もあった。許しを得ずにこういうものを作ったので、何か起きてしまうのではと感じているという。
松本がチャモロの人たちの懐の深さと愛情深さに感銘を受けていると涙ながらで話すと、神尾氏もこの島でガイドをすることが最初が怖かったと話しだし感極まる。

広島・長崎に原爆を落とした爆撃機が飛び立ったエイブル滑走路
日本統治時代(1920年〜1944年)にできたという住吉神社へ。スペインや日本の統治時代から、約500年かけてチャモロのアイデンティティーを取り戻したという話は感慨深い。次に神尾氏が案内したのはエイブル滑走路。この滑走路から原爆を積んだ爆撃機が広島と長崎に飛び立ったという。
日本人にとっては悲しい思い出だが、アメリカ人にとっては戦争に勝ったという場所。しかしチャモロの人にとっては別の意味があるという。もともと、その場所はジャングルで精霊の魂が眠っていたし、チャモロの村もあった。許しを得ずにこういうものを作ったので、何か起きてしまうのではと感じているという。
松本がチャモロの人たちの懐の深さと愛情深さに感銘を受けていると涙ながらで話すと、神尾氏もこの島でガイドをすることが最初が怖かったと話しだし感極まる。

https://www.youtube.com/watch?v=XbTgLFnbdhE

https://thetv.jp/news/detail/1186983/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロンビアで300年前に沈没した船を回収へ…積み荷の価値は2.5兆円超か

2024-03-23 | 先住民族関連

女性自身2024年3月22日 16:30

サン・ホセ号の残骸(提供:Colombian Ministry of Culture/ロイター/アフロ)

コロンビア政府は、316年前にコロンビア海域で沈没したスペインのガレオン船「サン・ホセ号」の回収に着手すると発表した。

全長150フィート(45.72メートル)で大砲64門、3本のマストを備えたサン・ホセ号は1708年にコロンビア海域でイギリスの軍艦によって撃沈された。ABC NEWSによると、600人の乗組員のうち、生き残ったのはわずか11人だったという。

スペイン、アメリカ、ボリビアの先住民族グループ、コロンビアがこの船の権利について争ってきたが、2011年にアメリカの裁判所によってコロンビアの所有権を認めた。コロンビアは2022年にダイバーによる調査を行い、200トンにも及ぶ銀とエメラルド、1100万枚の金貨、清の陶磁器がほぼ毀損されずに残されていたと公表。積み荷の価値は170億ドル(約2兆5770億円)にのぼると見られていると、前出のABC NEWSは伝えている。

コロンビア政府は179億6200万ペソ(約484億円)を投じ、4月にもサン・ホセ号を海底から回収する作業に取りかかるとしている。

https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_Jisin_2306752/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪・関西万博 オーストラリアのパビリオン 概要発表

2024-03-23 | 先住民族関連

NHK03月22日 19時35分

来年の大阪・関西万博に参加するオーストラリアが、パビリオンの概要を22日、発表しました。
オーストラリアのパビリオンのテーマは「Chasing the Sunー太陽の大地へ」です。
パビリオンは数百の種類があるとされるユーカリの木と花をイメージしたデザインで、オーストラリアの多様性と活気を表現しているということです。
大きくドーム状になった入り口が特徴的で、内部では、オーストラリアの大自然や先住民の文化などを現地にいるかのように感じることができるといいます。
また、持続可能性も重視し、パビリオンの一部には、東京オリンピックの際に使われた建築資材を再利用する計画です。
オーストラリア政府代表を務めるナンシー・ゴードンさんは「ユニークな没入型のアドベンチャーを体験できる。先住民の何万年にもわたる大地とのつながりと、その古代の知恵が未来社会に必要であると感じ取ってほしい」と話しました。
すでに起工式が行われ、ことし10月には主な建物の工事を終え、来年3月中には内装も含めて完成する予定だということです。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20240322/2000082998.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台湾最南端の鵝鑾鼻灯台、国定古跡に昇格 重要な歴史的瞬間に立ち会う

