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鉱物の部屋へのいざない

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ミニチュア5

2013-03-30 14:22:44 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「ミニチュア5」です。

「石の華」は金沢駅東口のポルテ金沢の1階にあります。ポルテ金沢は金沢で最も高い高層ビルです。私はこのビルのデザインが好きです。そのデザインは巨大な板状結晶のイメージがあり、鉱物の鉄マンガン重石や板チタン石等の板状結晶のイメージとダブってしまいます。

金沢駅東口はポルテ金沢の高層ビルと共にガラスの「もてなしドーム」と木の「鼓門」があります。「もてなしドーム」は金沢を訪れる人に差し出す雨傘のイメージで、「鼓門」は伝統芸能に使われる鼓のイメージです。

現在の金沢駅は非常に美しいと思います。昔の金沢駅は普通の地方都市の駅といった感じでしたが、今の金沢駅はアメリカの旅行雑誌「トラベル・レジャー」が「世界で最も美しい駅」14駅のひとつとして取り上げたように世界に誇れる美しさがあると思います。もっとも、昔の金沢駅もそれなりの良さはありました。映画「非行少女」(1963年 日活 浦山桐郎監督)では昔の金沢駅が出て来ます。その映画は若い和泉雅子が魅力的で、金沢駅シーンは日本映画史上でも有数の名シーンのひとつに挙げられると思います。

今日は「ミニチュア5」です。

金沢駅の「もてなしドーム」には地下広場があります。その一角に「鼓門」の模型が展示されています。その模型は実物の1/10のスケールで木製モックアップとして造られたもののようです。

Photo
鼓門の模型

この造形美は如何でしょうか?私は非常に美しいと思います。金沢らしい和のイメージと均整のとれたシンメトリーでモダンなイメージを兼ね備えていると思います。できるなら、もっと縮尺の小さい掌サイズのミニチュア鼓門が欲しいと思っていますが、そのようなものはどうも存在しないようです。

金沢のミニチュアと言えば、「香林坊ジオラマプロジェクト」が挙げられます。それは市電が廃止される前の昭和35年前後の香林坊・片町界隈を立体模型で再現したものです。その完成品は年末年始に大和デパートの特設会場で展示され、2月には、しいのき迎賓館で展示されていました。ジオラマの世界は懐かしさと共に神の目視点としての面白さが共存しています。それを見る世代の違いによってそのジオラマを見る思いは異なるでしょう。私は旧大和デパートの食堂を思い出してしまいました。お子様ランチを注文した懐かしい記憶です。噴水式オレンジジュース自販機等も思い出してしまいます。

そう言えば、兼六園のジオラマはあるのでしょうか?箱庭的な兼六園寸景なら販売されているのは知っていますが、精密な兼六園や金沢城公園のジオラマも見てみたいものです。

来週の水曜日は久々のお休みとなります。桜にはまだチョッと早いかも知れませんが、兼六園に行ってこようと思っています。

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