「伊勢に七度、熊野に三度、愛宕様へは月参り。」とは江戸時代の十返舎一九による滑稽本「東海道中膝栗毛」にも登場する有名句。
昨年の木曽路歩きでも馬籠宿近くに十返舎一九の狂歌碑。
「渋皮の剥(む)けし女は見えねども栗のこはめしここの名物」(木曽街道膝栗毛)
熊野三山には大峯奥駆道経由で熊野本宮大社にお参りはしているが熊野速玉大社や熊野那智大社はいまだ訪れたこともない。
大峯奥駆道は吉野から熊野本宮大社までの山岳修験道は既に踏破した。
では今回はどのルートで向かうか?
■熊野古道は5ルート。
・中辺路(なかへち):田辺から熊野本宮
白川上皇の参詣から…。熊野本宮大社をめざすルートの中でも参詣者が列をなし「蟻の熊野詣」と例えられたほど庶民にまで人気のルート
・大辺路(おおへち):田辺から海岸線沿いに那智・新宮
大辺路は時間に余裕のある庶民や文人墨客が枯木灘や熊野灘の風景を愛でながら歩いた道
・小辺路(こへち):高野山から熊野
高野山金剛院の参道から始まり伯母子峠、三浦峠、果無峠と1000メートルもの3つの峠を越えて熊野本宮へと参るルート
・伊勢路:伊勢神宮から熊野三山
日本人にとって特別の場所である「伊勢神宮」から、いくつもの険しい峠を越え、熊野三山を詣でるために通った“祈りの道”
・大峯奥駆道:吉野と熊野を結ぶ大峯山を縦走
大峯奥駈道は、「修験道の開祖」役の行者によってひらかれた1300年の伝統をもつ山岳信仰の聖なる道です。
吉野と熊野の聖地を結ぶ約170kmに及ぶ標高1200m~1900mの急峻な山岳が連なる大峯山脈の尾根を沿うようにして続く極めて過酷な精神修行の場
■ルート
伊勢神宮から熊野へ向かう170kmの伊勢路に決定。
小辺路は秋が良さそうである。(こちらの計画は既に3泊4日でできている)
■走破方法
昨年、木曽路で実施したP泊+鉄道を利用する方法で実施する。
この方法は、
①一日の到着駅近くに車を止める。
②車を止めた駅から列車で移動しスタート駅へそこから歩き出す。
③一日頑張って歩き到着駅までたどり着く。
④そこから翌日の到着駅近くまで車で移動しP泊する。
メリットは、宿泊費が不要で、いつでも出かけられる(天候の都合)、近隣の名所や温泉に行ける。
デメリットは、宿での人とのふれあいが無い。また事前調査が必要(車中泊場所など)・・・GoogleMAPのストリートビューで結構詳細に情報を得ることができるので、これも結構楽しい。まあ準備は必要ですね。
(伊勢路は上手く鉄道と平行して熊野まで向かっている)
■スケジュール色々ググって、
熊野古道伊勢路踏破シミュレーション(Adobe PDF)をベースに検討。
6泊7日で行けそうなのでそれで計画を作成。
※ただし、一度で踏破するか2度で踏破するかは出発の直前に決める。(天候等の要因)
検討のアイテムは
一日の踏破距離、史跡、食事調達先(コンビニなど無い区間がある)、P泊適地、温泉施設など
※行動スケジュール
①伊勢神宮 → 栃原駅 ♨阿曽温泉
②栃原駅 → 伊勢柏崎駅 ♨きいながしま古里温泉
③伊勢柏崎駅 → 三野瀬駅 ♨夢古道おわせ
④三野瀬駅 → 尾鷲駅 ♨夢古道おわせ
⑤尾鷲駅 → 賀田駅 ♨海ひかり
⑥賀田駅 → 熊野市駅 ♨湯浴みぼっこ
⑦熊野市駅 → 新宮駅
コンビニなどが無い区間があるので、食事計画も立てる。
■装備
※靴・・・今回用に調達
走破の殆どの装備はは山用で賄えるのが靴には一考が必要だ。それは昨年の木曽路(90km)での失敗で山靴では舗装路を長く早く歩くには向かなかった。
今回採用するのはローカットのトレランシューズです。
セール品のadidas TERREX TRACEROCKER GTXをゲット。
履いた感じもよく、アッパーがGORE-TEXなので多少の雨でも大丈夫そうだ。
※電子機器
・スマホ電源(バッテリー+車電源)
・カメラ電源(予備電池)
※ザックや雨具等は山用を利用
まだまだ準備は必要なのでゆっくりゆっくり楽しみながら準備しよう。
昨日、温泉ドライブの途中でセツブンソウを見てきましたので。(
石雲寺の節分草)