トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

多賀神社のオガタマノキ(招霊木)と式内社

2015年03月30日 | データ
テニスへ行く前に常滑市の多賀神社にオガタマノキの花を見に出かけた。ここは県指定天然記念物社叢で境内に60本程のオガタマノキがある。

オガタマノキはモクレン科オガタマノキ属の常緑高木。和名は神道思想の「招霊」(おぎたま)から転化したもの。
天岩戸で天鈿女命(アメノウズメノミコト)が手にして踊ったとされる説がある。

この社叢にミカドアゲハ(帝揚羽)が飛来する。オガタマノキはミカドアゲハ幼虫の食べ物です。
花はモクレンに似ているがそれより小さい。

境内のオガタマノキはかなりの老木で樹木医による手当てをしたそうです。

この神社はやっぱり風格があると思う摂社などなく祭神の社殿がデーンと3つ並んでいる。
御祭神:
・伊弉諾尊(イザナギノミコト)
・木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)
・大山祇命(オオヤマツミノミコト)
境内社:奥山半僧坊

そしていつもの様にテニスをしに。
テニスコートのある公園では桜が咲き始めている。

コート土手にはタンポポ。

小春日和の中、昼間でテニスを楽しむ。

■式内社を巡る
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神社を巡るうちに式内社という言葉に突き当たるり調べると
延喜式神名帳(通称:式内社)とは、927年にまとめられた『延喜式』の巻九・十のことで当時「官社」に指定されていた全国の神社一覧である。
知多半島にはこの式内社は入見神社、阿久比神社、羽豆神社の3社ある事が分かった。
そこで南知多方面の2社を先日訪れた。

■入見神社
式内社:尾張国知多郡 入見神社(旧郷社)
住所:愛知県知多郡南知多町大字内海字中之郷21
御祭神:アマテラスとスサノオの誓約によりアマテラスの玉、スサノヲの剣を噛み砕いたときに現れた五男三女の神。
・天忍穗耳尊、天穗日命、天津彦根命、活津彦根命、熊野櫲樟日命
・田心姫命、市杵嶋姫命、湍津姫命(宗像三神)

宗像三神は美人三姉妹で特に市杵嶋姫命(イチキシマヒメノミコト)が美人であるらしい。
また市杵嶋姫命は神仏習合によって仏教の「弁財天」と同神とされました。
市杵嶋姫命と言えば厳島神社となりここの御祭神。

・鳥居を入れて。

・社殿

・本殿

・摂社

・摂社


■羽豆神社
式内社:尾張国知多郡 羽豆神社(旧郷社)
住所:愛知県知多郡南知多町大字師崎字明神山1
御祭神:建稻種命(タケイナダネノミコト)

建稻種命は尾張国造の子でヤマトタケルの東征の際の副将軍でもある。また宮簀媛(ミヤズメヒメ)は妹でヤマトタケルとの繋がりが深い。
ヤマトタケルの東征も興味が湧く話が多く、この地方のゆかりの地を順番に廻ってみたい。
ちなみにヤマトタケルが東征の帰路に尾張の宮簀媛の元に草薙の剣を置き、伊吹の荒ぶる神を退治に向かうが・・・・・・
ヘロヘロになり三重の能褒野まで来ますが此処で亡くなります。

・ウバメガシ
羽豆神社の社叢は国の天然記念物。



・社殿


・本殿


夕日の海岸線を走り帰路に着く。

早春の花を求め藤原岳/孫太尾根へ

2015年03月25日 | データ
■2015.03.22 最近は芽生えた花を求め色々な所へ。
2015.03.21「つばき寺 安養院」と「もくれん寺 大宝寺」
2015.03.15 黒いクリスマスローズ(ブルーボネット)

今回は、スプリングエフェメラルを求め藤原岳の南東に伸びる孫太尾根を訪れた。
花目当てなのでピークは踏まず途中でピクニックをし下山する予定なので朝はゆっくりスタートした。

9:30 孫太尾根登山口着。
既に車は十数台止まっておりほぼ最後のスペースへ車を止める。
お墓にお参りの来た老夫婦と少し話をする、我が家も昨日「お施餓鬼」を済ませているのでお墓に行かなくては。
植林の道をしばらく行くと「神武社殿跡」。
神武・・・神武天皇なら神倭伊波礼琵古命で何か関係するかググるも情報は出てこない。

尾根筋に登り詰めるとヒロハノアマナが咲いていた。
・ヒロハノアマナ(蕾):なんか妖艶ですね。

・ヒロハノアマナ(白)

・ヒロハノアマナ(赤っぽい)

