トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

6月の伊吹山と歴史探訪。

2017年06月12日 | データ
■2018.06.09 この時期にトレーニングを兼ね景色も良い山は伊吹山を置いてこの近くには無い。
ここへは高速も使わず行ける貴重な山で春から夏・冬とほぼ年間を通じて楽しめる。

また山麓の関ヶ原は歴史的に大きな戦の決選地となっているので今回は下山後その資料館へも立ち寄る。

5時30分 自宅を出発。
下道を走り7時30分に旧ロープウェイ乗り場の駐車所へ到着。
駐車料金は300円とこの辺りでは一番安い。
8時に登山口から登り始める。
天気は良い。
この時期花の種類は少ない。

さすが百名山。
平日でもそれなりの人出。

山足の調子も良く、短い歩幅で一定のリズムで登る。

8合目。
今日の水分補給は
水分量=体重×行動時間×5この計算式の70%を行動中に摂取。
計算すると登りは700mlの摂取となる。
1時間毎に250mlを摂取する。

先に西側の展望台へ。

琵琶湖が綺麗に見える。

登山道脇のウマノアシガタ。

風が心地良い。

まず伊吹山寺にお参り。

白山。

タケル様、一年ぶりですね。

平日で登山者もゆったりしている。

山頂南側は虫が多く、北側に移動。
そこで昼食。
サーモスのお湯はまだ暑くカップ麺を作るのには充分。
おにぎりも美味しい。

食後は景色を見ながらドリップコーヒーをいれる。

目前を、運搬車が無人で走って行く。

1時間ほどマッタリする。

花の写真をトドクロちゃんにメール。
この時期花の種類は少ない。

早口な鳥の鳴き声も気持ちがいい。
ピーヒョロ※§%&$#・・・・・・・・・・

そして12時頃、下山開始する。

テニス仲間のご夫婦が同じ日にこの山を登っていたようでその目の前を私が疾走下山していったようです。

気づかなかったな・・・・

最後はグリーンシャワーの林道を通り駐車場に到着。
時間は掛かるが静かな道です。

駐車場では水場の横に車を止めているのでゆっくり顔を洗い、体を拭く。
靴も一応洗うがあまり汚れていなかった。

花達。
ゆうすげが一輪咲いていました。

伊吹薬草の湯ですっきりし歴史探訪に向かう。

伊吹山山麓の関ヶ原町は東西を分けた関ヶ原の合戦の地。
しかしそれを遡る事、900年程前に国内最大の内乱「壬申の乱」ゆかりの地でもある。

※壬申の乱(672年)--------------------
大化改新の中心人物であった天智天皇が崩御した後、天皇の弟:大海人皇子と天智天皇の子:大友皇子との間で起こった皇位継承における国内最大の内乱。
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で不破関資料館へ。

※不破関-------------------------------
壬申の乱後、律令体制の整備に伴って(8世紀初め)に設置された。東海道の鈴鹿関、北陸道の愛発関とともに古代三関の1つとされています。軍事目的の機能は8世紀後半に停止されたが、鎌倉時代には関税(通行料)徴収をしていたことが明らかになっている。
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この不破関は歌に詠まれることも多く、
松尾芭蕉は
「秋風や藪も畠も不破関」

と詠んでいる。

この壬申の乱で勝利した大海人皇子こと後の天武天皇は古事記・日本書記の編纂を命じた。

言い換えればこの時編纂を命じなければ私が記紀を読むことも無いわけである。





梅雨入して数日。
天気も良さそうなので伊吹山へ登って見たが、ゆったりした空間と時間のなかで良い山登りができた。


北陸福井の文化財巡り

2017年06月07日 | データ
週末にでも何処かへ行こうかとトドクロちゃんからお誘い。
じゃあ何処へ行く?

