トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

薬師峠から黒部五郎岳と薬師岳Vol.2

2010年07月21日 | データ
※前編→薬師峠から黒部五郎岳と薬師岳Vol.1

■2010.07.17-19 薬師峠から黒部五郎岳と薬師岳Vol.2
■3日目(7/19) 最終日は薬師岳登頂後下山。
3:30起床しインスタントお粥を食すが美味くない。軽量化に適した食事もそろそろ限界か、ちなみに今回の食事計画は
1日目---------------------------
◎ 朝食:トドクロちゃんのおにぎり
◎ 昼食:トドクロちゃんのおにぎり
○ 夕食:日清焼きそば×2、サラミ
2日目--------------------------
△ 朝食:チキンラーメン、じゃがりこ(お湯でポテトサラダに)
× 昼食:行動食(オールレーズン、ミニあんパン)
△ 夕食:カレーヌードル、アルファ米(五目御飯)
3日目--------------------------
× 朝食:フリーズドライお粥、じゃがりこ(↑)
× 昼食:行動食(オールレーズン、SOYJOY)
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となり◎△×で評価してみた、後半が×が多い。
しかしカロリーを採らないと『しゃりバテ』で力が出なくなるので無理に食した。

今日のほうが天気が更に良さそうだ!

ヘッドランプを装着し登り出す、約20分過ぎたところで暗闇から・・・すみませんと女性の声、出た-

『ルートが分からなくて・・』

あ・・・足はあるとひと安心。

沢筋を登っているのでマーキングを拾うか、踏み後で磨り減った石を探すしかなくルートファイデングが重要になる、特に沢が分岐している所で暗闇は分かり難い。

こっちですね。

しばらくは私に着いて来たが、この女性の早い事が分かったので上着を脱ぎますので先に行って下さいと道を譲った。

稜線に出る頃にはヘッドランプは不要になっていた、雲海の向こうに白山が見える。

そろそろ高い山に朝日が指す頃だ。

薬師岳小屋は新築中で今月末に完成すると工事のおじさんが言っていた。そして工事用にミニ重機をどうやって持ってきたか聞いたら、1.5トンまでヘリで運べるそうです。

5:49 薬師岳山頂(4:15から登り始めたので1時間34分で登った事になる)
風も無くしばし眺望を楽しむ。山が綺麗だ・・・

北薬師岳と金作谷カール
薬師岳圏谷群として、昭和27(1952)年に、全国で唯一の国の特別天然記念物に指定

南陵カール、中央カール
中央奥に富士山が見える。

中央カールと東南稜、この東南稜に昭和38年1月に消えたパーティーがある。

愛知大遭難碑のケルン

遭難碑のすぐ横にある避難石室

さあ一気に下山だ。

登山道の雪渓

7;32 幕営地に戻り、日が高くなる前に下山したいので撤収をする。

2日間の我が家を振り返り

太郎平小屋に着く。

さあ折立まで下山だ。
天気が良く、爽快な今回の山行楽しかった。

よお『お兄ちゃん』と雷鳥が俺を呼ぶ。

『また来いよ』
最後に雷鳥が俺に逢いに来てくれた・・・ありがとう。

熱い、風の抜けない登山道を汗だくになり下山する、下山する。

お!


自販機でコーラ×2缶一気飲み。

今回の山行でであった花達(拡大)


11:31 折立に無事下山。

ここで栃木からきたおじさん2名としばし山談義。

有峰ダム湖を周回し帰路に着くが、木々が3Dのように飛んでゆく  ・・・ん?
パソコンをしない3日間で視力が飛躍的に向上していた為だ。

そして近くの流葉温泉ニュートリノで3日分の疲れを癒し、ここで飛騨牛味噌カツ+生卵を食し帰路に着く。

やっぱり生ものが美味しい!

家族への土産は何故か全てが漬物。

東海北陸道は何時もの様にひるがの高原SAから渋滞

■コースタイム
1日目 9:31折立→13:03太郎平小屋→13:30薬師峠
2日目 4:15幕営地→5:50北ノ俣岳→8:44黒部五郎岳9:13→13:55太郎平小屋→13:15幕営地
3日目 4:06幕営地→5:49薬師岳6:12→7:32幕営地8:51→11:31折立

