トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

新穂高から入り三俣BCとし赤牛岳へ。

2013年08月16日 | データ
※2013/08/08-08.10 北アルプス2泊3日縦走。
今回は独特な山容の赤牛岳を新穂高から入山して三俣山荘で幕営連泊しピストンで狙う。
赤牛岳は赤茶けた山肌と、牛が寝そべっているような穏やかな山容が山名の由来とされているように裏銀座縦走やゴールデンルート縦走路から赤茶けた山肌が良く目立つ山である。

■2013.08.08(1日目)
新穂高無料駐車場の空きスペースが気になったが早朝4時に到着するよう自宅を0:30に出発。
東海北陸道では最近道路上に熊が出たので注意するようアナウンスされていた最近の熊さんはここにも出没する。
新穂高までは通いなれた道でナビのセットも必要ない。
3:50 新穂高登山者用無料駐車場に到着スノーシェードの入り口の『満車』と、それで奥まで入ると連日満車で盆中まで続くそうです。以前この時期は夕方着で入り下山者の空きスペースを狙ったが・・・
鍋平の駐車場までの地図を貰いここなら空いていると。

やばい・・・奥の手を出すか、林道ゲート前の山側は路上駐車できるはずなのでそこへ。

特等席の空きスペースを見つけ準備をし
4:00 登山届けを提出し歩き出す。
本日はどの山頂も経由しなくただ三俣山荘まで行くこと、そして体力消耗を翌日に残さないように歩き栄養補給を確実に行う事。
5:40 わさび平。
しかし今回は非常に眠い、歩きながら眠っている様だ。仮眠は4時取っているのに。

チチブ沢。ここで顔を洗い体を拭くとやっと目が覚めた、なんせこの沢水の冷たい事冷たい事。
ほんの20m上に雪渓がある。

センジュガンピ。私の好きな花です。

キヌガサソウ。

クルマユリ。

9:20 鏡平。槍から穂高まで

弓折乗越。ここで稜線に出る。

双六岳と右奥にに鷲羽岳と水晶岳。

ミヤマダイモンジソウ。
これも大好きな花です。

数日前この辺りで熊が出没し登山者が怪我をしています。
・・・・で考えたのがこれです。
私も「ガーン」と一発

双六小屋で水を補給、今回の山行は水をボッカする必要が無く楽チンです。
(2-3時間も歩けば山小屋がある)
ここからは巻き道を行きます。

巻き道から鷲羽岳、奥に水晶岳。
ただし今回のターゲットは水晶岳の更に奥にある赤牛岳。

ハクサンイチゲ。

コバイケソウ。やはり当たり年か・・・でも匂いが○ンチ臭いんです。

14:30 三俣山荘。幕営料500円/泊
先住人2名と世間話や山談義。(同世代と悠々自適の年金生活者)
夕食は生米を炊き上げピーマンとウインナーの炒め物でこれなら食欲が湧きます。

夜半少し雨がテントを叩く。


2013.08.09(2日目) いざ赤牛岳へ


■2013.08.10(3日目:最終日)

朝の天気も昨日と同様でガスガス、露で濡れたテントを撤収し
5:00 三俣から歩き出す。昨日同様7-8時頃にガスが切れる予定で三俣蓮華から双六岳の稜線で晴れればありがたい。

6:18 三俣蓮華岳(2,841m)。真っ白
ここは明治初期の山名は鷲羽岳だったそです。

7:55 双六岳(2,860m)。真っ白

この双六飛行場から槍ヶ岳が見たかった。残念行きに行くべきだった。

8:45 双六小屋で朝食とする。

そして空身で樅沢岳へ
9:38 樅沢岳(2,755m)ここは槍や御来光の展望台です。

展望台から西鎌尾根。たぶんここも何れは縦走する時が来ると思います。

10:00 双六に戻り、デポしたザックを担ぎここを後にする。

12:07 鏡平。

ここでカキ氷500円とCCレモン400円で体を潤す。
本日は入山者が多く、思ったように下山はできない。

15:30 ゲート着。

ゲートから路駐の車まではすぐ。


■GPS軌跡


念願の赤牛岳、色々コース取りを考えたが今回のコースで良かったと思う。
特に2日目の読売新道はガスから快晴までの躍動的な山の天候変化が山を演出してくれた。

しかしこれだけ人が多いと山の緊張感はかなり薄れてしまいただのレジャーと化していると思うのは俺だけか。


帰路、平湯温泉で温泉シールを貰い温泉で体を癒し、楽しかった山行を振り返る。いつもできる足の豆はテーピングと下山時ストック未使用で回避でき温泉で滲みることもなかった。

意外と体は疲れてなく仮眠を取らず一気に自宅へ無事帰還。

北ア、読売新道の赤牛岳。(2日目)

2013年08月14日 | データ
■2013.08.09(2日目)いよいよ三俣から赤牛岳をピストンする。
4:00 三俣発、この時間の出発は前に一人いるだけの様だ。
ヘッデンを灯し山荘前のハイ松帯につけられた登山道を行くがガスで反射し遠くまで見通せない。
足元を照らすのがやっとである。ただ鷲羽岳は3回目なので問題は無い。
5:16 鷲羽岳(2,924m)。当然眺望なし、ここは相性がいい筈なのだけど残念。

稜線のコースはこんな感じ。
ワリモ岳と水晶小屋を経由して行くがガスが生暖かくもうすぐ切れそうである。

7:10 水晶岳(黒岳)2,986m

赤牛岳までの尾根に滝雲が。

水晶岳北峰。

水晶からの稜線ではブロッケン現象が頻繁に現れる。

温泉沢の頭。
ここから高天原温泉へ降りられる。

これまできたルート、右奥が水晶岳、左に槍。

赤牛岳まではもう少しある。

9:43 赤牛岳。黒部ダムと後立山をバックに。
水晶から徐々にガスが切れ360°眺望の山となった赤牛岳、どちらを見ても山・山・山。
奥黒部側からの縦走者も意外と多いがそこへ下るほうがさすがに多い。赤牛岳までのピストンは3名で野口五郎小屋から1名で残り私を含め三俣から2名だが三俣まで戻るのは私のみ。

各自地図を広げ山座同定をしている、自分は殆ど行っているので地図を広げる事無く山座同定ができる。
数名にあの山は?と聞かれ答えているうちに私の廻りに集まっていた。
ここから眺望できる山で登れてないのは餓鬼岳付近と蓮華から烏帽子の間だけとなっていた。

しばし「ぱりんこ」で栄養補給、湿気ったのが以外に美味しい。

薬師岳。

右の槍ヶ岳から北鎌尾根、常念岳、大天井岳。
赤牛岳を後にし三俣まで同じ距離戻る。

中央に水晶岳で左にとがった槍ヶ岳、右にとがった笠ヶ岳。

水晶岳、立山方面をバックに

鷲羽岳、槍穂方面。

水晶小屋と裏銀座縦走路。

ワリモ乗越から水晶
巻き道で帰ります。

ハクサンイチゲ

シナノキンバイ

黒部源流の雪渓、スノーブリッジ化している。

黒部源流。

16:20 三俣。往路で時間を稼ぎ、復路はタラタラ景色を見ながら帰ってきた。

そして沢で行水をしすっきりする。

さすがに今日辺りから三俣はテント村と化していた。
三俣山荘は昨日も今日も布団1枚の2名との事で小屋泊登山者が嘆いていました。

先月の蝙蝠岳と今回の赤牛岳はなかなか行きにくい場所の山で天候に恵まれ山頂を踏む事ができた。

夜半テントはガスに包まれた。

1日目と3日目へ