トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

八ヶ岳(硫黄岳・根石岳・天狗岳)+バラクライングリッシュガーデン

2009年09月22日 | データ

■2009.09.20-21 トドクロちゃんと天泊登山 in 八ヶ岳(硫黄岳・天狗岳)
年1回はトドクロちゃんと山で泊まりたいので行けそうな山を物色する。
候補は
1)火打山・妙高山
2)八ヶ岳(硫黄岳・天狗岳)
3)薬師岳
で全て幕営とする、そして決めた行く先は距離が一番近い2の八ヶ岳中部とした。
■2009.09.20 1日目
4:00自宅を出発。
諏訪ICを出て桜平登山口までの林道(悪路)を30分走りに7:30到着。
駐車スペース探しに苦慮し林道脇の膨らみ傾斜地にスペースを確保、かなり傾斜しているので車止めの石も4輪に行う必要がある。既に30台ほど分散した駐車スペースに車を止めているが最終的には50-60台ほどになると思われる。
準備をし8:00に出発する。


夏沢鉱泉までは林道歩き、この先は登山道となるが学校登山が行われる為、登山道の整備は良く歩き易い。ここは山ヤのみの山域ではなく軽装のトレッカーも多い。
9:30にオーレン小屋に到着。


テント場の受付(1,000円/人)をし幕営スペースを探す、運よくスノコスペースを確保し設営。


設営後は硫黄岳までピストン、天場から夏沢峠までは約20分程度。ここにも山小屋が2件ある。明日の朝ここから御来光を見る事に決め硫黄岳への登りに取り付く。


天気は雲一つ無い秋晴れ、風無しの絶好の登山日和である。稜線を半分程度登った所で愉快なパーティーと出会う
『全員被り物をしている』・・・・
簡単なおしゃべりをしトドクロちゃんを入れ記念撮影、ハローウィーンの様に見えるが一人『星飛馬』がいる・・・・・・
(クリックで拡大)


硫黄岳は南北両側に巨大な爆裂火口跡があり、断崖絶壁となって鋭く切れ落ちている。しかし登山道は初心者向きで安心して登る事ができる。


11:30硫黄岳山頂。


なだらかな山頂の緩やかな南斜面で眺望を楽しみながら食事をする。
殆ど遠くまで遠望できるが唯一富士山だけが赤岳の裏になり見ることが出来ない。
約1時間ほどゆっくりし下山する。
夏沢峠から往復2時間の本沢温泉露天風呂は、やまびこ荘の小屋番情報で混む時間と聴き断念。


14:00頃オーレン小屋まで下山し小屋前の休憩ベンチでおやつタイムとする、私のそれは当然ビール(500ccで700円)となる。
今日は早朝前からの行動と山のビールで睡魔が襲ってきて夕食前の昼寝とする。16時過ぎに目を覚ますとテントの数はほぼ3倍程度に増えていた(写真は設営時)
夕食の準備には名水「オーレン強清水(こわしみず)」を用い行う、この水は冷たく美味しい水で飲料可である。18時過ぎにはシュラフに入り寝る準備をするが・・・
遅い時間に幕営場に着く輩やら・・・
話声・・・・・
ラジオの音・・・・・
で21時頃までは眠れなかった(山の消灯は20時:暗黙のルール)



■2009.09.21 2日目
日付が変わる頃に喉が渇き名水「オーレン強清水」を飲む。そしてトイレに行くが夜遅い時間にも関わらず小屋のアプローチに電灯が灯り、幕営客も安心してゆく事が出来る。ちなみにこの小屋は水力発電でトイレも水洗である。

この時間すでにテントのフライは外も内もバリバリに凍っていた。
トドクロちゃんはナンガのシュラフを使っている為、朝まで快眠、俺はイスカの薄手のシュラフで暖を取る為インナーダウンを着込んだりで寒さと格闘していた。
翌朝小屋前で気温1度との事。

4:30頃起床
まず胃の中から暖を取る為、ストーブでお湯を沸かし、練り味噌仕立てのインスタント味噌汁を飲む。口から食道から胃まで流れ込む温かいものが感じられ、お腹の中から暖かくなる。
今日は夏沢峠で御来光を見、そのまま根石岳を経由し天狗岳まで向かう。