・タチツボスミレ

・フクジュソウ(福寿草):キンポウゲ科
典型的なスプリング・エフェメラルです。
根に毒性があり鹿の食害から逃れています。

・フクジュソウ

・セツブンソウ
花自体は石雲寺のものよりかなり小さいですね。

・ミスミソウ(三角草):キンポウゲ科ミスミソウ属
ユキワリソウ(雪割草)とも言われる。ほんわかピンクで可愛いですね。

こちらは蕾。

純白のミスミソウは清楚です。

このミスミソウが一番ピンクっぽかった。

花びらは6枚~14枚まで色々です。

写真を撮るのも大変です、花を踏まないように注意しながら。

・セリバオウレン(芹葉黄連):キンポウゲ科オウレン属
小さな花です。

・セリバオウレン
八ヶ岳にあるオーレン小屋は近くにオーレンが沢山咲いています。

12時も過ぎたので標高700m程度の見通しがよく日当たりの良い場所で昼食とします。
おにぎり、カップ麺、お菓子類でしばし休憩です。

小一時間ほど休憩し下山します、これ以上標高をあげても福寿草が増えるだけであたらな花の出会いは期待できません。

下山も花を愛でながらゆっくり行きます。
花は・・・・、花は・・・・と下ばかり見ています。



・オニシバリ

・ヤマネコノメソウ

・オモト

・シキミ

・コショウノキ

・ヤブツバキ

14:08 孫太尾根登山口

静かな尾根は10名程度の登山者に会っただけである。多くは花目当ての登山者で殆どデジイチ持参であった。
Tシャツ1枚での登高で十分な程、気温も高く風も無かった、ただし春霞のようで眺望は冴えなかった。
予定した花の殆どに出会えたが、○ノコ○イモには逢えなかった少し時期が早すぎたようで残念。

下山後はいつもの様に「阿下喜温泉 あじさいの里」で温泉に入り畳の休憩室で一服。
10年程前から此方の地方でソバを生産しており、この「いなべのそば粉」を使った蕎麦を食べに阿下喜駅方面へ徒歩で行く。
三岐鉄道北勢線:762mm軌間のナローゲージの鉄道路線

いなべ産の蕎麦粉を使った蕎麦です、コシもあり食べた後の鼻に抜ける蕎麦の香りが良いですね。


日和も良く、楽しめた山登りでした。

諏訪大社上社本宮と諏訪信仰

2015年03月16日 | データ
■2015.02 八ヶ岳の雪山登山の帰りにちょっと寄ってみた、諏訪大社上社本宮。
祭神は言わずとしれた建御名方神(タケミナカタノカミ)となっているが・・・・・

この神は古事記では国譲りの際に建御雷之男神(タケミカズチ)に力比べで負け、諏訪間で逃げてきた神である。
諏訪地方の土着の洩矢神がそれまで祭られていたが降り建御名方神が祭神として祭られるようになった。しかし土着の神や人々とうまく交わり円満に諏訪を収めた。
そして下社の祭神、八坂刀売神(やさかとめのかみ)は建御名方神の妃神であるが、ある時皆の前で夫婦喧嘩をした。
それでも姫神に合いたくなって夜こっそり諏訪湖を渡って逢いに行った、これが御神渡りである。
何と人間味のある神様でしょうか?

東門

境内は至る所の雪が残り凍結していました。また社殿は現在改修中でシートでまるごと囲われていました。

建御名方(タケミナカタ)と建御雷之男神(タケミカズチ)の力比べが「相撲の始まり」とされている。

御柱。

境内案内図。

神楽殿。


八ヶ岳連峰の阿弥陀岳へ御小屋尾根(おこや尾根)経由で登った事があるが、この尾根の最後のピークは御柱山(おばしら山)と言い、上社の御柱はこの山で伐採されるものでなくてはならない。諏訪の人々にとって諏訪大社上社本宮が如何に大切か分かるし古来信仰の中心はここであると思う。しかし元々土着のミシャグジ様として祭られているものらしい。

この諏訪信仰の本体は何か色々な意見がある。
更に物部守屋の話までつながった話まである。上社の裏にある山は守屋山と言いそこには物部神社(伊那側)が鎮座している。また山頂の石の祠が鉄格子で囲まれているのは諏訪側の住民に谷へ落とされないようするためともどこかで聞いたことがある。

ーん、実に興味が沸く話がこの諏訪地方には多い。

次回諏訪を再訪するときは「土着神と諏訪大明神」に関係する所を訪問したい。
1) 諏訪大社 上社本宮、上社前宮、下社秋宮、下社春宮
2) 御頭御社宮司総社(オントウミシャグチソウシャ)
3) 御衣木(ミソギ)神社
4) 御座石神社
5) 手長神社
6) 足長神社
更に絶対外せない場所がある。
神長官守矢資料館

南アルプス まるごと体験スタンプラリー

2015年03月16日 | データ
昨年の夏に南アルプス大縦走したときに集めたスタンプを送ったが、残念ながらハズレ。
多分一番集めるのが困難なスタンプを集めたが・・・・

そんな事関係ないですね。

それでも参加賞見たいな物が送られてきた。
それがこれです。(PRパンフレット)

そしてピンバッチ。

集めたスタンプは南アルプスの山小屋スタンプ。


まあ南アルプスは好きだからこのピンバチでよしとするか!

毎日が日曜日になれば毎年行くだろうな。

それを見越し体力は維持したい。

福寿草を求め入道ヶ岳、そして椿大神社へ。

2015年03月09日 | データ
■2015.03.07 そろそろ早春の花「福寿草」の便りが流れ始めた、この地方では藤原岳の福寿草が有名だが、ここではなく入道ヶ岳からの便りです。入道ヶ岳と言えば椿大神社となりこの神社は古事記など神話の話と繋がる。そこで入道ヶ岳への登山と福寿草・椿大神社を合わせて行くことにした。さらに入道ヶ岳に点在する磐座(いわくら)も訪れる対象としたい。

高速の渋滞にハマりながらも9時に椿大神社の登山者用Pに到着。曇天の天候で登山には向かなく止まっている車も少ない。小雨が降っているので雨具の上着を最初から羽織り歩き出す、今回の目的は眺望ではないのでこの天候でもテンションは下がらない。
愛宕社に登山届所があるが用紙は入っていない、いつも事前に準備してくるのでそれを提出する。当然であるが自宅にも同じものを置いてきている、ただし今回はトドクロちゃんも来ているので長男に渡す。

登りのコースは渓流沿いの「井戸谷ルート」とする。植林された中を暫く登ると富士社の小祠が見える、この小祠の上部に大きな岩があるがこれが「石神の磐座」、この岩は木花咲耶姫命にまつわる磐座とされている。

暫し渓流沿いを。

避難小屋を過ぎ上部の雪が見えてくる頃、すれ違った登山者が福寿草の場所を教えてくれた。これが福寿草に出会えるかの分かれ道であった、この時期登山道脇には咲いておらず通常では見つからない場所であった。
福寿草の咲いている場所へは20-30mほど山側へ登る必要があるし昨日の雨でぬかるんでおりトドクロちゃんを待たせ自分のみで写真を撮りに行く。福寿草はこのあたりで20本ほど咲いており曇り空で花自体半開きだが趣がある。
下まで戻りトドクロちゃんに写真を見せ雪の見え始めた斜面を登り始める。

半開きの福寿草①

半開きの福寿草②

半開きの福寿草③

半開きの福寿草④

井戸谷上部は雪(20m程)が残りステップが崩れており、しっかり蹴り込みをしキックステップで登高する。山頂部は馬酔木の低木間に残雪が残っており間違ったトレースもある。

入道ヶ岳。

奥宮椿大神社の石碑。

曇り空でも多少の眺望はある。

何故か木に徳利が・・・・?

山頂で軽食を食べ奥宮へ向かうが途中でトドクロちゃんが足を攣る。塩を摂取させ水を飲ませ休憩とし自分のみ向かう。
以前はイワクラ尾根経由でここにきている。

下山は北尾根ルートへ。

馬酔木の蕾。もう少しすると山頂は馬酔木だらけになる。

足も良くなり下山、下山。

椿大神社に着く頃、雨が落ちてきた。


■椿大神社を参拝する。

この神社の祭神は

※椿大神社の御祭神:猿田彦大神(道の神、旅人の神)
天孫降臨で邇邇藝命(ニニギノミコト)が天照大御神から授かった三種の神器をたずさえ、天の岩戸で活躍した神々の天児屋命(アメノコヤネノミコト)天之鈿女命(アメノウズメノミコト)などを連れて、高天原から地上へと向かう途中、高天原から葦原の中つ国までを照らす神、猿田毘古神(猿田彦大神)が現れ案内をし邇邇藝命は高千穂に降り立つ事ができた。
容姿が天狗と似ており、実際に天狗と同一視されている事も多い。

※別宮椿岸神社の御祭神:天之鈿女命(芸能・技能の神)
天照大神が天岩戸に引きこもったとき、岩戸の前でえっちな踊りを見せた。八百万の神々が大笑いし、その様子が気にな った 天照大神にちょっとだけ岩戸を開かせた。その後、天手力男神がその岩戸をこじ開け、天照大神が出てくる。
また、瓊瓊杵尊が高天原から降りる際、迎えに出た猿田彦と最初に対面、それがきっかけで猿田彦に仕えるようになり「猿女(サルメ)君」と呼ばれるようになった。一説には猿田彦の妻になったと言われる。

我が家の新車購入時のお祓いはいつもここで行っている。

手水舎。

椿大神社本殿。

別宮椿岸神社。

御船磐座。
天孫瓊々杵尊一行の御船がここに繋がれた場所。

井戸谷ルート途中に「天狗の遊び場」と言う磐座があり、ここで猿田彦一族が話合いを行った神跡。でも今日は見つける事が出来なかった。

「猿田彦大神」と「天之鈿女命」の御朱印をお願いする。

参集殿で遅めの食事をする。
「伊勢うどん」「伊勢そば」名物「椿とりめし」いずれも美味しい。
これ目当てだけでもここへ来そうだ。
お土産に、「椿くさもち」をGET。


ここで雨が更に強くなり傘を取り出し登山者駐車場まで戻る。
温泉は定番の「アクアイグニス」へ今日は人も少なくすべての湯に浸かり体を温める。

さあ次は、セリバオウレンでも見にゆくか?