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元!吹奏楽部顧問の日常 

顧問を離れて早数年。今やただの音楽&ラグビー大好き親父です。

6月23日

2021年06月24日 | 読書
立花隆さんの訃報が届いた。


最近こそあまり読まなくなっていたが、一時はかなり好きだった方。
学生時代に田名角栄氏のロッキード事件裁判を巡る論争を当時の『朝日ジャーナル』誌上で読んだのが、最初だったと思う。



そこから少しずつ読み始めた。



後に大好きな作家となったハルバースタムの名を知ったのは、この『アメリカジャーナリズム報告』だったと記憶している。

特に感銘を受けたのがこの2冊↓





科学/サイエンスに対して、ジャーナリズムの立場からまっすぐに切り込んでいく姿勢は尊敬に値するものだったと思う
とりわけアメリカの宇宙飛行士たちに対して、「宇宙で神の存在を感じたか?」と質問し、

「今まで沢山のインタビューを受けてきたが、そんな質問をされたのは初めてだ」

という答えを引き出したのは、彼のジャーナリスト人生の中でもハイライトの一つに数えられるものだったのではないか。

その後も何冊か。




もう10回以上は読み返し、愛読書の一つとなったのがこれ↓



進路に、いや人生に悩む若者諸君にぜひ一読を勧めたい本(^^)。

一番最近読んだのが、武満徹へのインタビュー集を元にまとめたこれ↓



かなり前から武満への取材を進めていたのは知っていたが、いざ本になってみるとこれがもの凄い大作(驚)!
読み応え十分で、素晴らしい内容だった。

人生の半分以上を読書に費やしてきたのではないかと思われるほどの有名な読書家で、彼の読書生活そのものが本になったこともあった。



ひたすらに「知」を追い求めて来た立花さん。
途中で挫折してきたこの本を読み返しつつ、ご冥福をお祈りいたします。



合掌。
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4月7日

2021年04月07日 | 読書
本来なら毎年入学式が行われていた日。
今年はのんびりしたものです(^^;)。

さて主な仕事は午前中に片を付けて、午後は久しぶりに読書に集中。
珍しく2冊同時に読了!




どちらも感想をまとめるのは簡単ではない。

DSCHの生涯と音楽は、文字通り20世紀のソヴィエト=ロシアとあまりにも密接に結びつきすぎていて、
彼の言葉と音楽から、彼が本当に言いたかったことを探るのは極めて難しい。

だからこそ、皆一種の「謎解き」に熱中するのかももしれないな(苦笑)。

本を読んでいると、亀山さんが紹介する作品一つ一つを手に取って聴きたくなる。
しかしそれをやっていると、いつまでたっても読み終わらない(>_<)。

本を読み終わって、いよいよDSCHを聴き漁りたいが、作品の数が多くて途方に暮れてしまった...(T_T)。

近日中に、ムラヴィンスキー指揮の8番の音源を購入し、また弦楽四重奏全集も聴き直したいと思っていところ。





一方『〈無調〉の誕生』は、途中かなり理解するのが難しいところも少なからずあったが、
巷間言われているような「無調」の音楽というものは、実はかなり曖昧微妙なものだったことがよく分かった。

私は吹奏楽と大学オケで20Cの音楽に触れる機会が多かったせいか、コンテンポラリー・ミュージックにはあまり抵抗がない。
しかし、今まで「無調」だと思っていた多くの作品が、実は「調性感が薄い」、あるいは「機能和声とは違う理屈で書かれていた」作品だという事が
少しは分かった気がする。

昨年読んだ『ハーモニー探求の歴史』と同じく、一筋縄ではいかぬ内容だったが、しかし20世紀の音楽の歴史をまた新たな角度から学ぶことが出来、
非常に面白かった。



2冊合わせて7千円以上/約700頁に上るというラインナップだが、お薦めです(^^)b。


PS 大著を2冊読了したのを祝って、コミックスをまとめ買いwww。











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3月26日朝

2021年03月26日 | 読書
日勤になって3週間。
帰って食事すると、すぐ眠くなる日も多い。

で、昨晩もそうだった(T_T)。

早く寝ると早く起きる。
年寄りの習性でございます(苦笑)。

昨日届いた例の本↓



お値段も勿論だが、とにかく分厚い!!

いつ取り掛かって、いつ読み終われるだろうか・・・?