2024-03-23 | 先住民族関連

中央社フォーカス台湾2024年3月22日 20時17分 

(屏東中央社)台湾本島最南端に位置する鵝鑾鼻(ガランピ)灯台が屏東県の県定古跡から「国定古跡」に昇格した。文化部(文化省)が22日までに公告した。台湾が19世紀半ばに開港した後に恒春半島で起こった歴史的事件を目撃した重要な象徴であることなどから昇格が決まった。同県政府は同日、台湾が世界と交流する中で屏東が果たした役割をより多くの人に知ってもらえればと期待を寄せた。

同部によれば、同灯台は1867年に南部海域で座礁した米国船の船員が恒春半島に上陸した際に現地の先住民に襲撃された「ローバー号」事件や、同海域に漂着した宮古島島民らを先住民が殺害し、これを受け日本が台湾へ出兵した1874年の牡丹社事件などの発生をきっかけに建設され、1883年に竣工した。

高さ21.4メートル。内部には180万ルクスの明るさの大型回転灯があり、30秒で1回転する。光は20カイリ(約37キロ)先まで届く。台湾で最も強い光を出す灯台で、「東アジアの光」という異名を持つ。竣工から141年にわたって海の安全を守ってきた。

同県政府文化処文化資産保護所の陳胤霖代理所長は、牡丹社事件から今年で150年を迎えることなどに言及した他、同灯台の歴史的意義を政府が評価したことは喜ばしいことだと述べた。

(黄郁菁/編集:荘麗玲)

https://news.livedoor.com/article/detail/26095114/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相互理解や友好親善に貢献 日本の対台湾窓口機関、1団体と3人を表彰

2024-03-23 | 先住民族関連

中央社フォーカス台湾2024年3月22日 16時6分

(東京中央社)日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会は21日、台日関係の相互理解や友好親善に貢献したとして、台湾の政治に詳しい東京外国語大学の小笠原欣幸名誉教授や中央社の楊明珠(ようめいしゅ)東京特派員ら1団体と3人を表彰した。

日本台湾交流協会表彰は2018年から行われており、今回で5回目。今年度は小笠原氏や楊特派員の他、台湾原住民(先住民)関連の研究者でつくる日本順益台湾原住民研究会、台湾に関する多くの著書を持つ作家の平野久美子氏が表彰を受けた。表彰式は東京・六本木の同協会東京本部で開かれ、谷崎泰明理事長が表彰状を手渡した。

谷崎氏は、日本順益台湾原住民研究会には文化人類学や言語学、歴史学、考古学など多様な分野の研究者が参加していると説明。先住民研究が進むだけでなく、台日全体の学術交流促進に寄与しているとたたえた。

また小笠原氏については「選挙予想の神様」と紹介。予想の正確さの他、分析方法は学術的に後進へ影響を与えているとし、今後のさらなる活躍に期待を寄せた。

平野氏は著書を通じて台湾の魅力や台日交流に「甚大な影響を及ぼしている」とした。

楊特派員については、同氏を通じて多くの日本の政治、経済、文化、社会などさまざまな情報が台湾に紹介されているとし、日本と台湾の距離を近づけることに努力したとして感謝を示した。

小笠原氏は「台湾情勢は厳しくなっている」としながらも「台湾アイデンティティーが広がった台湾はしっかりとこの先も今の体制を維持できると思う」との見方を示し、分析をした上で日本や世界各国に発信していきたいと今後の研究に意欲を見せた。

楊特派員は「表彰されることは私一人の力だけではなく、みんなの力」として感謝を表明。自身の名前と掛けて、日本と台湾は輝きを放つ「明珠」だとし「これからもその輝きを失わせないように(情報を)発信する」と語った。

(戴雅真/編集:齊藤啓介)

https://news.livedoor.com/article/detail/26093729/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神秘と自然あふれる神威岬で真っ青な絶景を…積丹町・あの街行く北海道

2024-03-23 | アイヌ民族関連

報知新聞2024年3月22日 

「シャコタンブルー」と呼ばれる青い海が望める神威岬(積丹町観光協会提供)

