トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

白無垢の仙丈ヶ岳

2014年04月28日 | データ
■大きな写真へ クリックでgoogleフォトへ

2014-04 仙丈ヶ岳

 


■2014.04.25 南アルプス林道バス開通日始発に合わせて自宅を出発と言うより高速の深夜割引30%の時間帯に高速に乗ると始発の時間前に仙流荘に到着する。
登山者らしき車は私が2台目で出発時間までおにぎり朝食。
8:05 開通日始発のバスが出発する、某テレビ局の撮影でインタビューを
Q:「南アルプスの何処がいいですか?」
A:「静かで山が深い事です」

今年初めての乗車は1パーティー3名と単独が私を含めて2名、渓流釣師が1名の計6名が乗車する。
林道バスから記念品が(仙流荘無料入浴券、林道バスコースターなど)
ここに来るのは今回で4回目・・・まだまだ。
今年6月で南アルプスが国立公園に指定されて50周年です(私が小学1年生の時ですな)
仙流荘で今年初めてのバスを待つ。(以下画像は全てクリックすれば拡大表示します)

バスも新しくなっている、前回ここを利用したのは2011年9月の早川尾根縦走

8:40 歌宿着。
まだ未踏(私が)の鋸岳が眼前にあり鹿窓も元データを拡大すれば確認できる。
ここは角兵衛沢からか?甲斐駒からの縦走か?考える所でちょっと危険な場所です。
開通記念イベントは10時からなので残念。

さあ、北沢峠までの林道歩きは約2時間。
1パーティー3人組は丹渓新道から途中幕営で仙丈ヶ岳を狙いますので取り付きの階段から尾根へ登って行きました。
このメンバーには山の大先輩で私も何度か読んだ「山岳気象入門」の著者で気象と登山のスペシャリストの○○さんもいます。
この大先輩方とは下山バスや仙流荘のお風呂も一緒になり色々な話を聞かせていただきました、初日の入山者(20名)は、天候を読み何とか都合をつけて来た人でご褒美に素晴らしい景色や雪の状態を得ることができたのでしょうと言ってくれました。大先輩も天候を読み3回目にしてやっとこのルートから登頂できたと下山後喜んでいました。

歌宿からは林道整備中で6/15に全線開通となります。
途中凍った道に注意しながら
11時前に北沢峠着。
登山者でこの時間ここにいるのは私だけです、例年より雪が多い。
幕営場所はさらに10分程先「北沢駒仙小屋」へ。

北沢駒仙小屋までは何度か通った道なので迷いはしませんが、新しいトレースはまったくありません。
11時頃、北沢駒仙小屋着。

まだ小屋番さんもいないので(まだ小屋明けしていない)ザックを下ろし、スコップを取り出し30cm程掘り下げ幕場を作りテントを設営。
予定の栗沢山への取り付きを探すが、雪が多く取り付ける状態ではないので2時間程、軽く食事をしまったりする。

仙丈へのルートは事前の山情報で入っているのを見つけたが、甲斐駒の記録は見つける事ができなかったのでルート状況確認に30分程入ってみる。
結局、この日は6張り程度となる。

隣に設営したおじさんにスコップを貸してあげたら、お礼に黒ラベルを。その後はつまみを出し山談義。
このおじさん私より早く仙流荘に見えた方で、昨日乗鞍を三本滝から登りそれからここへ来たとの事。
3月一杯で退職し当分は山三昧をしているハイカラなおじさんでコペンに乗っている。

夜半、雷の轟音が3度程鳴る。
深夜に三脚を取り出し、星空撮影するもピント無限大設定をミスり珍品のボケた星空が撮影。
完全に失敗だ、レンズも18-135mmのレンズではダメで明るい広角レンズがいる。

夜はフリースパンツを着込むがまだ寒い。枕にしているもう一つのシュラフとでダブルシュラフにすべきだった。

■2014.04.26 ニンニク入りチキンラーメンとじゃがりこサラダで朝食とし、5:15分アイゼンを装着して出発。
メインルート合流(2合目)までは赤リボンを巡る樹林帯トラバースルート。
合流後は尾根ルートとなりこんな感じ。

森林限界前にジャケットを着込み、ピッケルを出す。
小仙丈までは固めのクラスと斜面の登高で登り安いが滑ると止まり難い。
先行者は数名。
ザックから何か取り出している若者が何か落とした・・・・
スーと斜面を勢いよく谷底へ落ちて行く。
少し前に雪が振り、モナカ雪を心配したがそれもなく、程よくクラストしており快調に登れる。