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2月18日

2021年02月18日 | 読書
昨日までに読み終わった本↓



並行して読んでいる本↓




今日から読み始めた本↓



次に読もうと思っている本↓





積ん読中の本・・・多数(苦笑)。

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2月3日

2021年02月03日 | 読書
年明けに読んだ本を幾つか。



私はイブ(クリス・コスナー& エレン・ピティロ)

多重人格者として有名なケースとして取り上げられる人物(クリス・コスナー)の自伝。


アカデミー賞に輝いた『イヴの3つの顔』の原作と同じケースを扱っているが、『3つ』の方は主治医だった精神科医の手になるもので、
『私』とは随分内容が異なっているらしい(映画は観ていない)。




前半、主人公(クリス)の幼少期-若い頃の話は正直読みづらいが、成人し人格が文字通りクルクルと入れ替わるようになる時期以降は、非常に興味深い内容だった。



何しろ500p以上あるので誰にでもお勧めできる作品ではないものの、大昔に読んだ『24人のビリー・ミリガン』の事なども思い出しつつ、
まずまず楽しく読めた方だろう。



読みづらかったと書いた前半、むしろ興味深かったのは、20C初頭当時の貧しい白人家庭の様子が事細かに書かれていた点だ。

一昨年読んだ『ヒルビリー・エレジー』に繋がる部分も多く、これもまたアメリカの歴史の一コマなのだと言うことを実感した次第。







治虫の国のアリス(上野顕太郞)


ギャグマンガ家、というか、ジャンルで括るのが難しいマンガ家、上野顕太郎による渾身の手塚治虫へのオマージュ作品。


全編、全頁、全コマに至るまで手塚への愛に溢れていて、一体手塚キャラが何人(何体?)登場し、どれだけの作品の舞台、場面、構図等を参照し、
かつパロディにしているのか、見当も付かない(>_<)。


上野は、10年以上前に、彼の妻の突然の死を題材とした『さよならもいわずに』を読んだのが最初だった。



そして昨年、世評の高い『夜は千の眼を持つ』も読んでみた。



これは大部の、全編これパロディ精神に溢れた作品なのだが、読み通すのがなかなか大変で、実はまだ最後まで読んでいなかったりする(苦笑)。


それにしても死後40年近く経過してもこのような作品が出版される辺り、手塚治虫の存在がいかに巨大なものだったかを改めて認識させられた気がする。


何度かここにも書いたが、昨年は「黒手塚」作品をかなりまとめて読んだ。

『鳥人体系』、『人間ども集まれ』、『MW』、『奇子』などなど。

 



『どろろ』のリメイク作品である『サーチ アンド デストロイ』(カネコアツシ)も。





それでもまだまだ読んでいない手塚作品も多い。

『ばるぼら』、『空気の底』、『人間昆虫記』・・・、ボチボチ読んでみるか。








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11月17日

2020年11月17日 | 読書

先日買って、興味深く読み進めている本がこちら↓

 

その中で、『J-POP進化論』(佐藤良明)という本が紹介されていたので、早速探してみた↓

 

そしたら、この著者がアメリカの作家、トマス・ピンチョンの作品の翻訳も手がけていると言うではないか↓

 

ピンチョン、まだ読んだことはないのだが、ここしばらくずーっと気になっている作家。

ただし、あまりの大部/分厚い内容に恐れおののいてw、購入するのは避け続けてきた。


『J-POP進化論』を読んでみて、面白そうだったら、ピンチョンにも手を出してみよう・・・かな(^^;)?

 

PS ついでに、佐藤氏はディランの訳詞も手がけているそうな。

 

 

ファンからは賛否両論寄せられているらしいが、どうしようかなあ。


ますます書庫のスペースが・・・(>_<)!?

 

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9月20日その二

2020年09月20日 | 読書

★萩尾望都讃

先日来読み進めていたのが、『バルバラ異界』(①-④)。

夢、未来、カニバリズム、若返り、火星、親子関係・・・、

よくもまあこれだけ雑多な(失礼!)テーマをぶち込んで構成した上に、
それをわずかコミックス4巻に収めたものだ。


正直傑作とまでは言えないが(苦笑)、このイマジネーションの飛翔はやはり称賛に値する。

というか、手塚御大が無くなって30有余年、萩尾先生はもはや人間国宝と言って過言ではあるまい(断言)。

 

マンガ読みとして約半世紀過ごしてきたが、萩尾先生は好きなマンガ家ベスト10、いやベスト5に必ず入る方。

最初に読んだのは、多分小学校の頃の『ポーの一族』。

 

前後して読んだのが『トーマの心臓』だったと思う(「心臓」という言葉が妙に怖かった^^;)。

 

そこからちょっと間が空いて、次が『11人いる!』。

 

いずれ劣らぬ名作ばかりで、一気にハマった。


その後は、まあ色々と。

『スター・レッド』とか、『銀の三角』とか、『ウは宇宙船のウ』とか、『イグアナの娘』とか、『半神』とか、

 

最近だと『残酷な神が支配する』とか、『王妃マルゴ―』とか。

アラカンおやじにしては、まあよく読んでいる方でしょうw。

手塚御大から始まった戦後マンガの系譜が萩尾先生に受け継がれ、その萩尾先生から次世代のマンガ家(例えばよしながふみさんとか)に
受け継がれているのは素晴らしいことで、これもまた立派な日本文化であると思う。

