トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

南アルプス(小河内岳、塩見岳、蝙蝠岳、北荒川岳、新蛇抜山、安部荒倉岳)縦走

2013年07月24日 | データ
以前から気になっていた南アルプス最深部の蝙蝠岳と仙塩尾根(仙丈ヶ岳~塩見岳までの長大な尾根)それに小河内岳。色々なルートで検討するが・・・細かく繋ぐには無駄が多い。白峰南嶺を加えて長期縦走で繋ぐ事も視野に入れたが・・・・。

週始めあたりからの週末の天候をウォッチし週末の天候は良さげである。今回はチョットきつくなるが休暇を加え2013.07.19-21の2泊3日の南アルプス(烏帽子岳、小河内岳、塩見岳、蝙蝠岳、北荒川岳、新蛇抜山、安部荒倉岳)縦走を幕営と小屋泊の複合で計画。

■コースと実績時間(CTは標準コースタイム)
南ア縦走(第1日目)小河内岳と烏帽子岳
6:00鳥倉林道P→6:41登山口→9:33三伏峠小屋10:08→11:02烏帽子岳→12:01小河内岳12:27→13:45烏帽子岳→15:00三伏峠
行動時間:9:00(休憩含む)、CT=8:00

南ア縦走(第2日目)塩見岳、蝙蝠岳、北荒川岳、安倍荒倉岳
4:00三伏峠→6:17塩見小屋6:25→7:22塩見岳7:27→7:53北俣岳分岐→9:25蝙蝠岳9:30→11:20北俣岳分岐11:30→12:44北荒川岳→15:06安部荒倉岳→15:50熊の平小屋
行動時間:11:50(休憩含む)、CT=13:20

南ア縦走(第3日目)熊の平から豊山口へ新蛇抜山を拾い一気下山
5:00熊の平小屋→6:49新蛇抜山→8:01北荒川岳8:30→9:57北俣岳分岐→10:42塩見岳→11:29塩見小屋→14:17三伏峠15:00→16:58登山口→17:40鳥倉林道
行動時間:12:40(休憩含む)、CT=11:25

■GPS経路実績

総移動距離(水平)=56.3Km
累積標高差=4816m


■縦走で出逢った花娘達


南ア縦走(第3日目)熊の平から豊山口へ新蛇抜山を拾い下山

2013年07月24日 | データ
■2013.07.21 縦走3日目、熊の平小屋から鳥倉林道まで一気に下山です。
本日も晴天。実は最終日の天候が気になっていました、テントは三伏峠に張りっぱなしで車も置きっぱなしなので・・・

4:30から朝食は4名、山談義や情報交換で会話を楽しむ。早々準備をし
5:00 熊の平小屋を出発。今日はコースタイムでの行動で充分。
塩見岳を越えるまで天気が持てば充分、そこからは慣れたルート。

樹林帯を超え稜線から仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳が見送り。

このあたりの岩は石英の筋(帯)が混じった変わった岩が多い。

そして昨日飛ばした百高山の百番目「新蛇抜山」を目指し登山道を外れ適当にピークを目指す。
しばらくすると樹木は無く高山植物に囲まれたもっこりしたピークらしき場所にケルンが詰まれている。
6:49 新蛇抜山

詰まれたケルンの塩見側にラミネートされた「新蛇抜山」を見つける。
今までみた山頂標識の類で最も質量が無い山頂標識。

8:01 北荒川岳。
ここまで6名とすれ違う。

中央アルプスや北アルプスも見える。

塩見岳をロックオン

それでもまだ長い。ここは北荒川岳の崩壊地。

旧北荒川岳のキャンプ指定地。

後1週間もすればマルバタケブキのお花畑になるが。
今は数株のみ花をつけている。

今日の富士山

飛行機雲と塩見岳

9:57 北俣岳分岐
塩見岳山頂に人影が

10:42 塩見岳。
山頂の御夫婦が私の姿をみて待っていて何処からと声を掛けてくれた。「熊の平からです」

塩見岳西峰。

11:29 塩見小屋。

お姉さん「CCレモン下さい」

最終日もヘロヘロで
14:17 三伏峠到着。ほぼコースタイム通り。ヘロヘロでも自分の行動スピードが分かればスケジュールは立てられる。

必殺ヘロヘロ歩き(牛歩)休憩なしでコースタイム。

テントでダウン。

撤収し後2時間で登山口だ頑張ろう。

15:00 三伏峠出発。
途中の水場で顔を洗い「すっきり」

15名程のワンゲル学生がでかいザックを背負って登ってくる。「もう直ぐだ頑張れ」と声を掛ける。
16:58 登山口

17:40 鳥倉林道

大鹿村では温泉は赤石荘ですが時間が遅く松川の清流苑へ
3日分の汗を流し、仮眠。

そして高速に乗り、SAでまた仮眠。
深夜1時過ぎまだ高速を走っています。

じぇじぇじぇ、明日は仕事だ!


一日目へ

二日目へ



天候に恵まれた3日間、山盛り満腹です。・・・当分やまは・・


数日後、携帯が鳴る「メールです」「メールです」




受信:花○です、テニスの○本さんを交えて山行きませんか?


返信:行きましょう。



南ア縦走(第2日目)塩見岳、蝙蝠岳、北荒川岳、安倍荒倉岳

2013年07月24日 | データ
■2013.07.20 縦走2日目、本日は塩見岳を超え念願の蝙蝠岳を経由して仙塩尾根へ突入する。
本日のコースタイム13時間を越えるので沢山食べたいが食欲が無くラーメンのみとする。
4:00 ヘッドライトを灯しまだ暗い登山道を塩見へ向けて歩き出す。
今日も晴天だ。
もう直ぐお日様が昇る。
本谷山で見通しが効きますが殆ど樹林帯の道。

6:17 約2時間で塩見小屋到着。コースタイムを1時間短縮

朝日が眩しい。
2L程度背負っているが更にCCレモンをここで購入400円。

いざ塩見へ

山頂直下は岩場となっているので注意して行く。
以前は秋に来ているがこの時期の塩見山頂直下はオダマキが沢山咲いている。

7:22 塩見岳。奥はこれから向かう仙塩尾根・・・遠い。

そして世界遺産の富士山と今回のメイン『蝙蝠岳』


塩見岳南面を下ると若い雷鳥のお母さんと雛5羽に出会い『若妻の塩見さん』と命名。

7:53 北俣岳分岐

蝙蝠岳まではなだらかな尾根に見えるがハイ松がうるさく帽子やザックの紐が引っかかり厄介な場所もある。

この蝙蝠尾根でも雷鳥さんと出会う、今回既に親鳥4羽、雛5羽と遭遇している。

9:25 念願の蝙蝠岳。山頂標識は昨年新調された。
以前の釘打の標識は割れた半分が転がっているだけで廻りを探したが見付からなかった、残念。
当初は付近に幕営ポイントもありここを利用とも考えたが幕営禁止地域なので諦めた。
初めて塩見岳から見た蝙蝠岳の綺麗な山容に何時か行きたいと思いやっと来れました。


分岐まで戻るがやせ尾根通過がある。

11:30 北俣岳分岐。南ア縦走中3日目のベテランさん2名と情報交換、本日は熊の平小屋から塩見小屋までで最終は茶臼から沼平へ下山するそうです。

間ノ岳直下の熊ノ平小屋までは先が長い。
左:仙丈ヶ岳、中央奥に:甲斐駒ヶ岳、右が間ノ岳、農鳥岳。

雪投沢キャンプ指定地跡ですが幕営禁止です。

北荒川岳キャンプ指定地跡ですがこちらも幕営禁止です。
ここは素敵な場所でしたので古にキャンプできた頃はよかったでしょうね。

12:44 北荒川岳。
後ろは塩見小屋方面の尾根。

既に前半蓄えた時間をキープするのみでヘロヘロ、原因はシャリバテ。
本日は行動時間から考えて7000kcal-8000Kcal消費するので行動食は最低でも2000Kcal-3000Kcalは取らなくては行けませんが、朝食でラーメン360kcal+行動食で(ウィダー170Kcal+カレーぱん400Kcal)で930Kcalなので全く足りません。それでも食べたくなく牛歩で登山道を歩いています。
幸い牛歩でも標準コースタイムは出せるのが救いです。
したがって、ルート上にない新蛇抜山のピークを探し登る余裕なし。
先行者がそれらしくそこから降りてきましたが明日寄ることにし先を急ぎます。
15:06 安倍荒倉岳

来た稜線を振り返り水平距離は20Kmを越します。

15:50 熊の平小屋。なんとか16時前に到着、前半のペースで行けば14時頃に着けたのですがそんなに甘くは無かった。
受付をし一泊二食弁当付で9,000円を払う。

小屋でレモンサイダーを一気飲みし、小屋前のベランダから農鳥岳を見ボーとして至極の時を過ごす。

ベランダ前面からは右奥にまだ未踏の白峰南嶺が見える。

小屋の夕食・・・・・チョット残念。
無理矢理明日の事を考え大盛りご飯2杯を味噌汁で胃に流し込む。
クエン酸、ビタミン剤で回復を促進する。

夕食時はストーブに火が入っていた。
日が沈むとやはり寒くなります。

本日の小屋は6名でガラガラです。
私を含めた3名のみ三伏峠からでした。

本日の小屋泊住人はお行儀が良く静かです。

疲れ過ぎて横にはなっていますが眠れづ朝を向かえる。

三日目へつづく

一日目へ戻る

南ア縦走(第1日目)小河内岳と烏帽子岳

2013年07月23日 | データ
■2013.07.19(第1日目) 深夜割引に掛けて高速を走る、バックミュージックは民放ラジオの「走れ歌謡曲」。恵那山トンネルの規制も無くなり3時間チョットで大鹿村鳥倉林道駐車スペースに到着、平日でも3割程度の空スペース。大鹿村は何度となく訪れており、数年前に原田芳郎の遺作「大鹿村騒動記」も見ている。

