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鉱物の部屋へのいざない

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重晶石3

2012-12-24 11:04:53 | 日記・エッセイ・コラム

今日は朝から本格的な雪になっています。今日は雪の話題にしようかと思いましたが、雪や氷の話題は昨年冬に何度か書いており、やはり予定していた「重晶石3」にします。

重晶石の形のヴァリエーションも面白いものです。

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Capnic,Romania 重晶石(Barite)

これは樹氷のように見える重晶石です。白い板状結晶の集合体が面白い形をしており、肉眼で見ると、光が反射してキラキラしています。ちょっと気になるのが下の写真の上部に付いている幾つかの小さな黒い部分です。それはよく見ると黒い針状結晶が放射状・半球状に付いております。それは何かの鉱物結晶のようですが、ラベルに書かれていなかったので、何かはっきりしません。小さな輝安鉱のようにも思えますが確定できません。

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Mibladen,Morocco 重晶石・白鉛鉱(Barite/Cerussite) 

これは白鉛鉱の母岩の上で花咲くピンク色の重晶石の華です。キラキラする白鉛鉱の結晶の上に可憐な重晶石が付いております。この白鉛鉱は長波ブラックライトで薄黄色に発色します。重晶石と白鉛鉱の共生体は他にもあり、この標本とは逆に重晶石の母岩に白鉛鉱の結晶が付いているものもあります。この二つは相性が良いようです。

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Sobernhein Pfalz,Deutshland 重晶石(Barite)

これは球状の重晶石です。やはり重晶石にも球状集合体結晶がありました。どうしても鉱物界では球状の形が好まれるようです。それは自然の摂理のようです。

重晶石の成分は硫酸バリウムなので、胃のレントゲン検査の時に飲まされるものと同じと思うと敬遠してしまいますが、同じ成分でも、その結晶の形には愛着が湧いてしまうのはどうしてなのでしょうか?











コメント
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