© スポーツ報知/報知新聞社

 積丹半島にも春が着々と近づいている。積丹町のランドマーク、神威岬の約770メートル手前に設置されている「女人禁制の門」が来月中旬にも開門される。

 神威岬は古くから岬周辺に女性を乗せた船が近づくと転覆事故が繰り返されたため、人々に恐れられ、1855年まで女人禁制の地だった。そんな言い伝えを名前の由来とする門をくぐり、歩くこと約20分。半島先端にある展望台に立つと、水平線と大海原が300度見渡せる。沖には奇岩の神威岩がそびえ立ち、海が穏やかになり、海水が澄む夏場には「積丹ブルー」と称される真っ青な絶景が広がる。

 神威岬までは「チャレンカの小道」と呼ばれる細長い尾根をたどる遊歩道が整備されているが、積雪や風が強まる12月から春まで女人禁制の門は閉鎖される。「4月に入ってから道の状況を確認し、門を開く時期を決めます」(積丹町商工観光課)と今は準備段階で、昨年は4月10日に開門している。

 鎌倉時代の武将・源頼朝に追われた弟の義経が生き延びて足を踏み入れたという伝説がある積丹の地。神秘と自然にあふれる町は何とも奥深い。

 〇…「女人禁制の門」の開門から程なくして、10月から冬季運休中の水中展望船「ニューしゃこたん号」も来月中旬をめどに運航を再開する。美国港を出発し、道内唯一の海中公園に指定されている一帯を約40分でクルーズする。最大の売りは澄んだ海中の様子が見られる船底のガラス張りの展望室。魚や海藻、名物のウニなどが漂う姿は魅力たっぷり。ダイバーになった気分を味わえる。

 ◆積丹町 北海道西部の積丹半島の先端に位置し、総面積は半島の約4分の1にあたる約238平方キロ。人口は1月末時点で1764人。地名の由来はアイヌ語で夏を意味する「シャク」と村や郷土を指す「コタン」を合わせたもの。開基は江戸時代の1706年で、道内の開拓史で屈指の古さを誇る。民謡「ソーラン節」の発祥の地とされている。

https://www.msn.com/ja-jp/travel/news/神秘と自然あふれる神威岬で真っ青な絶景を-積丹町-あの街行く北海道/ar-BB1kjy6A

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

救済的分離 政策 意見反映されず 沖縄の状況検証を 阿部藹<託されたバトン 再考・沖縄の自己決定権>14

2024-03-23 | ウチナー・沖縄

琉球新報公開日時 2024年03月22日 12:20

更新日時 2024年03月22日 12:20

飛行が再開され、米軍普天間飛行場を離陸する垂直離着陸輸送機オスプレイ=14日、宜野湾市(小川昌宏撮影)

この記事を書いた人

 ここ数カ月、沖縄の自治や自己決定権について強く意識させられる出来事が立て続けに起こっている。

 その一つが、うるま市石川のゴルフ場跡地での陸上自衛隊の訓練場整備計画に対して強まる抗議の動きだ。地元の自治会が声を揃(そろ)えて計画に反対の声をあげ、旧石川市の元市議が保革の立場を超えて計画断念を求めて結集し、さらに自民党県連幹事長の島袋大県議が計画の白紙撤回を政府に求める考えを表明し、沖縄県議会は白紙撤回を求める意見書を今月7日に全会一致で可決した。保革を超え、地元住民から県議会までが一致して「白紙撤回」を求めている。さらに20日には「住宅地への自衛隊訓練場計画の断念を求める市民集会」が開催され、地元のダンスグループから自治会代表者、そして中村正人うるま市長を含む1200人が集まった。

