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鉱物の部屋へのいざない

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金とインタレスト

2013-03-01 12:11:02 | 日記・エッセイ・コラム

今日は金曜日。今日も金について考えます。

日本には菱刈鉱山のような高品位の金鉱山がありますが、もうひとつ、別の意味で高品位な鉱山があります。それは都市鉱山と呼ばれている電子機器の廃棄物です。例えば、1トンのケイタイから150グラムの金を採る事ができるそうで、その品位は優秀な金鉱山以上です。

金がケイタイやパソコンの電子部品に使われている理由は、熱伝導、電気伝導ともに優れた性質を持ち、さらに耐食性にも優れているからです。金は美しいだけではなく、物性的にも非常に優れており、有益な金属だと思います。

金は密度が高く、軟らかく、化学的にも非常に安定である事から、加工しやすく、古代から通貨や宝飾品としても利用されてきました。金は人類にとっては富の象徴でもあります。

様々な意味で金は、非常に面白く、有益な金属です。

面白く、有益な、と言うと英語の「interest」という言葉の事を思い出します。インタレスト(interest)はインタレスティング(interesting)の「interest」です。その意味は「興味。関心。」ですが、同時に「利益。」という意味もあります。これは意味深です。

日本語の「金(きん)」は「金(かね)」とも読めます。

私はもっぱら「金(きん)」の物性的な面白さに興味がありますが、それは「金(かね)」としての利益の意味を兼ね具え持っているのです。

「金」と「interest」の意味する所は深遠です。

それは人の行動原理を物語っています。

どちらかというと、私は興味>利益という考え方をしてしまう傾向があり、「金」は「きん」と読んでしまいますが、世の中には利益>興味という考え方をしていまい、「金」は「かね」と読んでしまう人もいるようです。

世の中には価値観の多様性はあっても良いとは思いますが、できれば、同じ価値観を持った人と付き合っていきたいと思います。

コメント (2)
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