 

数年前にEテレの『漫勉』なる番組で、萩尾先生の執筆風景が放映されていたけれど、ある種感動的だったなあ。

 

最近、『ポー』の続編が連載されて往年のファンを狂喜乱舞させてくれたが(苦笑)、

これからも、体力と創造力の続く限り楽しませていただきたいと願うばかり。


PS 昨日のドライブのお供↓

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7月30日

2020年07月30日 | 読書

夏休みに入って早や一週間。

ようやく体も日勤モードに慣れてきた感じ。


最近不思議なこと。


7月に入ってから、このブログを見てくださる方が急増!
一時は連日150名前後の方がいらっしゃるようになり、ブログ主は困惑しきり(^^;)。


なぜだろう・・・?、と思っていたが、先週の4連休を境にグッと減少。
ここ数日はまたいつものペースに。


なぜ増えて、なぜ減るのやら、さっぱり分かりませんw。

 

さて今日は午前中しっかり仕事し(苦笑)、午後は再び読書モードに。

ハーモニー探究の歴史 思想としての和声理論


16C以降のハーモニー/和声に対する学問的研究の歴史をまとめた内容で、頗る興味深い内容。

特に17-18Cは、科学、特に数学や物理学の立場からの研究考察が盛んだったというのは初めて知った。
さらに19Cになるとヘーゲル哲学!の影響まで及んでくるとあっては、これは一筋縄ではいかん(^^;)。

フランスとドイツではずいぶん流儀が違うというのは少しは分かっていたつもりだが、
こうやって歴史的に流れを捉えると大分把握しやすくなった気がする。


ようやく半分辺りまで進んだ。
残り半分(^^)。


PS 読書時のBGM↓

ラヴェル作品集:クリュイタンス&パリ音楽院管弦楽団シリーズ

ピアノ協奏曲ト長調、パヴァーヌ、ボレロ 他

 

RW:ローエングリン(トーマス、F.ディースカウ、他/ケンペ&VPO)

 

偶然見つけたケンペのローエングリン。
早速輸入中古品をポチッw!!

 

 

 

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5月7日

2020年05月07日 | 読書

#7日間ブックカバーチャレンジ 6日目

 

基本的に小説はあまり読まないが、例外的に結構読んでいるのがミステリー/ハードボイルド系。

最近だと『ミレニアム』シリーズや『特捜部Q』などの北欧系ミステリーが面白いが、
元々読み始めたのはチャンドラーとハメット。

今でもたまに読み返すが、ともに面白い。
特にハメットの『マルタの鷹』は、小説&映画ともに大好き。


それに比べると、チャンドラーのF.マーロウ物は映像化に成功しているとは言いがたいが(唯一『三つ数えろ』【←『大いなる眠り』原作】ぐらいか)、
やはりあの文体の魅力は捨てがたい。


写真は最近の村上春樹訳の物で、これはこれでもちろん面白いが、
最初に読んだ清水俊二訳の方が長年つきあってきただけにより馴染み深い。


村上春樹版も、いずれは全巻揃えたいなあ。


PS

先日読み終わったアルゲリッチの評伝↓

 

本能で音楽の本質を掴み、10代から完成されていたアルゲリッチは、まさしく20世紀を代表する天才の一人だろう。

パートナーよりも友人を大切にし、強いメンタルを持ちながらも本番前の緊張に恐れをなす。偉大なるソリストでありながら、限られた協奏曲と室内楽のエネルギーを注ぐ。

このアンビバレントな性格もまた天才なるが故の事か。

 

綺羅星のごとく、偉大なる演奏家や若き俊英たちの名前が挙がり、読むほどに聴きたくなって困る(>_<)。

 

取りあえずは、S.コバセヴィチとのデュオ辺りかしら(苦笑)?

 

 

 

 

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5月4日朝

2020年05月04日 | 読書

#7日間ブックカバーチャレンジ 3日目

 

 

1985年当時の小澤&ボストン響の内幕を鋭く描いた作品。

 

主に取り上げられているのは、首席Tpチャーリー・シュリューターと音楽監督小澤との確執。
名門オケであるが故の、伝統と個性の相克。

読み応えあり。


PS

実はちょうどこの頃の小澤&ボストン響を取り上げたドキュメンタリー番組があった。

 

“OZAWA”(DVD)

 

この番組で取り上げられているのが、タングルウッド音楽祭でのGM『復活』の演奏。

この演奏のアルトがJ.ノーマン!
番組の終盤に流れる「原光」の深く豊かなこと。


音源のアルトもノーマンだったら・・・(T_T)。

 

 

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