8:26 小仙丈ヶ岳

純白の南アルプスの女王
「白無垢の仙丈ヶ岳」
綺麗だ。

山頂までは雪陵を行く。

広大な「大仙丈沢カール」
雪陵に見たことのある足跡を発見しキョロキョロすると。

いました雷鳥、若いオスの雷鳥です。

目の上が赤いのがオス。

春霞で遠くの山は少し霞んでいるが、ここ仙丈だけは真っ白です。
仙丈は雪が多い(気象スペシャリスト様から聞きました)

振り向けば、東駒ヶ岳(甲斐駒ヶ岳)、摩利支天、栗沢山、アサヨ峰。

鳳凰三山(地蔵、観音、薬師)、前に高嶺。

9:52 仙丈ヶ岳。(大仙丈方面)

馬の背方面を下山する大先輩3名。

「北岳」と日本標高第三位になった「間ノ岳」
国土地理院が初の標高変更、間ノ岳が奥穂高岳に並んで3位タイとなった。
この稜線の縦走も楽しかった。(白峰三山縦走)

北岳。

甲斐駒ヶ岳とナイフリッジ。

岩に張り付く氷でエビの尻尾が溶けて凍ったもの。
水分補給で少し・・・・
小仙丈からの下山で雪が腐り初める。
樹林帯でも一ヶ所ヤセ尾根通過があり慎重に行く。
後はズブズブ地獄で片足が股間まで潜る事もある、厄介な下山。この時間に山頂に向かう人がいるがよっぽど体力に自身なければこの時間からでは無理だろう。昨日は夜が良く冷え雪の状態は最高で早朝から登る事ができたが、今後来られる方は4:30より前に出る必要がある。

本日の行動中はチョコバー1本と800mlの水分だけでは後半エネルギー切れに。
食料はまだ他にSOYJOYを4-5本など持参しているので食べるだけが食べたくない。

下山後はようやく営業を初めた小屋で、生ビール大・ポカリスエット・おでんを注文。
ビールが腸にまで一気に染み込む、またここの「おでん」○沢小屋より格段に美味しい。
ここで話し込んだ女性に体調不良で無理して登頂せずとも来年くればその時は倍楽しいなどと酔っ払いが説教する(俺です)

山は逃げない。

ここで2時間程、酔っ払いが居座る。

今日は賑やかです、GW初日ですから。

隣のおじさんと情報交換、仙水峠から駒津峰までは夏道が出ており、仙水峠までのゴーロも出ている。
仙丈から見た甲斐駒も雪が少なく雪と岩のミックスと言えば聞こえも良いが、要するに夏道が一杯出ているだけの状態らしい。
やっぱりこの時期の甲斐駒は黒戸尾根からか・・・・

夕食は早ゆでパスタに混ぜるだけシリーズの明太に濃厚トマトスープで美味しい。
今後これは定番とする。

昨日寒かったので今日はシュラフをダブルにしたが像足などもあり寝汗を掻くほどに。

■2014.04.27 本日予定の甲斐駒は止め、写真を撮りながらのゆっくり林道歩きとする。
昼からは雲が広がり下り坂なので歌宿発10:15とする。
昨日よりは冷えなかったがテントはバリバリに凍っている、フライを数回束ね上下に振り回すと8割方氷は取れる。
竹ペグは掘り起こせないので麻縄のところで切る。
回収困難な場合を想定し竹と麻縄で作ってある。
7:30 ここを後にする、テント数は20-25張り。

サルオガセ(別名:霧藻)水分と光合成だけで成長、まるで仙人のようです。

シラビソの松ぼっくり?
道路脇残雪の中はちょっとしたタイムマシン。雪解けで出てきます。

カーブミラーの自分撮り。
今回デジイチと三脚と見にくいですが胸の前にカメラ専用バックを下げています。
重荷での持ち上げ時間が短いので色々持ってきてます。

これは何でしょう?
林道バスが通るための道を切り開く力持ち。

いたいた
日本カモシカ。
ガン見して動きません、いつもです。

林道から甲斐駒ヶ岳。

南アルプス国立公園(仙丈岳、東駒ヶ岳、鋸岳)伊那地方の人は西に見える木曽駒ヶ岳を西駒、東に見える甲斐駒ヶ岳を東駒と呼びます。

9:30 歌宿着



この自然が永遠なることを。


10:15 戸台行きのバスに乗る。

天気図と睨めっこし決めた日程で人が少なく自分だけの稜線・山頂を満喫できた最高の山行。
出会う登山者も強者ばかりで山談義は尽きなく酒はうまく景色も良い。

さあ次は何処へ行こう?

