トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

北アルプス唯一の活火山『焼岳』

2010年08月23日 | データ

■2010.08.22 ゴールデンウィークから夏季休暇まではテント泊縦走が多く一人気ままな山行ばかり。そこで久しぶりにトドクロちゃんを誘って日帰り登山、目的地は『焼岳』。
夜行到着の早朝登山が苦手なトドクロちゃんにあわせ前日車中泊とし土曜日19:30自宅を発つが、地元の花火大会中の出発で『シュ~・ドーン・パーン』と夜空に大輪の花が咲く。
伊勢湾岸→東海環状→東海北陸道経由で高山には3時間で到着、更に平湯まで1時間で到着する、車中泊地は岐阜県平湯の安房トンネル入口の駐車スペース。
ここで明朝4時まで睡眠、トドクロちゃんは直に熟睡状態、俺は寝酒を忘れウトウトする程度。

明朝4時起床、安房トンネル(現在通行料無料)を抜け安房峠を逆に登り始め第10カーブを目指す、既に徹夜組で駐車スペースは80%埋まっている。駐車場所から吊尾根が綺麗だ。

5時登山開始、最初は樹林帯で涼しい。が標高2200を越した辺りから強烈な太陽光が照りつける。しばらくすると岩稜帯になる。

南峰と北峰のコルを目指し急登を登る。
空は『青い』

この南峰は登山禁止です。

北峰と南峰の間に火山湖がある。

『焼岳』
北アルプス唯一の活火山で上高地から見ると赤茶けた荒々しい姿をしている、1915年の大爆発を起こし、泥流が梓川をせき止め湖をつくった。これが大正池である。焼岳の溶岩は、粘性が強いため溶岩ドームを形成している。


そう硫黄の匂いのする活火山です。溶岩ドームをトラバース時に岩から火山の鼓動が伝わってくるようだった。

穂高・上高地を鳥瞰できる。

最後の岩場をよじ登ると焼岳山頂(北峰)です。

南峰と北峰のコルで食事、奥に笠ヶ岳(まだ未踏です)。
トドクロちゃんの漬けた『かりもり』が美味しかった。

9:30には下山開始する、緑が眩しい。

下山は2時間、駐車スペースは殆ど埋まっている。

下山後は何時もの様に温泉へ、予定では『ト伝の湯』(ぼくでんのゆ)に入りたいが、シャンプー・石鹸類がないので諦め『ひらゆの森へ

カキ氷を目指し『ドライブステーション板蔵』でゲット、当然高山ラーメンも食す。

帰路は東海北陸道の渋滞を嫌い下道で途中まで
木曽街道→美女街道→県道88号線→県道55号→東海環状富加IC→
この県道88号線が早い。

久振りの登山にトドクロちゃんは筋肉痛、でも景色は最高でした。

■コースタイム
往路:3.5H
復路:2.0H

北アルプス最奥部(鷲羽岳・水晶岳・高天原) Vol.3

2010年08月15日 | データ
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北アルプス最奥部 Vol.1 新穂高→双六
北アルプス最奥部 Vol.2 双六→鷲羽岳→水晶岳→高天原
北アルプス最奥部 Vol.3 高天原からの緊急脱出
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■2010.08.11 北アルプス最奥部 Vol.3 高天原からの緊急脱出
高天原山荘はモリブデン採掘のために作られた従業員宿舎で大東鉱山閉山後の昭和37年に山小屋としてスタートした。ただしここは北アルプスのど真中にあり『日本で最も遠い温泉』である。
先日の雨で山荘内はこの通り、乾燥室もあるがスペースが無い。
50名定員の所40名宿泊で1名/1畳の割り当て余裕がある。ただし床は5度程度中央方向に傾いている、朝には全員中央に集まっていたりして?

外観も風雪に耐え年々ゆがんできている、窓は不規則四角形になっているのに開け閉めできるのは不思議である。

わが娘が泊まったら乗り物酔いをするだろう、小屋前にはテラスがあり晴天なら寛げる。
小屋番も天気が崩れることが分かっているので朝食は5時前に準備できていた、朝から大盛り2杯のご飯をいただきエネルギーを貯める。
5:23 準備をし一番で出発する、他の登山者は2日間下山だが私は本日中の下山を狙っている。

7:51 弓折乗越、コースタイムを1時間短縮。

当初の計画では雲ノ平を経由するコースだが眺望の利かない天候と先月山行(薬師・黒部五郎)で雲ノ平は鳥瞰しているが平らな高原大地としか思えないので最短コースを行く。

ここは黒部川源流部で大きな雪渓がまだ残っている。

『黒部川水源地標』で水を汲みコーヒーを入れ飲む。
11:30 双六小屋テン場に着く。テントは無事であった。
雨の中テントを1時間掛け撤収、膝・腰・マメの対策、さあ下山開始だ。