 もう一つは昨年の墜落事故以来、世界的に運用を停止していた米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイの今月14日からの運用再開だ。運用停止解除は全国的なものであり、飛行ルートにあたるなど関係する11の都県に防衛省が13日に運用再開について説明を行ったが、真っ先に飛行が再開されたのは沖縄県の普天間基地だった。「米国内法の制限」を理由に事故の原因である「特定の部品の不具合」の詳細を公表しないという対応に、国民の知る権利や安全よりも米国との関係を重視するという日本政府の情けない姿勢を見ることができるが、またしてもその影響を最も強く受けるのが米軍基地の集中している沖縄であるという事実に、日本政府が沖縄の人々の怒りを他府県の人々のそれよりも「軽く」扱っているのではないかという疑念を強く感じざるをえない。

 先月の本連載の最後に「現在の沖縄の状況、そして日本政府の沖縄に対する扱いを見ていると、近年議論されるようになっている国際法上の『救済的分離』という理論が、今後沖縄に当てはまりうることもあるのではないかとさえ思えてくる」と書いたが、まさにそれを強化するような事例がこの1カ月でも積み重なっているのだ。

 「救済的分離」とは、近年議論されている国際法上の理論である。本来、国際法は国際社会の領土的安定性を非常に重視する。そのため植民地の独立などの特定のケース以外で、国境線の変更を伴うような独立や一方的な分離を認めることはほとんどなかった。しかし、救済的分離の理論では、特定の集団(People)が自国政府によって(1)差別的に扱われ、(2)アパルトヘイトやジェノサイドなどのような継続的で重大な人権侵害があり、(3)国家の意思決定過程にその意見を反映されず、(4)あらゆる手段を尽くしたが、内的自決が達成されない場合に救済としての分離が認められるべきだ、とされる。

 この理論の礎は、1970年に国連総会で採択された「友好関係原則宣言」の次の一文にある。

“人民の同権及び自決の原則に従って行動し、それゆえ人種、信条又は皮膚の色による差別なくその領域に属する人民全体を代表する政府を有する主権独立国の領土保全又は政治的統一を、全部又は一部、分割又は毀損(きそん)しうるいかなる行動をも承認し又は奨励するものと解釈してはならない”

 この文章の前半部分では、「自決の原則に従い」「差別なくその領域に属する人民全体を代表する政府を有する主権独立国の領土保全」は脅かしてはいけないと記されている。ということは、逆に言えば「当該政府が自決の原則を尊重せず、領域に属する一部の人民を差別し、抑圧している場合、その抑圧された人々、つまり代表されていない人民には分離が認められるのではないか」と解釈することができる。この解釈が、バングラデシュのパキスタンからの独立をはじめ、コソボや東ティモールの独立など、単純な「植民地からの独立」という文脈では説明ができない国家の誕生をめぐって、救済的分離の理論として深まってきた。

 救済的分離は、植民地の人々が独立する権利や、先住民族の人々の自治の権利のように、国際法において確立した権利ではない。しかし、例えばカナダの最高裁判所のように救済的分離という権利の存在を実質的に認め、「植民地帝国の一部として支配されていたり、外国人による征服、支配または抑圧の下におかれたりする人民であり、国内において自決権の意味ある行使を否定されている人民」に分離が認められうるとする判断を示したケースもある(Reference re Secession of Quebec, 1998)。そういう意味では、今後さらに議論が深まれば権利として発展する可能性もある、と言えるだろう。

 琉球処分によって沖縄が日本に組み込まれて以来、構造的差別や人権の抑圧、そして日本政府の政策決定に意味ある参加ができないという状況が続いていることを鑑みれば、沖縄のこの状況を救済的分離という理論の観点から検証することに意味があるのではないかと思う。というのも、近年の日本政府の沖縄に対する政策は、まるで日本政府が自らの手で、小さな石を一つ一つ積んでいるように見えるからだ。その石とは、将来的にもし沖縄の人びとが救済的分離を主張した場合に、正当性の根拠となりうる具体的な事実のことである。一つ一つの事実は小さな石かもしれない。しかし、それらが積み重なって礎石となる可能性がある、と筆者は考えている。

 (琉球大学客員研究員)
 (第4金曜掲載)

https://ryukyushimpo.jp/news/national/entry-2920059.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする