トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

南アルプス大縦走 9日目:小太郎山を経由し下山

2014年08月08日 | データ
■2014.07.29 縦走9日目、最終日。 
幕営地からご来光を見ることができるここのロケーションは最高。ただ悪天候では最悪の場所となる。
稜線では小屋泊の登山者がぎっしり並んでいる、よくもまあこれだけ来たものだと関心する。
俺もだが。
夜叉神~広河原の道路が土砂崩れ通行止めであまり人が入っていないと情報を得たが、別ルート(奈良田、北沢峠)経由で来たのだろう。

テントを入れ撮影、こんな感じの場所です。
以前、仙丈ヶ岳山頂から北岳を見てこの肩にぜひともテントを張りたいと思ったのが昨日のようだ。

お日様は観音岳辺りから。

朝日を浴び背伸びする「キタダケソウ」

テントを撤収し5時20分頃歩き出す。
この時間下山する人はいない。
小太郎山分岐にザックをデポしナップサック(100均-物)に水と昨日作ったアルファ米の赤飯おにぎりを入れ空身で小太郎山を目指す。
コースタイムは往復2時間30分。
小太郎山は北岳ー甲斐駒ヶ岳を繋いだ直線上に位置するピーク。

甲斐駒ヶ岳へ向かって歩く。
途中ルートが不明瞭な場所があるが尾根筋を行けばOK。

6:45 小太郎山。
一時間弱で小太郎山、誰もいないと思いきや、百高狙いの年配者と途中合い百高山話で盛り上がる。
私はのこ小太郎山で94座残すところ6座となる。
最近ではこれをあまり意識せず、行きたいルートを目指している。

北岳を見る。
この方向からに北岳が一番ピラミダルに見える、ここも中アの三ノ沢岳と同じで、下って登る。
結局このルートでは2名の登山者だけで静かな場所。
と言うより北岳へ登る1%もここへは来ないだろう。

日はずいぶん高くなっている。
鳳凰三山と富士山。

ここからの下山ルートはまだ通っていない白根御池小屋経由ルートで広河原へ
このルートは花が多い。

タカネグンナイフウロ

マルバタケブキ、ここでは咲いている。

イワオトギリ

ミヤマハナシノブ
可愛い花でこの花が好きになった。

シモツケソウ(開花前)

カンチコウゾリナ

サラシナショウマ

ミヤマハナシノブ

白根御池小屋。
ジュースをもらいスタンプを押す。
受付の女性がスタンプ沢山集まっていますねと一言。

イワオトギリ

木々の新緑が眩しい。
もうすぐ、広河原。
広河原山荘で横窪沢小屋から同じルートを来た同年代の登山者と最後の山話。
彼は北沢峠でもう2泊する。
少なくなった食料を彼にわたし広河原バス停へ。

最後の吊橋を渡り終えた。

今回は畑薙大吊橋からこの広河原吊橋までが私のルート。
ここに到着するまでに8泊9日要した。
無理な時間設定をしなかったのが良かったと思う、さらに予備日を3日持っているのでゆとりもあった。
当初体調を崩したが回復後は快調そのもの、これから逆走もできそうだ。

広河原にある碑、南アルプスの開祖。

ここからは伊那市駅までバスを4本乗り換える必要がある。
2本乗り換え仙流荘着。

ここで最後のスタンプを押す。
多少もらいそびれた小屋もあるがこれだけスタンプが溜まった。

予定より早く着き、入浴時間に余裕ができたので9日間の汗をゆっくり洗い流しすっきりし着替えをする。
長谷村循環バスで高遠まで行きJRバスで伊那市駅まで、ここで泊まる予定をしたがそのまま帰る事に。
高速バスの16時は満員で18時の予約を入れる、空き時間が2.5時間ある。


伊那市駅近辺の肉屋が経営する小さな串屋で祝杯をあげる事に。
まずは「ビール」。
串を適当に・・・
ほろ酔い気分で、串10本、コロッケ、ミンチカツなど食べる、店の若旦那との会話も楽しく更にいい気分に。

伊那市駅近くのバスターミナルから18時発の名古屋行きに乗車、車窓からは伊那谷の向こうに南アルプスが見える。
いい気分で名古屋着。

名古屋で更に乗り換え自宅へ。

いやー本当に楽しかった。

山で出逢った皆様本当にありがとうございます。


■南アルプス大縦走(8泊9日)撮影した写真


2014.07 南アルプス縦走 9日目:小太郎山を経由し下山
2014.07 南アルプス縦走 8日目:三峰岳・間ノ岳・北岳
2014.07 南アルプス縦走 7日目:塩見岳を超え熊ノ平へ
2014.07 南アルプス縦走 6日目:ダイヤモンド蝙蝠 
2014.07 南アルプス縦走 5日目:天空の小河内避難小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 4日目:百間洞から荒川小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 3日目:聖岳・兎岳を超え百間洞まで
2014.07 南アルプス縦走 2日目:上河内岳を超え聖平小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 1日目:横窪沢小屋まで

南アルプス大縦走 8日目:三峰岳・間ノ岳・北岳

2014年08月08日 | データ
■2014.07.28 縦走8日目。昨日の昼から雨で小屋のストーブ廻りや、ベッド廻りは濡れた雨具等沢山乾かしてあった、朝には大半は撤去されていたがまだ少し干してある。
私は緊急避難的に小屋を利用するのみでよく分からないが、通常は乾燥室があるらしい。確かにキレット小屋へ逃げ込んだ際は利用させてもらったが干せる場所さえあれば問題無い。
ここ熊ノ平小屋には立派なデッキがある、ここで夕日に染まる農鳥岳を見ながらビールを飲みたかった。
今日は間ノ岳・北岳を越え肩ノ小屋までのルート。
天気も良さそうである。
小屋を5時に出発。
テント場は小屋から少し離れており、少しジメジメしているようだ。それでも1張りテントが設営されていた。
ガッツのある人だな。

朝日は間ノ岳で見えず残念だが、登高には涼しくて気持ちが良い。
塩見岳が背中を押してくれる。

5:39 分岐
農鳥岳へのトラバース道で先行者に追いつきここで一旦お別れ、彼は農鳥岳を経由する。
私は三峰岳が未踏なのでそれを優先しそれを経由して間ノ岳へ。

このルート結構な岩場である。

その岩陰に朝日を浴びる「綿毛のチングルマ」、今回の縦走で綿毛は初めて。

何枚か写真を撮る。

6:41 三峰岳山頂、奥に農鳥岳。
2999mで劔岳と同じ標高。

仙丈ヶ岳、鋸岳、甲斐駒ヶ岳。

荒川三山、塩見岳の眺望も良い。

ここが仙丈ヶ岳への分岐、通称「バカ尾根」。
今回もここをルートに選ぶか散々迷ったが小太郎山を優先した。
ここにも2500m峰があるし仙塩尾根を繋ぐためにはいつか必ず来ると思う。

ザックも大分軽くなった。水も1.5L程しか持っていない。

7:44 間ノ岳。
三等三角点名では相ノ岳。そもそも山名はかなりいい加減で登録上間違えたり、地方で呼び名が異なったりしている。
最近の測量で3190m、日本第3位となった間ノ岳。

東海パルプ立派な山頂標識。
ここで景色を見ながらお弁当を食べる。
イヤーきな粉おにぎりは少し食べにくいぞ!!

農鳥岳。
この山頂には、明治の文人:大町桂月の歌碑がある。
「酒のみて 高根の上に吐く息は ちりて下界のあめとなるらん」
これを俺的に言えば
「酒のみて 高根の山を歩くには お腹ぐるぐる気持ち悪る」
となる。
または
「酒のみて 高根の山の避難小屋 通のみが知る山酒場」

躍動感のある雲海と富士山。
ザックを背負った自分の影をいれたい所だが・・

鳳凰三山。

北岳、甲斐駒ヶ岳。
ここは白峰三山従走路で3000mの稜線が日本で一番長く、登山者にも人気の場所。

北岳のミヤマオダマキ。

北岳山荘と北岳・甲斐駒ヶ岳。
北岳山荘で曰く付きカップ麺を激安価格で購入、本日の夕食とする。

南からの湿った雲が稜線で北からの風で押し返されている。



11:30 北岳山頂、今回は見通しが良い。この山より高い山は富士山のみです。
携帯も入るのでトドクロちゃんに電話。
やっぱり山ではdocomoでしょ。

ここも三等三角点。

お地蔵さんと。

肩ノ小屋到着。
ヘリコプターの荷揚げでテント設営は待機なので小屋でうどん注文ししばし待つ。

小屋前での出来事。
進入禁止のロープで狭くなった小屋前で場所を陣取り体操をする自己中心的な山岳会の面々に呆れ。
荷揚げの邪魔をする高校生ワンゲル団体と引率機能がまったく無い顧問の先生にも呆れる。

年配者と若者がこんなんで日本の将来は大丈夫か心配になる。


荷揚げの完了した後テントを設営。

小屋前の天場へ降りるところに咲いていた、多分最後の「キタダケソウ」。


さすがにここは人が多く静ではないので残念。

湧水を汲みに標高差100mを下る、水が細く2L溜めるのに6分程要し登り返しのまた100mを登る。
小屋で買っても100円/Lでした。

夜半は冷え込み、インナーダウン上下を着込む。
それでも2時頃目が覚め、ストーブで暖を撮りながらスープを飲む。

テントから顔を出すと、満点の星、最終日の夜は更けて行く。

■南アルプス大縦走(8泊9日)撮影した写真



南アルプス縦走 9日目:小太郎山を経由し下山


2014.07 南アルプス縦走 9日目:小太郎山を経由し下山
2014.07 南アルプス縦走 8日目:三峰岳・間ノ岳・北岳
2014.07 南アルプス縦走 7日目:塩見岳を超え熊ノ平へ
2014.07 南アルプス縦走 6日目:ダイヤモンド蝙蝠 
2014.07 南アルプス縦走 5日目:天空の小河内避難小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 4日目:百間洞から荒川小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 3日目:聖岳・兎岳を超え百間洞まで
2014.07 南アルプス縦走 2日目:上河内岳を超え聖平小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 1日目:横窪沢小屋まで

南アルプス大縦走 7日目:塩見岳を超え熊ノ平へ

2014年08月08日 | データ
■2014.07.27 縦走7日目。塩見小屋の朝は早く、3:40頃起床し縦走の準備をする。
しかしよく眠る事ができた、ここで縦走中の疲れもリフレッシュ。
今日は塩見岳の岩稜帯を超えるが風が少し強い、団体が4時ころ出発したので時間をずらし5時頃出発。
ここはオダマキが多く咲いているが強風で撮影するには無理だった(撮ったがブレブレ)
稜線では風に注意が必要だった、ただ冬の八ツを知っている自分は危険レベルには到達していない。
サミッターさんならそよ風さと言うだろう・・・・
6:11 塩見岳
この山頂は4回目です。

湿った空気が入っているので昼過ぎには崩れる感じだ。

塩見東峰
このすぐ下の風の当たらない場所で朝食とした。

いつものアングルで
ここは相性が良くいつも眺望が良い。

塩見からの蝙蝠岳が綺麗な二等辺三角状に見える絶好のポイントです。
富士の墨絵からカラーの蝙蝠に変わっている。
お気に入りの一枚です。昨日小河内避難小屋ではこの蝙蝠岳山頂から日が登りました。
昨年の蝙蝠岳は暑かった。

これから行く縦走路。

雪投沢付近からの塩見岳。
稜線の南側斜面は暑い。

ウサギキク

イブキジャコウソウ

まだ早いマルバタケブキと塩見岳

北荒川キャンプ場跡地。
ここで一本取り、酵母パンや行動食を食べる。
時間を取りすぎたかガイドツアーの方々が追いついて来た。
このガイドツアーはガイドが2名ついておりしっかりしていた。good

ガイドツアーが動き出す前に出発、少しスピードを上げた。
南アルプスのど真ん中、静に行くためです。

間ノ岳、農鳥岳が近くなっり雲が多くなる。樹林帯の中は意外と涼しく歩きやすい。

小屋が見えた頃、空から雨が落ちてきた。ここでスピードUP。
12:00 熊ノ平小屋。
小屋で到着食のうどんとおでんを食べながら雨を止むのを待つが、酷くなるばかり。
もうテントを張れる状態でなく小屋泊まりとする。
30分程して遅れて到着したガイドツアーの面々は急な雨で雨具を着込むもびっしょり濡れたようだ。

早い時間から横窪沢からの同ルート者と酒を酌み交わす、ガイドツアーの面々も交え。
昨日位いから体が完全に山体になっていたせいか翌日に酒が残る事はなかった。

今日、今回の縦走で初めての雨が降った。雨の山小屋も良いものだ。
夕食は昨年と同じメニュー。

小屋は空いておりラッキーだった、ここは南アでも最も山奥の小屋。

■南アルプス大縦走(8泊9日)撮影した写真


南アルプス縦走 8日目:三峰岳・間ノ岳・北岳


2014.07 南アルプス縦走 9日目:小太郎山を経由し下山
2014.07 南アルプス縦走 8日目:三峰岳・間ノ岳・北岳
2014.07 南アルプス縦走 7日目:塩見岳を超え熊ノ平へ
2014.07 南アルプス縦走 6日目:ダイヤモンド蝙蝠 
2014.07 南アルプス縦走 5日目:天空の小河内避難小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 4日目:百間洞から荒川小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 3日目:聖岳・兎岳を超え百間洞まで
2014.07 南アルプス縦走 2日目:上河内岳を超え聖平小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 1日目:横窪沢小屋まで

南アルプス大縦走 6日目:ダイヤモンド蝙蝠 

2014年08月08日 | データ
■2014.07.26 小河内避難小屋では愉快な本物の登山者が集まり、とても楽しい一時を過ごす事ができた。
小屋番さんの山小屋話や山のトイレ事情の変遷など通常では聞けない話が盛りだくさんでいつまで経っても話が尽きない。
特に72歳のサミッターさん(実際はとても若く見える)の話は特に面白く凄いことを簡単に話されるので驚く事と感心する事ばかり。
林道歩きの20km程度なら全く問題なく進みで道が通れなければ自分で道を切り開いても目的地へ向かう事を普通に話すので私もこれくらい強くならなくてはと思いました。
ここは避難小屋なので基本は自炊、私は残しておいた生米をおかゆにし食べた、他の登山者も同じですべて自炊。
小屋番さんの奥さんがさらっと出してく下さったポテトサラダがとても美味しく食が進みました。
本日の宿泊者は
72歳のサミッター様
60後半の登山者3名
60代の女性登山者
50代の2名(横窪沢から同ルートの登山者と私)
結局、私が一番の若輩者でした。
ちなみに小屋番さんは73歳で最長老となります。

小屋番さんも楽しそうに皆の話を聞いていました。

朝、皆が小屋から外へ出て御来光を待ちます。
そう、ここは小屋から御来光と富士山が見える『天空の避難小屋、小河内避難小屋』なんです。
5:01 蝙蝠岳の山頂から御来光です。
まさに『ダイヤモンド蝙蝠』です。
実は小屋で知り合った方に「ダイヤモンド蝙蝠」とググれば私の山行記が検索出きるようにしときますと伝えてある。

塩見岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳

塩見岳、蝙蝠岳

まさにダイヤモンド蝙蝠です。

富士山とダイヤモンド蝙蝠岳

最高のロケーション

小屋番さんお気に入りの影絵

空に雲は無し

後立山から槍穂、乗鞍、中央アルプスまで眺望できます。

他の登山者が出発しても尚、72歳のサミッターさん、小屋番さん、私でよもや話をし7時近くに小屋を後にする。

振り返ると

また振り返ると

雲海の上の富士山。

ここからが一番鉄兜に見える塩見岳。

8:18 烏帽子岳

雷鳥の烏帽子さん、今年もまた逢えました。

三伏峠の水場で水を汲み小屋へ向かう、スタンプを貰う為です。
何度この場所に来たのだろう。
今日は土曜日どんどん登山者が登ってくる。

小屋で天然酵母パンを2コ買い今日と明日の行動食にする。

本谷山を越え五右衛門沢へ、ここで体を拭こうと思ったら。
沢に水がなく枯れていた。
仕方なく最後の登りへ足を進める。
出た稜線、風が涼しく気持ちが良い。
13:30 塩見小屋
お約束通り食堂が空くまで外で待機です。この小屋、来年と再来年で建て替えられるそうです。
この塩見小屋の手拭い今でも愛用しています、色が出ますが。

湿った空気が入ってきた。
男性的な塩見岳、私の好きな山の一つです。
小屋は狭く泊まる登山者は外でまったりしています。

女性の小屋番さんだけあって食事には女性の配慮があります。

鳥、名前はイワヒバリ?

そろそろ日が沈みます。

食堂で寝る登山者は3名、ちゃんと布団がしいてあります。
今回の山行で一番熟睡ができたのはこの塩見小屋でした。

約束通り、食堂の朝は早く3:40に起床となります。

ここの小屋番さんとも色々話をし中途半端な山岳会団体が多く礼儀をしらないのもそういった団体だそうです。
今回は私もそれに遭遇しました。

元々小河内の小屋番さんが30年近く塩見小屋にいて山小屋の親父の良い意味での頑固さがここの小屋番さんにも残っているようです。

とても素敵な小河内避難小屋と塩見小屋でした。

■南アルプス大縦走(8泊9日)撮影した写真



南アルプス縦走 7日目:塩見岳を超え熊ノ平へ



2014.07 南アルプス縦走 9日目:小太郎山を経由し下山
2014.07 南アルプス縦走 8日目:三峰岳・間ノ岳・北岳
2014.07 南アルプス縦走 7日目:塩見岳を超え熊ノ平へ
2014.07 南アルプス縦走 6日目:ダイヤモンド蝙蝠 
2014.07 南アルプス縦走 5日目:天空の小河内避難小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 4日目:百間洞から荒川小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 3日目:聖岳・兎岳を超え百間洞まで
2014.07 南アルプス縦走 2日目:上河内岳を超え聖平小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 1日目:横窪沢小屋まで

南アルプス大縦走 5日目:天空の小河内避難小屋まで

2014年08月08日 | データ
■2014.07.25 縦走5日目。小屋はやはりよく眠れる、多少体調は良くなったような気がする。
朝食時に弁当を受け取り、撮影タイム
5時頃小屋を出発。
ここからはお花畑の中を通り稜線まで登る。
お花畑は柵で囲われている、以前来たときは無かったが鹿の食害防止の為仕方ない。
やはり柵の中は植生が豊だ、柵が無いと毒を持つ植物(バイケソウ、マルバタケブキ)のみが多くなる。

今日は最高の天気、赤石岳と大聖寺平。

クロユリも嬉しそうでも臭いは最悪です。

シナノキンバイ

この標高なら兎岳方面を見え荒川小屋も見えている。
今日は何曜日だっけ?
金曜日か多くの登山者が入ってくるな。

稜線の分岐。
荒川東岳(悪沢岳)には数名の登山者がいるのでパスし静かな荒川前岳へ足を進める。

7:30 荒川前岳
山頂より赤石岳、しばしここでまったりする。

気分は良く写真を沢山撮る。
ヨツバシオガマの向こうに赤石岳。
風も程々で気持ちが良く気分も爽快に。

このカールを標高差600mを下る、登りでなくてよかった。標高差は白馬大雪渓と同じです。
事前情報ではこのカールに雪渓が残っておりこの為にアイゼンを持参したが思ったより急激に溶けているようでアイゼンは不要。

カールの下から見上げる。
ここで高山裏避難小屋から来た年配の登山者と立ち話。最近の山岳会はひどいもので自分も会に入っているが単独行が多くなったと話していた。
自分は初めから単独行なので良くわからないが、山岳会というより大人数の団体で来る登山は・・・・

私が単独行が多いのは、五感を研ぎ澄まし自然を感じ危険をも感じる。
話相手がなくとも足元の花々や岩々・木々・鳥のさえずりが何かを喋っているようで、思わずカメラに収める。
どこで立ち止まろうとも自然に。
山頂に立つ事のみが目的でなく
準備からすべてを楽しむ、それもすべて自分の力で
こんな山登りを出きるのは一人だからである。

このカール何時かは登って見たいものだ。

高山裏避難小屋前の水場、水量が細いので雨が少なければ秋は当てにしない方が良いかも。
カールからここまで滑りやすい道が多い、縦走者だけに許された道で南アルプスでもっとも静かなルート。

9:44 高山裏避難小屋。
小屋番さんは留守でスタンプが貰えなかった、こんな素朴な避難小屋絶対泊まって見たい。

小屋を過ぎてから登山道整備を終えた小屋番さんと出会い、挨拶。

小河内岳までの静かな稜線。

板屋岳。ピークらしくないが2500mはある。

ここで荒川小屋の弁当を食べる。小さなおにぎりが6個、色々な味付けがされている。
美味しいぞ、それに胃の調子も良くなっている。

よし、縦走続行だ。

小河内岳と避難小屋が見える。

今まで来た、聖岳、兎岳、中盛丸山、赤石岳、荒川岳がすべて見える。

13:10 小河内岳。

南アルプスには○河内岳が小河内岳、上河内岳、広河内岳、白河内岳、黒河内岳(笹山)とあり既にすべて登っているが名前の由来は何かあるのか?

ここで初めて自宅へメール、「快調で予定通り」・・・「体調回復予定通り」とは送れないですからね。
また、小河内避難小屋で泊まるとして今後の予定を変更、塩見小屋へ予約を入れる。
小屋番さんは縦走ですかと聞かれそれなら食堂利用ですが泊まれますと心地よく返答頂いた。

本来の予定は本日は高山裏避難小屋で泊まり、翌日は三伏峠、翌々日は熊ノ平としていたが三伏-熊ノ平間の標準時間は9時間なのでそこを塩見小屋を利用することで時間平準化ができ余裕を持てた。

仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳も随分近くなった。

本日の宿泊地、小河内避難小屋。
ロケーションも良く、撮影には最適の場所で以前から冬季解放で何度も来ようと計画したが天候等合わずこれなかったところです。
今回ようやく利用できます。

まさに『天空の避難小屋、小河内避難小屋』です。

小屋脇のミヤママンネングサ。


体調も回復し縦走続行だー

■南アルプス大縦走(8泊9日)撮影した写真


南アルプス縦走 6日目:ダイヤモンド蝙蝠


2014.07 南アルプス縦走 9日目:小太郎山を経由し下山
2014.07 南アルプス縦走 8日目:三峰岳・間ノ岳・北岳
2014.07 南アルプス縦走 7日目:塩見岳を超え熊ノ平へ
2014.07 南アルプス縦走 6日目:ダイヤモンド蝙蝠 
2014.07 南アルプス縦走 5日目:天空の小河内避難小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 4日目:百間洞から荒川小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 3日目:聖岳・兎岳を超え百間洞まで
2014.07 南アルプス縦走 2日目:上河内岳を超え聖平小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 1日目:横窪沢小屋まで