花を求めて鎌ヶ岳(馬の背-長石谷)

2014年04月21日 | データ
■2014.04.19 連休前に山足チェックに鈴鹿の鎌ヶ岳へ。
どうせ行くならまだ行っていないルートで行こうと登りは「馬の背尾根」下りは「長石尾根」か「長石谷」とする。

鎌ヶ岳には概ね以下の8ルートがある。
1)武平峠
2)カズラ谷
3)鎌尾根
4)キララ峰
5)三ツ口谷
6)長石尾根
7)長石谷
8)馬の背
これで、長石尾根ルートのみが残るがまた紅葉の時期にでも行くことにする。
鈴鹿は標高が低いがルートが多いので巡り方で季節に応じた遊び方ができますのでいずれは全ルート通って見たいですね。
ただし、蛭の時期以外で。

馬の背尾根は三岳寺裏に登山口があるので車は蒼滝の登山者駐車場を使う(初めて)
駐車場から三岳寺までは15分程度。

※三岳寺
僧兵数百人を抱える三岳寺は織田信長が比叡山焼き討ちの3年前に信長の命により攻められ兵火により消失したが江戸時代現在の場所に再建された。
この時果敢に戦った僧兵の『勇気・忍耐・正義感』を伝えようと僧兵まつりが毎年10月に菰野町で開催される。(Wikipedia等から)

8:15 三岳寺

三岳寺の境内からしばらく登ると展望台に到着、ここが馬の背尾根登山口です。(標識有り)
いきなり急登になるが風が強く少し寒いので汗は出ない。
アカヤシオの花びらが風で飛んでいる
足元にはイワウチワやアカヤシオが咲いているが強風で踊っておりシャッターチャンスが少ない。
イワウチワ/岩団扇(イワウメ科イワウチワ属の多年草)

アカヤシオ①

風が強いのでチャンスを見てシャッターをきる
アカヤシオ②(写真クリックで拡大)

足元は緑の息吹

アカヤシオUP(写真クリックで拡大)

アセビ/馬酔木

このルートは展望が良いので御在所は右側に見えている。

アカヤシオと思いきやミツバツツジでした。

足元に白い花びらが落ちている、上を見ると。
タムシバもまだ咲いている。

バイカオーレン/梅花黄蓮(キンポウゲ科オウレン属の多年草) (写真クリックで拡大)

山頂近くは蕾が多い。
雲母峰のルートと途中合流し花崗岩でざれた白ハゲへ、ここまで下山1名、白ハゲまでの1P(3名)とすれ違う。
カズラ谷ルート合流後も意外と人が少ない。

ショウジョウバカマ/猩々袴(ユリ科ショウジョウバカマ属の多年草)

鎌ヶ岳の写真を取るために鎌尾根に進む。

雪は被ってないが

『雪嶺の大三角を鎌と呼ぶ』--山口誓子

鎌尾根から鎌ヶ岳(写真クリックで拡大)


11:00 鎌ヶ岳 山頂

さすがに山頂には20名程が景色を見ながら食事をしたりしています。
雲母峰方面

鎌尾根方面

入道ヶ岳

山頂の芽はまだ固い。

何時もの場所(山頂の南側で景色の良い所)で昼食とする、お湯を沸かしカップ麺をおかずに自作おにぎりを食べる。
すぐ上の岩場のお姉様とも山話が弾む。
同じルートを来たこのお姉様も2週続けての花山行、長石谷にイワザクラが咲いているとの情報を得た。

約1時間ほどマッタリし下山は長石谷とする。

谷筋にはまだ雪が残っているがルート上にはない。

犬星大滝

長石谷のショウジョウバカマ


岩魚ではなくアブラハエです。

谷筋ルートなのでこんな感じです。
川を右に行ったり左に行ったりするが水量が少なく大丈夫、ただ登りに利用した方が安全。

ネコノメソウ?

お目当ての花が谷沿いの壁面に咲いていました。(写真クリックで拡大)

イワザクラ(写真クリックで拡大)


イワザクラ、可愛い花ですね。(写真クリックで拡大)


白っぽいイワウチワ(写真クリックで拡大)


マクシグサ

長石谷の登山口からは駐車場までは道路を行きます。


ここもヤブ椿が多い。

椿の実がしゃべる。

おい

楽しかったかい?

