トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

塩見岳(鳥倉林道から)

2009年10月05日 | データ

■2009.10.03-04 鳥倉林道から塩見岳
登山を本格的に行うまで私の知っている南アルプスの山と言えば何故か塩見岳であった。又登山を初めてからも色々な山頂から南アルプス中部~南部を山座同定する時、最初に見つけるのが何時も塩見岳。塩見岳は見る場所により鉄兜だったりピラミダルだったりする。そして大鹿村や鳥倉林道は紅葉目当てで一度たずねており親しみがあり好きな地域である。
いつもの様に週初めから天気予報と睨めっこをし土曜日昼からと日曜日の晴天を目指しテントを担いで塩見岳を目指す事にした。

■2009.10.03 一日目
早朝4:30に自宅を出、一路大鹿村を目指す距離は220キロなので最近の山行からみて近く感じる。
鳥倉林道ゲート前に8:00に到着、事前情報では駐車スペース確保が遅く到着すれば困難になるとの事で早めにスタートしたが数台しか止まっていない。

8:22 準備をしゲートを抜ける。
9:04 ゆっくり林道を行くと登山口に着く。

登り始めて30分ほどして雨足が強くなりレインウェアを着る、途中の丸太の桟橋が雨に濡れているので注意して行く。
12:01 3時間掛けて三伏峠へ着く。
小屋で幕営の受付を済ませバッチを購入、水はタンクに溜まっている分だけなので大切に使って欲しいと言われた。
(水は念の為、3Lボッカ)

13:36 テント設営を済まし烏帽子岳へ。

14:16 途中で御婦人の登山者と一緒になり山頂へ。午前中の雨も嘘の様に快晴で夏に来た荒川三山と赤石岳が目の前に見える。全国には烏帽子岳(烏帽子山含む)は85座ありここは標高2726mで標高No1である。ゆっくり御婦人と山頂で過ごし又一緒に下山する。

塩見岳をバックに写真を撮って貰う。

17時頃にお決まりのラーメンを作りカルパスと日本酒で夕食とする。本日の三伏峠小屋幕営は2張り、小屋泊まりは2名。
明日は早いのでシュラフに入り横になるが眠れない疲れている筈なのに・・・・

・・・・・・・静か・・・・・・たまに鹿の鳴く声が聞こえる

・・・・・・・静かだ・・・・・

・・・・・・・こんな静かなのは初めてだ・・・・・・

そういえばテントが明るい小屋の電球かなと思いテントの空気穴から外をのぞくと森が明るい。
夜空には中秋の名月が灯っていた、外に出ると塩見岳が月明かりで見える、なんと幻想的な・・・・
デジカメで撮ろうと色々なモードに切替えるがデジカメの限界、何時も聞こえないカメラのフォーカス音がこの静けさで聞こえるが『絵』にはならなかったそこで記憶と言うまぶたのシャッターを何度も何度もきる。

■2009.10.05 二日目
04:50 起床、朝食を軽く済ませ5:40頃に天場を出る。周りはガスで霧のよう、予定よりスタートが遅れた。
三伏山辺りからガスが切れると青空に、塩見岳と蝙蝠岳の稜線から太陽が顔を出した。


約40分で本谷山山頂(2658m)


権右衛門沢を過ぎれば急登になるが眺望も良くなる。


塩見新道と合流し、塩見小屋に着く。


天狗岩の岩稜を登下するがボルトや鎖の類は全く無い。


塩見岳への岩稜急登は落石と強風に注意しながら三点確保でよじ登る。
そして三角点のある塩見岳西峰(3046.9m)だ。


標高の高い塩見岳東峰(3052m)は少し先。


紺碧の空に映える塩見岳東峰標識。


東峰の南側岩陰で50分ほど眺望をおかずにお握りを食べる。
雲海と富士山。


荒川岳と赤石岳。


仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳・北岳・間ノ岳・農鳥岳、奥に八ヶ岳も。


9:21 塩見岳を後にする。


10:06 塩見小屋で手拭とバッジを購入、そして栄養ドリンクを一本。


紅葉。


夏はお花畑。


12:18 三伏峠へ戻る。約1時間かけゆっくり撤収し下山開始する。


14:43 登山口に下山。


林道歩きは紅葉を見たり歌を唱いながらゆっくり行く。この林道は落石や崩壊が何時起こってもおかしくない所に作られている。


15:22 鳥倉林道ゲート前に着く。



やはりこの時期の塩見岳は期待を裏切らなかった、幕営地は静かそのもので天候にも恵まれ登山道も変化に飛んでいる。今度は花の時期に来たいものだ。

以前大鹿村の大鹿村中央構造線博物館を見学した時、熱心に見学する私たちを学芸員が見つけ石を片手に延々とフォッサマグナの説明を受けた事がある。そこで登山の汗もこの大鹿村で流そうと赤石荘で天空の露天風呂に入る。
露天風呂で対岸の山に沈む太陽を確認し湯船を出る。松川インター近くの果物直販店(今年5度目)で『りんご』と『梨』を家族の土産とし購入し帰路に着く。

これで南アルプスの3,000m峰は残す所、夏に行きそびれた聖岳となる。
日本には主たる3,000m以上の山が21座あるが既に14座登頂しているので残り7座となる。残るは穂高連峰(北穂,涸沢,奥穂,前穂)・立山・聖・富士山となり人気のある山域が残っている。

■コースタイム
1日目(10/03)8:22鳥倉林道ゲート→9:04登山口→12:01/13:36三伏峠→烏帽子岳→15:30三伏峠
2日目(10/04)5:40三伏峠→6:21本谷山→7:37塩見小屋→8:32塩見岳(西峰)→8:35/9:21塩見岳(東峰)→10:06塩見小屋→11:23本谷山→12:18三伏峠/13:16→14:43登山口→15:22鳥倉林道ゲート