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鉱物の部屋へのいざない

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島1

2012-12-02 12:49:40 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「島」です。昨日の「無人島」に続きます。

鉱物趣味的な石好きは基本的に地質や地学好きだと思います。地質や地学好きの方は奇岩や洞窟や滝等にも興味があるはずです。そして、もしかすると「島」好きかも知れません。

「島」には特異な地質・地形を持つ所が多いような気がします。

思いつくままに挙げれば、奥尻島の「なべつる岩」、伊豆大島のバームクーヘンのような「地層断面」、岡山県の六口島の「象岩」、長崎県の寺島や斑島に見られるポットホールの中の「玉石」、沖縄県の奥武島の「畳石」、島根県の隠岐諸島・島後の「ローソク岩」、等々、他にも沢山あると思います。

それらの特異な地形や奇岩を直に見てみたいと思っても、そこは不便な「島」にある事が多く、なかなか見に行けないものです。

上に思いつくままに挙げた所で、私が実際に見た所は伊豆大島の「断層地形」と隠岐の「ローソク岩」だけです。

私が撮った伊豆大島の「地層断面」の写真は整理が悪く、なかなか見つかりません。Web上ではすぐにみつかります。隠岐の「ローソク岩」は有名なのでWeb上でも数多くの写真を見る事が出来ると思います。私が撮ってきた写真も手元にありますので載せます。

Photo

この日は曇り空で太陽がローソク岩のてっぺんに位置する写真は無理だろうと思っていたのですが、船がローソク岩に近づいた瞬間に雲の合間から太陽が覗きました。ほんの一瞬の事でした。ローソク岩に灯がともりました。

隠岐諸島は火山島でもあり、黒曜石の産地でもあり、マントル捕獲岩があったり、浸食地形があったり、ジオサイトにふさわしい見どころがたくさんあるところでした。

「島」には何か不思議な魅力があると思います。

名古屋にいた頃、伊勢湾の神島に行った事があります。三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台になった島です。そこへはバスツアーで行ったのですが、同じツアーに行った人の中に毎年神島に行っており、20年以上通い詰めているという男性がいました。その男性は「神島」という自主出版した本も作っており、私はその時その写真集を見せてもらいました。それはその男性の思いがこもった写真集でした。

また、そのツアーバスで隣に座った80歳を越えるおばあさんもスゴイ人でした。そのおばあさんとは隣に座った縁でいろいろお話をしましたが、どうも「島マニア」のおばあさんでした。話を聞くと、旦那さんが亡くなってから「島」めぐりをするようになったらしく、日本全国の有名な島をめぐっていらっしゃり、既に相当数の「島」に行かれていました。私があえて琵琶湖の多景島や竹生島の名前を出すと、既に行きました、という答えが返ってきました。

そのおばあさんは四六時中「島」の事が気になってしかたがないそうで、正真正銘の「島」マニアでした。

そのおばあさんは「死ぬまでにイースター島に行ってみたい!」ともおっしゃいました。マニアの世界では年齢は関係ない事が良く分かりました。

「島」は明日に続きます。

コメント
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