硫黄岳の尾根から昇る『御来光』・・・夏沢峠


朝日の差込む尾根道を根石岳まで向かう。


今日も天気が良く、北ア・中ア・南ア・妙高・志賀・中越・上越など眺望できる、根石山荘で休憩をし根石岳へ。


根石岳山頂。


天狗岳は双耳峰です。


天狗までの登りは一部岩稜地帯・痩せ尾根・鎖場がある。案の定、トドクロちゃんは不安そうであるが止まらずどんどん登って行く。


30名ほどの団体と山頂直下ですれ違い、ようやく東天狗に着く。何時も思うことだかこのような団体は10名程度に分け行動して貰いたいものだ。
・・・で記念撮影。

ここで山座同定を山頂にいる登山者5-6名にしてあげる。
『この先のピークは右から仙丈、甲斐駒、北岳、そして底奥に塩見が少し見える・・・・・更にその左側に鳳凰三山で地蔵のオベリスクが小さく見える・・・』

でも、このなかの一人はそうそうそれ登ったと相槌を打たれたが『自分の登った山、知らないみたい』。

『連れて行ってもらう山』と『行く山』の違いですね、私は『行く山』ですね。


オーレン小屋までの下山は樹林帯をマイナスイオンを感じながら下った。


9時半頃幕営地に着き遅めの朝食を取りながらゆっくり撤収をする。
名水を汲みザックに入れオーレン小屋を後にする、ここから登山口まではほぼ1時間程度でゆっくり自然を感じながら下山する。

天気が良く風が無い、日中は暑くも無く寒くも無い最高の登山日和でした。但しこの時期、夜は氷点下になる。又、今回の様に時間がゆっくり流れる山行が本来のものかも知れない。

12時に登山口に着き、縄文の湯で汗を流し次なる目的地へ向かう。



向かったのは
バラクライングリッシュガーデン
現在はダリアウィーク2009開催中で混んでいそう、それでも夕方になり駐車場が空きだした所へ入園。


大輪のダリア、これを作ったのダリア?


ここは2度目のトドクロちゃんはでどうしてもスイーツが食べたいらしく注文。
紅茶とスコーン・ケーキを前に満足顔。
2時間程、庭園を散策し帰路に着く。

今日は大変ご機嫌なトドクロちゃんでした。


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今回見つけた夏から秋に変わる自然の色
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『緑色』


『黄色』


『赤色』

クリックで拡大(花が綺麗です)

帰りは諏訪湖SA等により高速渋滞に捕まりながら22時頃自宅に無事帰る。

■コース
1日目
桜平登山口→羽夏沢鉱泉→オーレン小屋→夏沢峠→硫黄岳→夏沢峠→(本沢温泉)→オーレン小屋
2日目
オーレン小屋→夏沢峠(御来光)→根石岳→天狗岳→根石岳→オーレン小屋→夏沢鉱泉→桜平登山口


剱岳(劔岳) 早月尾根

2009年09月07日 | データ
↓拡大できます

■プロローグ
・十数年前の家族旅行で長野県大町市山岳博物館見学で・・・
測量官柴崎芳太郎らが、明治40年剣岳に登頂した時山頂で見たものは錆びた『錫杖と剣』であった。


人跡未踏の山ではなかった。
→奈良時代末期に修験者が既に登頂していた

・そして上記をテーマにした新田次郎の小説『点の記』を読む。



・今年6月に映画「点の記」を見る


→感動した。

やはり行かねばならぬ・・・・と言う事で剱岳に早月尾根から登頂する事にした。

■2009.09.05-06 剱岳 早月尾根
早月尾根は標高差が2200mで『標高差日本一』、そして剣岳一帯で柴崎が最初に立てた三角点が早月尾根にあり、室堂より静かである。だが剱岳は『岩と雪の殿堂』と呼ばれるように険しい山で滑落や落石に注意する必要がある・・・・・

AM4:00自宅を出発し休日1,000円を生かし伊勢湾岸-東海環状-東海北陸-北陸道と経由し立山ICで出る、そして上市町馬場島に8時頃着く、走行距離360Km。

馬場島のキャンプ場奥に早月尾根の登山口がある。

山頂までこのような標高看板が設置されている。(これは全部を纏めてある)