※前編→薬師峠から黒部五郎岳と薬師岳Vol.1

薬師峠から黒部五郎岳と薬師岳Vol.1

2010年07月20日 | データ
後編→薬師峠から黒部五郎岳と薬師岳Vol.2


梅雨空の続く中、3連休の天気が気になる。中アの非難小屋で1泊2日の準備はしてあるが出来れば2泊3日の山行計画にしたい。・・・で天気が急速に回復し梅雨が明けるだろうと読み、折立から黒部五郎岳と薬師岳を目指す事にした。
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山行計画:2010.07.17-19 山域:北アルプス
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初日:折立から入山し太郎平を経て薬師峠キャンプ場(泊)
2日目:幕営地から北ノ俣岳→黒部五郎岳ピストン
3日目:幕営地から薬師岳登頂後下山
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■2010.07.17-19 薬師峠から黒部五郎岳と薬師岳Vol.1
■初日(7/17)
※7/17-4:20自宅を出発、下道で一宮ICまで行き東海北陸道に入る、登山口のある折立(富山県)へは岐阜県側からアクセスするので飛騨清見IC→中部縦貫道の高山ICで降りる。そこから90㌔下道で9:00に折立に着く。
既に駐車場の8割は埋まっている。
9:30 薬師岳登山口から登りだす、事前の天気予報では富山県東部は夕方に掛けて雷雲が発生する確率が高いとのことなので幕営地まで急ぎたい。

樹林帯の退屈な登山道をしばらく行くと、年代モンのアラレちゃんが出迎え。
Dr.スランプが出始めt頃、会社(以前)の知り合いが作者とは同年の友人だと言っていたのを思い出した。

展望が開けてからも結構時間が掛かる。
13:00 太郎平小屋に着く、幕営料500円と缶ビール500ml:700円を払う。

約20分この木道を行き薬師峠に着く、この2日間の我が家(幕営地)となる。

暑くなった体を冷やすようにビールを飲みながら設営、管理棟の準備完了と共にビール販売、当然ビールを追加購入、標高2200mでは酔いがまわる。
設営後は夕食と明日に向けて寝るだけだ。

・・・と思ったが

近くのテントの住人(太鼓の達人オタク似)が何かと話をしに訪れ、なかなか眠れない。

もしもし?チョット何してます・・・・・・・

このテントの住人とは明日の早朝までご近所になってしまった。


夜半、空には満点の星、そして新潟方面は雷なのか、たまに光る。
気温は14℃で快適だ。

■2日目(7/18)
翌朝3時過ぎに起床し朝食をとる。黒部五郎岳までの往復は約10時間、水2Lと行動食をザックに詰め込む。そして忘れてならないのがアミノ酸(アミノバイタル3600)→約2時間毎に粉末を飲む→これで筋肉が生き返る。
4:15 幕営地を発つ、北ノ俣岳に向かう途中で日の出となる。途中20名ほどの団体さんを追い抜き、朝日の中を快調に行く。

植生保護の目的で木道が多い。高山植物も少し次期は早いが多く出会える。

5:50 北ノ俣岳(帰りの写真を利用)で小休止。
ここで60歳前後の御夫婦と会話、15年ほど前に黒部五郎岳までの稜線歩きがとても気持ちが良かったので再訪した、特に今回は雪の残る時期を狙っていた。

北ノ俣岳のケルンで記念撮影。

天気良すぎで帽子を被る。

途中1ヶ所雪渓10mを渡るが危険はない。
赤木岳(2622m)を過ぎ、2578mのピークから黒部五郎岳までは最後の急登がある。

8:44 黒部五郎岳(2839.6m)到着。
北アルプスほぼ全山と乗鞍、御岳、白山、遠く浅間山まで眺望できる。
山頂で食事を取りながらゆっくりする、先ほどの御夫婦との山談義や家族構成など歓談も弾みオレンジをご馳走になる。(子供は2人で家より其々2歳年上)

黒部五郎岳はこのカールが有名である。
花の100名山の著者はこの黒部五郎岳(カール)が一番好きだと言う。
三俣側からもいつかは訪れてみたい。

カール上部の雪渓から槍穂を眺望

帰路は標高2500-2800の稜線を真夏の太陽を受けながら、汗びっしょりになりヘロヘロで幕営地へ向かう。
途中のコバイケ草とアミノバイタルが元気をくれた。

13:55 幕営に着き、おじさんビールちょうだい

そして雪解け水の冷たい(氷水)で体を拭き頭を洗い、明日に備える。

※黒部五郎岳の名前由来----------------------------
山の用語であるゴーロ、大きな岩がゴロゴロした場所が山名の語源である。それに五郎という当て字をあて。また、苗字の如き黒部も、村名が由来であるという。
従って『黒部村』の『ゴーロ』がある『山』で黒部五郎岳となる。
ちなみに野口五郎岳は『野口村』の『ゴーロ』が沢山ある『山』→野口五郎岳となり歌手の野口五郎はこの山の名前をとっている。
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園谷(カール)で有名な黒部五郎岳行きたかった山の一つです。

後編→薬師峠から黒部五郎岳と薬師岳Vol.2