今日は「重晶石1」です。
かつての尾小屋鉱山を代表する鉱物は黄銅鉱や紫水晶だと思います。それらともう一つ忘れてはならないのが、やはり重晶石だと思います。
尾小屋鉱山産の重晶石の名品は東京の国立科学博物館で見た事があります。それは櫻井コレクションのひとつでした。その写真を探しましたが見つかりません。
もうひとつの名品は尾小屋鉱山資料館に展示してある重晶石です。
石川県 小松市 尾小屋鉱山 産 重晶石(Barite)
この重晶石は花が咲いたような立派な結晶で、展示品の中でも一際存在感があります。
それらの名品と共に私が一目置いているのが十二ヶ滝の近くの「花・水・樹」で見た重晶石です。
石川県 小松市 尾小屋鉱山 産 重晶石(Barite)
この重晶石も尾小屋鉱山産らしい特徴を持つ立派な重晶石だと思います。
もしかすると、このエリアの民家等には、他にも尾小屋鉱山産の様々な鉱物標本が眠っているかも知れません。それらの中には貴重なお宝があるかも知れません。そのようなお宝の存在も気になる存在です。
現在、お店にある尾小屋鉱山産重晶石の一つはこれです。
石川県 小松市 尾小屋鉱山 産 重晶石(Barite)
標本的には普通のものです。ただ、尾小屋鉱山産の重晶石は鉱物コレクターにとっては必携の標本のひとつだと思います。
私の名古屋時代に名古屋ミネラルショーで出会ったNさんというおじいさんがおっしゃった言葉を今でもしっかり憶えています。それは私の出身地が小松である事をお話しすると、Nさんは「重晶石で有名な尾小屋鉱山がある所ですね!」とおっしゃいました。その時、 「尾小屋鉱山は重晶石なのか!」と思ってしまいましたが、その言葉は忘れられません。
そのNさんのご自宅に一度伺った事があります。Nさんはハイレベルな鉱物コレクターでした。特に方解石のコレクションには圧倒されました。多数の方解石が家の中に溢れるように飾られていました。鉱物コレクターの凄まじい情熱を感じた訪問だったと思い出します。
「重晶石」は続きます。