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鉱物の部屋へのいざない

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島2

2012-12-03 11:12:19 | 日記・エッセイ・コラム

今日は昨日の続き「島2」です。

島マニアのおばあさんが死ぬ前に行きたいとおっしゃったイースター島は絶海の孤島です。そこから最も近い有人島までの距離は2000kmもあり、「世界一孤立した有人島」と言えそうです。イースター島には有名なモアイ像の他に巨大地下洞窟もあるそうで、私も気になっております。ただ、イースター島には不幸な歴史があり、その事は現代文明の未来への警鐘となっています。

「世界一孤立した有人島」とされる島は実はもう一つあります。それは南大西洋にあるトリスタンダクーニャ島です。火山諸島トリスタンダクーニャは有人島トリスタンダクーニャといくつかの無人島からなっているそうですが、有人島トリスタンダクーニャは約260人の定住人口があり、ギネスブックには「世界一孤立した有人島」と掲載されています。数年前にNHK・BSでトリスタンダクーニャを紹介した番組があり、私もその番組を見ました。その番組ではその島に辿り着くまでと島の歴史や島独自の生活ルール等が紹介されていました。

「島」の魅力はその不便さと文明社会からの隔絶にあるのかも知れません。文明社会から遠くなればなるほど「島」の魅力度が上がっていくような気がします。

もうひとつ、「島」ならではの魅力があります。それは生まれたての島の存在です。先日のTBS系のTV「THE 世界遺産」では「スルツエイ」が紹介されました。「スルツエイ」はアイスランドの海底で50年前に火山が噴火してできた生まれたての島です。火山灰と溶岩でできた島は誕生からすべてを観察できる場所として火山学者や植物学者にとってはまたとない研究場所です。そこでは誕生以来の生態系の変化の過程が研究されています。その研究は地球史の理解にも役立っていくでしょう。

生まれたての島と言うと、もうひとつ面白い「島」の存在があります。それは一年に一度しか現れない幻の島です。

その島は「八重干瀬(やびじ)」です。沖縄県宮古島の北方、池間島の北約5~22kmに位置するサンゴ礁群です。そこではサンゴ礁が年に一度、最も潮位が低くなる旧暦3月3日だけ、島状に海面上に姿を現すそうです。そこへは私は行った事がありませんが、お店の常連さんのNさんはその島に上陸しサンゴの欠片を拾ってきたそうです。そのサンゴは三角形の形をしており、Nさんはそれをアクセサリーのネックレスにして首に掛けておられます。

「島」にはそれぞれの「島」独自の魅力があります。それは「石」にはそれぞれの「石」独自の魅力がある事と同じです。

「島」の話題は続きます。

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