トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

白山、花めぐり、池巡り(1泊2日) 2/2

2015年07月28日 | データ
■2015.07.26 登山2日目。
予定ではテントを撤収し別山経由でチブリ尾根を下る予定でしたが、空身で別山ピストンへ変更。
これでテント撤収時はフライも乾いているだろう。
5時少し前に出発。
南竜野営場から赤谷まで標高を下げ、滑りそうな雪渓を慎重に下る。
20名程の団体が2グループ先行しているが油坂の頭に着くころははるか後方に。
今日も天気が良さそうだ。

油坂の頭からは稜線に乗る。
乗鞍から槍穂・後立山まで良く見える。

大キレットを中心にズーム。
日の出から約2時間が一番綺麗な景色となる。ちょうど日の出から2時間後の7時に別山到着予定。
今回のメインルートはこの油坂の頭から別山までの稜線散歩。
一番景色のいい時間にここへくる為には山で泊まる必要がある、ここを日中に通過するのは凄くもったいない。

天池の向こうに御舎利山と別山。

朝露のウツボグサ。

カライトソウ。

オタカラコウ。

ハクサンイチゲ。

ハクサンコザクラ。

早朝で瑞々しい「ハクサンコザクラ」

コバイケソウ。今年はどうやら当たり年?

大屏風と白山。

もうすぐだ。

別山神社。
御祭神は大山祇命

誰もいません。

セルフで。

別山平。
ここも花が多いそうです。

三ノ峰避難小屋。

石徹白道(美濃禅定道)で白山詣で・・・昔の人はこの道で・・・・凄い。
別山から登山口の石徹白まででも18.9Kmもある。
三ノ峰避難小屋を利用して石徹白ー別山を紅葉の時期に行きたい。

そろそろ日が高くなってきた。

御嶽山、まだ噴煙が出ている。

ここではチングルマは綿毛です。

ハクサンコザクラの群生。

御舎利山の斜面を団体が登って行きます。

タカネマツムシソウ。

天池から東方面。

これは別山方面。

シナノキンバイ。

南竜野営場に帰ってきました。
フライも乾いており撤収は楽チン。

後は一気に・・・とは行かない理由がある。
登山道の渋滞です。

別当出合の吊り橋まできました。


やっぱり「花の白山」ですね、室堂あたりはさすがに人が多いが別山までの稜線は静かである。
ハクサンと名の付く花は多く標準的な和名で18種類あります。
今回はハクサンコザクラ、ハクサンイチゲ、ハクサンフウロ、ハクサンシャクナゲ、ハクサンチドリ、ハクサンボウフウ、ハクサンアザミの7種と出会えた。咲く時期が異なるので一度に見る事はできない。

本日の早朝ルートは斜光に浮き出る景色や花は素晴らしかった。
稜線で出会った年配の登山者は毎年この時期にこのルートに来ると行っていましたが分かるような気がします。

■コースタイム
南竜ヶ馬場05:00→05:33油坂ノ頭→06:33御舎利山→06:40別山07:05→07:14御舎利山→08:21油坂ノ頭→9:00南竜ヶ馬場10:01→10:34甚之助避難小屋→11:58別当出合

>>>>白山、花めぐり、池巡り(1泊2日) 1/2

白山、花めぐり、池巡り(1泊2日) 1/2

2015年07月27日 | データ
■2015.07.25-26 天候も落ち着かず結局1週間ずらして白山へ行くことにした。
前回は7年前でガスで山頂からの眺望はなく残念な思いをしたが花の多さと幕営地が快適でまた何時か行きたいと思っていた。

また白山の山頂(御前峰)には白山比神社の奥宮があり御祭神の菊理媛尊が祭られている事で益々行きたくなった。

※この御祭神は菊理媛尊は
黄泉の国との境界で対峙する伊弉諾尊・伊弉冉尊の前に現れ仲裁した神でその後、天照大御神、月読尊、須佐之男尊が生まれました。この三貴子より前にいた神なのです。