長石谷では数名とすれ違ったのみでここも静かでした。
登り口で一人の年配御婦人の登山者からルートの状況を聞かれた、聞くために下山してくる登山者を待っていたようだ。
昔登った事があるルートだが最近の台風等で荒れていると・・・・
登りに使えばマークも分かりやすく滑る岩も安全に行けますと答え、谷や花の写真見せて説明。

湯ノ山の温泉街を迷走しながら駐車場に帰還。
アクアイグニスでヌルヌル温泉に入り帰路に着く。

今日は200枚OVERの写真を撮影。
まだ整理がつかないがブログ用をアップした。

これだけの枚数を撮影しながら行動するには、娘から貰ったLoweproバックを肩から下げて行動するには機動性や両手を使う場面では不便だった。
固定出きるようにベルトループもあるのでそれを利用出きるように工夫をしよう。
山頂に行くことだけでなく、四季折々の自然を愛で撮影しながら登る山もまた楽しい。

まだまだ鈴鹿は奥が深いし遊べる。

予備のヘッデン(ヘッドライト) PETZL TIKKA PLUS2

2014年04月12日 | データ
新たにヘッデン(ヘッドランプ)を調達しようと物色しPETZLのティカプラス2(TIKKA PLUS2)を送料無料の40%OFFでポチッた。
これで所有する灯器は

となる。
最初に買ったNatinalはサイズが大きく今は自宅での非常用としていて山では使っていない。

最近の山行では
・Black Diamond GIZMO(行動用、テント内用)
・LEDランタン(テント内用、行動用、緊急用予備)
・ミニLEDライト(手元ライト用)
を持って行くことが多いが今回購入したヘッデンをメインとし
・PETZL TIKKA PLUS2(行動用、テント内用)
・Black Diamond GIZMO(緊急用予備)
・ミニLEDライト(手元ライト用)
とする。
これで、行動時の視界拡大(明るくなる)・防水機能向上で安心感が上がる、さらに緊急用の照射時間が格段に伸び軽量化も達成。
ご来光を稜線や山頂で迎える為には夜間からの撤収や行動が今までも多いことからもう少し明るいものを以前から探していた。
初めてのルートで深夜からの行動では広角での照射ができるヘッデンが良い事は今までの経験で分かっている。

暗い時間、ライトを灯して行動中に枝や強風に帽子を取られたり急に消灯になった場合は予備ライトが必須になる。この場合ウエストポーチにぶら下げているキーホルダータイプのミニLEDライトでザックの中から予備ライトを見つけ装備する。複数人での行動ならまだしも単独行がが多い私にはこれらの道具は必要です。

では早速開封し今までの物と並べてみると。


Black Diamond GIZMOを最大照射するとこんな感じ。


PETZL TIKKA PLUS2では

期待した通りワイドで明るい。(サービス電池での点灯です)

また登山だけではなく夜間撮影や夜間ランニングにも使います。

早朝ドライブでもくれん寺へ

2014年04月01日 | データ
ここは「菅生山大宝寺」山が付いていますが登る山ではありません、お寺さんです、通称「もくれん寺」で場所は南知多。
先日まだ蕾だったのですが、一週間後は7分-8分咲となりました。(トップの写真)

境内や駐車場にはたくさんの白木蓮と木蓮(紅木蓮を通常は木蓮と言うそうです)があります。
北陸の山を登山中に見かけるものは「タムシバ」でモクレンと似ています。

似ているものは「タムシバ」「モクレン」「コブシ」で見分けがつきませんのでチョット調べて見ました。
------------------------------------------------------------
※白木蓮(ハクモクレン)モクレン科ハクモクレン亜属、コブシ節
原産:中国、花:上向きに咲き花びらは全開しない
※辛夷(コブシ)モクレン科ハクモクレン亜属、ハクモクレン節
原産:日本、花:向きはばらばらで花びらは全開し花の付け根に葉が一枚ある。
※タムシバ
原産:日本、花:花びらは全開で咲き、日本海側の山地に多い。
------------------------------------------------------------
駐車場には可愛いお地蔵さんがいます。


朝早いドライブの帰りにモーニングに寄り、10時半からテニスへ行きましたが筋肉痛で動きがわるい。