色々言うが・・・

それを地図のなかで繋げるのは至難のワザだし季節的にベストでない場所もある。
最近は新聞の折込が情報源で季節のズレは多少解消されているようだが。

この「点の情報」と「時期的ズレ」を考慮しロングドライブコースを作成する。

今回は北陸の福井県への言ってない所の観光ドライブコースとした。
・丸岡城(日本最古の天守閣)
・養浩館
・一乗谷朝倉遺跡
・味真野苑 (万葉の里)
・気比神宮
・明通寺
で一泊二日をかけ巡る。

■2017.06.03
朝5:40頃に自宅を出発し大垣からは高速に入り丸岡ICで降りる。

車中では事前に其々が買い込んだお菓子(子供が遠足の前におやつを買うような事を未だに夫婦で行っている)を食べながら。
また数日前に慌てて読んだ「福井県歴史散歩」や「福井モデル」の内容を話しながら丸岡城の駐車場には9時少し前に到着。

※丸岡城(重要文化財)別名「霞ヶ城」
<独立式望楼型2重3階構造>

現存する最古の天守閣であるが、城自体の特徴は特にない。(現存最古論争有り:犬山城)
石瓦や石垣など河原石が多く使われている。
また、戦国時代に築城(柴田勝家の甥により築城)のためか階段はほとんど垂直(難攻)。
訪れた事のある城で過去最大傾斜の階段。
また柱の手斧(ちょうな)痕は素人削りが目立ち、城の土台が石垣からずれているなどから慌てて築城したこ事が分かる。
上杉謙信や一向一揆衆対応の出城であるから仕方ない。

近くの「日本で一番短い手紙館」も見学(セット入場券)
徳川家康の功臣:本多作左衛門重次が陣中から 妻にあてた手紙

「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」


この手紙文の中に出てくる「お仙」とは、後の丸岡藩主、本多成重のことで、幼名を仙千代と言った。
この由来で建てられた資料館です。
※日本一短い手紙の館

第24回一筆啓上賞 日本一短い手紙「ごめんなさい」
ここから車で移動、福井市内へ。

※養浩館(旧御泉水屋敷)庭園

福井藩主松平家の別邸
数寄屋造りの屋敷をそなえる回遊式林泉庭園で、江戸時代初期から中期を代表する名園。
庭園を見学後、屋敷内へ。
やっぱり落ち着く・・・

更に隣接した。

※福井市立郷土歴史博物館

古代から幕末までの展示、特に松平春嶽に関する展示が多い。
春嶽は幕末の四賢侯(しけんこう)と言われる。

・四賢侯(幕府と藩主による連合政治である公武合体を目指した)
福井藩第14代藩主 :松平慶永(春嶽)
宇和島藩第8代藩主 :伊達宗城
土佐藩第15代藩主 :山内豊信(容堂)
薩摩藩第11代藩主 :島津斉彬

私の好きな人物が多い。
長州にこのような賢人がいれば・・・・。

そして一乗谷へ

まずは一乗谷朝倉氏遺跡資料館でザーッと概要を知る。
そして遺跡見学。

※西山光照寺跡(石仏群)

ここは天台宗真盛派で一乗最大の寺院であった。いまも多数の石仏石塔が残っている。

そして復元された。
※復原町並(国の特別史跡に指定)

栄華を極めた城下町の町並みをほぼ完全な姿で再現。
戦国時代にタイムスリップ。
※唐門

朝倉氏五代義景様の菩提を弔うために建てられたお寺、松雲院の正門です。江戸時代前期の建物で、豊臣家が移築寄進したと伝えられています。
※義景館跡

朝倉氏は南北朝時代から一乗谷を本拠とし、応仁の乱により京から、公家や高僧など賢人が避難。
それによりここに華やかな京文化が開花した。しかし信長に負け一乗谷は灰燼に帰す。

一乗谷は栄華の痕跡を見ながら散策。
今読んでいる「国盗り物語」も朝倉氏の栄華を極めた時代だ。

※一乗滝

佐々木小次郎が「つばめ返し」をこの滝で身につけたと言われている。
別に何てことないがチャンバラが好きだし、時代劇も好きなので来てしまう。


うるしの里会館をザーッと見てメガネミュージアム(めがね博物館)
博物館では昔のメガネ製法など見学しメガネショップへ。
製作者毎の配置なのでスポーツ用を探している私としては目的別の配置がありがたい。