※計画は
1泊2日で初日に市ノ瀬から入り南竜ヶ馬場でテント設営後、室堂を目指す。山頂からは「お池めぐり」をして南竜ヶ馬場まで戻る(標準コースタイム8H)。
翌日は、別山へ上りしチブリ尾根か六本槍を経由し市ノ瀬へ下山。(標準コースタイム7H-9H)
とする。

7/25 2:00 自宅を出発し東海北陸道の白鳥ICを出て九頭竜経由で市ノ瀬を目指す。
市ノ瀬のは5:20頃到着、予定より1時間以上早く到着。
心配した駐車場はまだまだ空いていた。
ここからはバスで別当出合へ。

06:10 別当出合。

08:38南竜分岐。
この分岐からのトラバース道から花が一気に多くなる。

線香花火のようなシモツケソウ(後ろは別山)

そして一番の目当て「ハクサンコザクラ」

09:11受付をし南竜ヶ馬場へ(テント泊300円)
ミヤマキンバイに彩られた階段を登ると幕営地です。
まずは身軽になる為、テントを設営し直ぐに室堂へ向かいます。

室堂へはトンビ岩コースで
少し行ったところで南竜ヶ馬場を見る。

このルートは幕場から一番最短で行けますが、雪渓を何度も登り、道は川状態の所も多い。
今回はマウンテンブーツなので5cm位では水没しません。

10:52 トンビ岩の標識。

トンビ岩。

室堂平も雪渓が多く残っています。
結局、トンビ岩コースはアイゼン必要と張り紙がされているので数人しか合わなかった。

そしてここから室堂までの間にクロユリが群生しています。
(知らない人が多いですね)

このクロユリはミノコバイモと同じ仲間です。

白山比神社、奥宮の鳥居。
社殿は残念ながら改築中で足場で囲まれています。

山頂への道にはイワギキョウが沢山咲いている。

上から室堂を鳥瞰。

御祭神は菊理媛尊。

しばし山頂で軽く食事。
神奈川の毎日が日曜日の登山者と山話を。

さあ「お池めぐり」へ

御前峰を裏からみるとこうなんです。

この池はすべて火山湖です。

イワツメクサと火山湖。

ぐるりと回り室堂に戻ってきました。約1.5Hです。

チングルマ。

ハクサンフウロ。

14:52 南竜山荘まではエコーラインで戻ってきました。

幕場のハクサンチドリ。

夕食はこれと。

これです。

今回は禁酒です。

花は多すぎるのでスライドにしてます。


>>>白山、花めぐり、池巡り(1泊2日) 2/2

■コースタイム
別当出合06:09→06:55中飯場→08:08甚之助避難小屋08:18→08:38南竜分岐08:39→09:11南竜ヶ馬場(テント場)09:56→10:52トンビ岩→11:14白山室堂→11:57白山→お池めぐり→13:37白山室堂→14:52南竜山荘

荒ぶる神の住む伊吹山と醒ヶ井の梅花藻

2015年07月14日 | データ
■2015.07.12 約1ヶ月ぶりの山は、ソールを張替えた靴の試し履きと足持久力の確認でヤマトタケルに由来する伊吹山界隈の探訪です。トドクロちゃんも誘うがこの暑さではスピードが上がらないと思い一人で行くことにした。

梅雨明け後の中期縦走も考えているので今回は費用を抑えてオール下道で。
5時過ぎに自宅を出発し名四に乗る、早い時間は快適に走れる。桑名から養老まで北上し伊吹山登山口へ7時10分に到着。駐車は旧ゴンドラ駐車場とし、係の人に200円を払う、ほぼ最後のスペース。他の場所はまだまだ余裕があります。
7:30 登山強力金300円を払いマップを貰い登りだす。

