平日朝イチの回で鑑賞。
チャーチルについては、
「20世紀の歴史に大きな足跡を残した英国の政治家。タフで毒舌」
と言ったぐらいの印象しか持ってなかったのですが、
今回の映画で、それだけではなかった人物だということが良く分かりました。
タフで毒舌は、まあその通りw。
偶々先日観た映画『ダンケルク』とほぼ同時進行というタイムスパンだったので、
これもシンクロニシティ―みたいなものと言うか(^^;)。
強硬論を唱えるWCに対して、宥和論を主張する閣僚たち。
タフなWCが見せる苦悩、葛藤、不安、緊張。
それこそがこの映画の主題。
主演のG.オールドマンは、『ダークナイト』シリーズのゴードン警部の印象が強かったので、
特殊メイクも併せて、今回のWC役は物凄く強烈。
オスカー2冠獲得は十分納得です。
そうそう、全ての演説原稿を口述筆記していたというエピソードは、
官僚の書いた原稿を棒読みし、自分の言葉でしゃべろうとすると
途端に言語不明瞭・意味不明・同じ決まり文句の繰り返しの答弁になってしまう
どこかの国の首相とは月とスッポンで、痛快でありました。
WCの知性と教養(何とキケロまで引用している!)、ユーモアの千分の一、いや万分の一でも
我らが?首相にあってくれればと、ついついないものねだりをしてしまいますw。
途中、当時の国王ジョージ6世との微妙な関係や、感動的なエピソードが披露されるのだけれど、
G6世って、かつて公開された『英国王のスピーチ』の主人公だったのですね。
こうなると、この映画も観なくてはならない!
キリがありませんな(^^;)。