途中、越前そばの里で本日2食めの越前そばを食べる。
おろし大根と冷汁でそばの香りもよく美味しく食べる。

※猫寺 御誕生寺
この猫の名前はゴンザレス

今は30匹が在寺しているそうですが猫様の食事が済んだ後ということでどっかで寝ているだろう。
そして本堂にお参りし猫おみくじを引く。

そして車で少し移動。

タケフナイフビレッジでの鍛造の技術を間近で見学。
焼けた鉄を鍛える音・飛び散る火の粉は匠の技を感じ取るには充分だった。
家庭菜園や花壇で有効な小さな備中クワを購入し万葉の里へ
※味真野苑 (万葉の里)
万葉集の歌碑や四季折々の美しい花々見られる 。
これは重要文化財である旧谷口家住宅

北陸出身の天皇「第26代継体(けいたい)天皇」像
『記紀』によると、先代の武烈天皇に後嗣がなかったため、越前(近江とも)から「応神天皇5世の孫」である継体が迎えられ、西暦507年の即位後大和国の都に入るのに19年かかっている。

これらの事から継体天皇の出自を巡る議論は尽きない。
・継体は従来の大王家とは血縁のない「新王朝の始祖(初代大王)」とする説
・5世紀のヤマト王権大王の地位は特定の血に固定されなかった(即ち王朝ではなかった)とする説

本日のお宿「渓流温泉 冠荘」。
部屋は広々したツインルームで快適。
一日の疲れを温泉で癒やし、冷えたビールで一献。


■2016.06.04
早朝、冠山へスピード登山ができる準備はしてきたが寒くて躊躇しているうちにタイムアウト。
一人カメラを持って散歩に出る。
※かずら橋
過疎対策の観光資源として1989年に建造。東祖谷から招いた職人らの指導のもと造られ、つる植物のシラクチカズラは3年ごと、ワイヤや丸太の柱など橋の基礎は10年をめどに架け替えられている。
全長44メートル、高さ12メートル、通行料大人300円、冬季通行止め。
映画「超高速!参勤交代」はここでもロケ。


散策路から。

土手は花盛り。

ここの「きびだんご」は美味しい。


ここから敦賀までちょっと海岸線ドライブ。
そして氣比神宮へ

氣比神宮
式内社(名神大社)、越前国一宮。
※氣比神宮由緒



国指定名勝「おくのほそ道の風景地」

敦賀の地名の由来「角鹿神社」


最終目的地へ向かう途中の名水百選に立ち寄る。
瓜割の滝

水温が11.7℃と冷たく、その冷たさで瓜が自然に割れたとの故事から「瓜割の滝」と呼ばれる。
名水百選「総選挙」でうまさ部門全国2位。
本当にうまい水です。

明通寺
大同元年(806)征夷大将軍・坂上田村麻呂創建。

福井県には建造物の国宝は2つあるが明通寺にそれらがある。
国宝の本堂と三重塔

・国宝の三重塔

・国宝の本堂
お堂の中で由緒などの分かりやすい説明を受ける。

最初の訪れた丸岡城を国宝にしようと地元で頑張っているようだが。
これを見てしまうとチョット無理かなと感じてしまう。

※御朱印
左:明通寺(薬師如来)、右:氣比神宮


福井県は記紀ゆかりの地が多く今回は歴史を辿る旅に重きを置いた。
やはり日本海側と言うことで出雲から越国(こしのくに)に繋がる痕跡を感じる事ができた。
南北朝や戦国時代の遺跡も多くもう少し知識を入れた後にでも再訪したい場所である。

事前に読んだ本「福井モデル」の協働システムも感じることができた。
(「BOOK」データベースより)
共働き率と出生率で全国平均を上回る北陸三県。幸福度も世帯収入も高い。その秘密は何だろうか?たとえば、メガネの生産で世界に名を馳せた福井県鯖江市。市民は、「日本でもっとも早く中国にやられた町です」と笑う。ところが、「もっとも早くやられた町」は、いつの間にか「最先端のデータシティ」に変貌を遂げていた。地盤沈下しない都市には、歴史的な「強い教育力」と、平等な「協働システム」がある。大阪、富山、福井を歩き、日本ならではの都市再生モデルを考察した、気鋭のルポ。