早月尾根の最初は樹林帯である。

早月尾根の三角点。


ようやく雲が取れ、小窓尾根が見え出してきた。

早月小屋で早々テントを張る、今日は結局15張りになった。早月小屋は布団1枚で2名就寝の込みよう、元々小さい小屋である。
雲海の高さが調度早月小屋の標高と同じ位。

小屋でビールと測量100年記念バッジを購入。

雲海の上での夕焼け、映画『点の記』の夕焼けシーンには負ける。

夕日が小窓尾根に当たり赤く染まっている。
18時頃にはテントに入り、食事とする。
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本日のメニューは
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・カップ麺(カレー)
・じゃがりこのマッシュポテト
・サラミ
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これでカロリーは900Kcalはある。南ア縦走でアルファ米が飽きてきたのでシンプルにカップ麺と裏技のじゃがりこサラダのポテトとした。

■2009.09.06 2日目 早月小屋 幕営地
4時半頃外を見るが星が煌いていた。
(デジイチと三脚ならもっと上手く撮れるが・・)

新調したナンガシュラフの威力で快眠の朝を迎える、朝食を取りアタックザックで山頂を目指す。
コースタイムは山頂まで3時間半。歩き出した登山道から幕営地を写す。

チングルマのワタスゲ

ここからが岩の連続で濡れているとやばい。

『カニのハサミ』と言われる場所。

早月尾根は剣岳の北西尾根の為、朝は日が当たらず快適。ミスをしなければ問題ないルート。

もうすぐ山頂、しかし別山尾根から多くの登山者が登って来るので人が多い、今まで静かな早月尾根からは想像できない。

大日岳、薬師、黒部五郎、笠、三俣蓮華、槍、穂高、乗鞍、御嶽もちろん立山など殆ど眺望できる。

一応山頂の祠前でワンショット

三角点

八ツ峰と後立山連連峰

立山

便利なソフトシェル

八ツ峰方面から山頂を見ると人が多い。

この分岐を右に行けば早月尾根方面ですが、カニのヨコバイを降り、カニのタテバイで登り返そうとしましたがカニのヨコバイ取り付きが大渋滞の為、そのまま早月尾根を下山します。

しかし長い尾根ですね、早月尾根は。

下山時は日が当たります。

暑い。

上着を脱ぎます。

早月小屋でゆっくりテントを撤収し下山準備をします。運が良く事にガスが出てきて涼しく下山できます。

一気に下山し石碑に向かいます。『試練と憧れ』

それと『剱岳の論』俺には語る資格があるかな?

登山口まで降りてきたら30名程の自然観察グループから拍手喝采を受け照れながらその中を抜けて行った。
温泉は事前に調べておいた近くにある湯神子温泉に寄り疲れを癒しゆっくり湯につかり2時間ほど休憩室でまったりしていた。
ここからまだ350Kmの道のりを車で帰るため、鱒寿司のお握りやリポビタンD・BLACKコヒー・眠気覚ましのガム等を買い込んで立山ICから高速に入る。帰路もノンストップで自宅まで無事戻ってこれた。

今回の山行は去年から計画しており準備万全で臨めた。出発10日程度前から夜間ランニングをし足腰もまあまあの状態で迎えた、ところが山行3日前に『軽いぎっくり腰』で左側の腰を痛めた。ナイターテニスで様子を見るが何とかなりそうなので腰にサポーターを巻き剱岳を目指した。初日の早月小屋までは足に負担の掛からない登り方に徹し一定のペースで登ったせいか負担が残らないで小屋に着くことが出来た。
翌日は山頂アタックなので持ち物は軽くコースタイム3.5時間を2.5時間で山頂を踏んだ、岩場もあるが鎖等でサポートされているので慎重に行動すれば問題ない。やはりいつも思うがリーチが長い事と体が柔らかいことは非常に有利であると再認識をした。

次回は剱岳に来るときは仙人池からの剱岳を見てみたい。

■コースタイム
1日目(9/5):8:45馬場島→(4:55)→13:40早月小屋
2日目(9/6):5:19早月小屋→(2:32)→7:51/8:38剱岳→(1:37)→10:15/11:26早月小屋→(2:36)→14:02馬場島

■エピローグ
それから約2日間、大腿四頭筋の筋肉痛が続いている。

今週の週末はテニス合宿だ