今日は「島3」です。
島の事を考えたり思い出したりしていると、どうしても話題に出したい島があります。
それは直島(香川県)です。そこにはホテルを備えた美術館「ベネッセハウス」や地中美術館等アート文化エリアとしての「ベネッセアートサイト直島」があります。私は「瀬戸内国際芸術祭」(2010)が終わった後の2011年の冬に行きました。
そこでは現代アートの様々な作品を鑑賞でき、アート好きにはたまらない島だと思います。個々の作品には触れませんが、石好き、球体好きにはおすすめのアート作品が揃っておりました。
金沢21世紀美術館も今や金沢の代表的な観光スポットになっておりますが、地方の活性化にアートの力は欠かせません。そういえば金沢21世紀美術館の館長は直島の地中美術館の館長だった方です。
ベネッセアートサイト直島は直島だけではありません。近くの犬島(一度このブログでも話題にしました。)と豊島(てしま)にもユニークな美術館があります。それぞれの島への移動は船になるのですが、その非日常的な移動手段も旅気分を高めてくれました。
それらの中でも私が特に感動した美術館は豊島美術館です。豊島美術館は建物自体がアート作品です。そこはNHKの「日曜美術館」でも紹介されていましたが、建物そのものの構造と流体としての水が主役の劇場です。そこでは生き物のように生まれ、動き回り、合体し、流転していく水滴の姿をみる事ができます。建物も上空から見ると水滴をモチーフとした形状になっており、水の不思議さ面白さを体感できます。ただ、流体の水が主役ですから、当然の事ながら気温0℃以下の氷の状態ではその作品の鑑賞は不可能になります。私が行った時は冬でしたが、暖冬だったおかげで、水滴たちの振る舞いをしっかり堪能できました。
島とアートの相性は非常に良いと思います。直島以外にも佐久島(愛知県)の取り組みやガラス美術館を有する能登島(石川県)等、島とアートの組み合わせは旅心をそそります。
私がまだ行った事のない島で是非行ってみたい島を挙げるならば、そこは「端島」(長崎県)でしょうか。通称「軍艦島」として知られている島です。そこはアートの島ではありませんが、島全体が炭鉱跡の廃墟となっている魅力的な島です。そこは廃墟的な聖地のひとつです。
先日、私の名古屋時代に、とある画廊でアートが縁で知り合ったIさんと電話でお話していて、「軍艦島行プロジェクト」を組むという話になりました。そのプロジェクトが楽しみになりました。