一合目を過ぎると日差しを避ける場所は無く太陽との勝負。

三合目のユウスゲ
ここでコースを外れ、ヤマトタケル遭難の碑を探す。デフォルメした地図では場所が分からず一番西側から探すことに。
迷走約30分ようやく草の中にそれを見つけた。この碑は地元の人が古事記にちなんで建立したもので「古のロマン」です。
写真はブログの後半にあります。

六合目避難小屋
暑い・・スポーツ飲料1Lと「きうめず」(梅干しを作る過程ででる塩からい梅酢)200ccでは山頂まで持つか?。

10:30 伊吹山山頂

しばし山頂一帯を散策。
花はまだ少し早いが今回は花目的ではないのでよしとする。
南側を見下ろせる場所で涼しい風に吹かれおにぎりを食べる。

近くの登山者があの山獲ったとか行ったとか・・・

食後は西の展望台へ立ち寄ってから下山する事に。
まだまだ多くの人が登って来る。

ハクサンフウロ

カワラナデシコ

イブキトラノオ

ミヤマコアザミ

シシウド

ミヤマコアザミと多くの登山者

キンバイソウ

ヤマホタルブクロ

カラマツソウ

下山は道を譲りながらで思ったようにスピードが上がらなかった。
それでも1.5Hで下山、登り2.5Hと合わせて往復4時間。(正味)
デジイチを持たずに空手なら登り2H位だな。

※伊吹山(界隈)とヤマトタケルについて。

東征の帰路、甲斐から信州を経由して結婚の約束をした尾張のミヤズメヒメの元まで来るが、まだにヤマトに従わない荒ぶる神が伊吹山に居ることを知り「こんな山の神ぐらい、素手で殺してやろう。」とミヤズヒメの家に草薙の剣を置いたまま、伊吹山の神を退治に出かけた。
草薙の剣を奉斎鎮守するため熱田神宮を建立
ところが伊吹山への途中で大きな白いイノシシと出会い「この白いイノシシの姿をしているのは、山の神の使者だろう。今殺さずとも、山の神を殺してからでも遅くはあるまい」と、さらに山を登って行った。すると、突然、大氷雨(雨と霧)が降りヤマトタケルは正気を失う。
ヤマトタケル遭難の碑

それでもヘロヘロになりながら山を降り、玉倉部(たまくらべ)の清水で休み、少し正気を取り戻した。その清水のことを「居寤(いさめ)の清水」と言います。
醒ヶ井の「居醒の清水」や命水 ケカチの湧(ゆ)

またこの醒ヶ井にはその時ヤマトタケルが腰かけたり鞍を置いた場所と言われる史跡がある
腰掛石、鞍懸石

実はこの白い猪こそが伊吹山の神その者でヤマトタケルに見下され激しい雹を降らしたのもこの神でした。
伊吹山山頂の荒ぶる神

そして山頂のヤマトタケル像

ヤマトタケルはここから三重を経て故郷のヤマトへ足を進めますが死期を悟り

「倭(やまと)は国のまほろば たたなづく青垣 山隠れる 倭しうるはし」

と歌い亡くなってしまう。

知らせを聞いたヤマトのお妃や子供たちは能煩野に来てお墓を作り歌を歌うとヤマトタケルのお墓から一羽の大きな白鳥が、天高く翔上がって翔んで行った。→ヤマトタケルの白鳥伝説

この時、歌われた4つの歌は、いまでも天皇のお葬式で歌われています。

ヤマトタケルの終焉の話です。

-------------------------------------
下山後は伊吹薬草の湯で汗を流し、平成の名水百選のひとつ「居醒の清水」へ水中花・梅花藻(バイカモ)を見に。
醒ヶ井のヤマトタケル像

清流(地蔵川)

そうです梅花藻が咲いています。
梅花藻【キンポウゲ科】:水温が年間を通して14℃前後の清水に群生する多年草の水草。

かわいい花ですね。

時期的にはまだ少し早いですね、下旬頃が見頃でしょう。
醒ヶ井宿も中山道の宿場町です、いつか中山道をすべて歩いて見たいですね。

それにしても暑かった。