準備をし登山届けを出し6:00鳥倉林道から歩き出す。

三伏峠までは体力温存の為、コースタイムで歩くことにした。数名とすれ違うだけで静かな南ア。
7/10の水場で2L水を補給。

9:33 三伏峠小屋。
幕営の受付を記帳し2泊3日分の料金1,400円を支払いエフを受け取る。トイレ代込との事。

上段の中央部に設営。

10:08 アタック用の荷物のみをザックに入れ小河内岳へ向かう。

鹿の食害から守られたお花畑。水場で行動分を補給。

烏帽子岳山頂が見えてきた。

11:02 烏帽子岳。後ろに鉄兜の塩見岳。

ガスが湧き出した。ガスはこの稜線にぶつかり湧いており塩見方面には掛かっていない。
奥に荒川三山。

この時間帯のガスは涼しくてありがたい。
そして小河内岳への登りで大きな雷鳥と遭遇。雷鳥母さんは見えるけど雛はハイ松で見えない。
ガスや天気の悪い時や早朝に行動する。
こんな大きなお母さん雷鳥は初めてで『小河内のお母さん雷鳥』と命名

12:01 小河内岳。西方面のみガス・・・・
?河内岳は上河内岳、黒河内岳、白河内岳、広河内岳とこの小河内岳が南アルプスにある。
全て行きたい山である。

山頂直下には天空の避難小屋『小河内避難小屋』がある。ここにも是非宿泊し御来光と夕日を見たい。

こんな位置にあります。

13:45 烏帽子岳まで戻って来ました。東側は青空も見えます。

烏帽子岳からの下りに登山道を横切る輩が・・・
そしておもむろに激しく砂浴びを始めた雷鳥、『烏帽子の親分』と命名

石ゴロゴロの登山道で砂浴。

窪地になってきた。

躍動感があり激しい。
雷鳥の砂浴びの理由はよく分かってないそうです。
南アルプスには雷鳥の棲息数は数年前の資料で700羽。

三伏峠の水場に明日の分を含め補給に寄ります。ここで万能日本手拭で体を拭く。
水の流れ出る正面に熊に注意と!書いてある。
そして小屋のラジオが小さな音で鳴らしたままに。
エ!!!!!!!
体を拭きながら熊さんが来ないように『山男の歌』を歌う。

15:00 三伏峠。この時点テントは3張り。最終的には10張り程度となる。

夕食はスパムを入れパスタを茹でペペロンチーノ。茹で汁を味噌汁とした。

夜半以前と同じように鹿の泣き声・・・・

小河内岳は残雪期に冬季避難小屋開放を利用して訪れたかったな

明日はいよいよメインルート標準コースタイム13時間20分。
しかし小屋には遅くとも16時までには入る必要がる。

空身だから大丈夫だと思うが・・・・・


二日目へつづく

三日目へつづく

悪天候の南八ヶ岳(阿弥陀岳・赤岳)

2013年07月06日 | データ
■2013.07.06 夏山本番前にトレーニング山行がてら梅雨時の晴れ予報で南八ヶ岳周回へ。
5:30 美濃戸口からスタート、今回は御小屋尾根からダイレクトに阿弥陀岳~赤岳~横岳~硫黄岳と周回する予定だが・・・

高速で恵那山トンネルの天井壁撤去で対面通行でタラタラ運転でスタートが遅れた。

今回は別荘地方向へ進みますが私以外は全て左側へ。

キバナシャクナゲ

6:48 御小屋尾根に乗る

ゴゼンタチバナ

ツツジ

湿度の高い太平洋からの風が山に当たりガス・風が強い。

ハクサンイチゲ

イワベンケイ

本日の核心部は風に煽られ摩利支天通過でした。
8:58 阿弥陀岳。
またガスでここは相性が悪い。御小屋尾根では登り/下山各1名しか合わなかった。

阿弥陀岳からは風の影響は無い。
中岳を経由して地蔵の頭からはまた風が強い。こんな中でも結構登山者がいます。
10:15 赤岳。ガスで何も見えません。ここで周回を止め下山する事に。

チョウノスケ

イワウメ

ヨツバシオガマ

イワウメ

イワヒゲ

地蔵の階段はマムートです。

ミツバオーレン

イワカガミ

ヤツガタケキスミレ

14:00 美濃戸口着。

距離:15.6Km(周回すると18Km)、累積標高差2073m、行動時間8.5Hでトレーニングにはなった。



梅雨時の天気予報はあてにならないですね。
中央道でも所々大雨でワイパーが忙しそう。

■いなべの阿下喜の里で古本を入手した。

・『激しすぎる夢』「鉄の男」と呼ばれた登山家・小西政継の生涯
・『エベレストに死す』春・秋・冬とい3度にわたるエベレスト登頂者、加藤保男の生涯
・『北アルプス』35年前の登山ガイド


掲載情報は約40年ほど前の登山装備表と思われる

上着に古背広とあるのが面白い。


35年前、夏の国鉄名古屋駅で大きなキスリングを背負った若者が多かった。
この頃の夢を今追っている。