稜線に雷鳥の親子が見送りにきた。(先月の山行でも見送りに来た)
わさび平までは休憩無しで下山し後は退屈な林道を新穂高まで歩くのみ。

17:30 新穂高に着く。

しばらく登山者用無料駐車場でグターとし温泉に入る準備をする。
今回は深山荘の温泉に入り体を癒す。帰路はひるがの高原SAで仮眠を取り翌朝自宅に帰還する。

■出合った岳人達
・ネパールシェルパ族の留学生
・出発前駐車場で話し込んだ群馬の65歳。
・100名山を目指している御夫婦。
・パイロット?とキャビンアテンダント?の御夫婦。
・わさび平で話し込んだ同年代のワンゲル生き残り。

『山を思えば人恋し 人を思えば山恋し』

北アルプス最奥部(鷲羽岳・水晶岳・高天原) Vol.2

2010年08月13日 | データ

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北アルプス最奥部 Vol.1 新穂高→双六
北アルプス最奥部 Vol.2 双六→鷲羽岳→水晶岳→高天原
北アルプス最奥部 Vol.3 高天原からの緊急脱出
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■2010.08.10 北アルプス最奥部 Vol.2 双六→鷲羽岳→水晶岳→高天原
本日午後から天気が崩れる予報、従ってなるべく早く高天原山荘に着きたい。テントは双六小屋テント場に張りっぱなしで行動する。(3泊目は双六)
この高天原山荘は『日本で一番遠い温泉』でどの登山口からでも徒歩(登山)で丸二日を必要とする。

周りの準備する物音で3時ごろ目覚めるが自分の決めた時間には早くうだうだしていた、それでも朝食を取りテントを出たのが
4:25 ヘッドライトを灯してのスタート。

5時頃日の出となる。途中、雷鳥のお父さんに遭遇。

西鎌尾根を滝雲が流れる、その奥に北アルプスのランドマーク槍ヶ岳が天を突く。

三俣山荘までの巻き道は雪渓が多い、先月は雪渓トラバースが多く通行止めだったようだ。

山地形が作る大きな『ブロッケン現状』

しばらく行くと三俣山荘とテント場が見えた、その奥にこれから向かう鷲羽岳が見える。
6:37 三俣山荘を通過。

鷲羽岳の稜線を登高中しばらく自分の『ブロッケン現象』とランデブー

滝雲も消えかけている。奥に槍から大喰・中・南・大キレット・北穂・涸沢・奥穂が眺望できる。

双六岳・三俣蓮華岳

鷲羽岳の稜線からワリモ岳・水晶岳方面

鷲羽池火口と鷲羽池

7:50 鷲羽岳、標高2,924m 北アルプスのほぼ中央、黒部源流に位置する。

ワリモ岳を経由し水晶小屋に着く。多くの方がここにザックをデポし水晶岳に向かう。
私は水晶岳を超え、温泉沢ルートを下る予定なのでザックをデポらない。

10:10 水晶岳(黒岳)、標高2,986m 黒部川源流部の最高峰で双耳峰でもある。 

この先、赤牛岳へ向かう途中で温泉沢を下ると高天原山荘。

今にも雨が降り出しそうなのと、濃霧時は注意と登山地図に記載されている。
少し迷ったがここは安全策で来た登山道を弓折乗越まで戻りそこから高天原に向かうことにする。

11:30 弓折乗越で会った、御夫婦としばし立ち話。
私が高天原山荘へ向かい温泉に入ると言うと、御夫婦も一緒に行くことになった。
この沢筋を下り高天原山荘み向かう途中、雨が本降りになった。高天原山荘は標高2,100m、途中からは苔むした湿度100%の樹林帯でカッパの内側は汗だくになる。約3時間で高天原山荘に到着。ここはテント場は無く山荘宿泊のみなので小屋泊まりの申し込みをする。

山荘に着くと雨は益々強くなり雷まで鳴り出した、山荘から露天風呂までは往復50分、再度カッパを着込み向かう必要がある。
他の登山者も同様、この『日本で一番遠い温泉』に2日も掛けて来ているので何が何でも入る構えである。殆ど川なった登山道を温泉場まで向かい温泉に入ることが出来た。
混浴と女性専用の湯船があるが脱衣所は1.5畳程度のスペースに方持ちひさしがある程度で足もとは雨でビタビタ、服を掛ける場所も降りこむ雨で濡れている。
雨足は更に強くなり雷鳴も大きく・・・・この場所は沢沿いの場所なので雷の直撃は大丈夫だが近くに落ちは場合の電気ショックは凄まじいだろう。

この温泉は乳白色で泉質はかなり良い、温度は40度程度。ただ降りこむ雨で徐々に下がってきている。源泉流入口を確保し桶を笠代わりにし長湯する。

山荘の夕食はランプの明かり。(電気やテレビ、電話等何もありません:ランプの宿)
下界との連絡方法は山岳無線で太郎小屋からの定期通信のみです、8時の定期通信と持参したラジオのチューニングを何とかあわせ台風接近を知る。
私の予定では明日はテントの張ってある双六まで戻りそこで一泊、更に翌日、笠ヶ岳経由の下山。ところが明日の昼からは今日と同様雨、明後日は富山県に台風が一番近づき山は暴風雨となる模様。

明後日の天候が最も悪く笠ヶ岳登頂は諦め、明日中に下山した方が懸命だろう。

北アルプス最奥部 Vol.3 高天原からの緊急脱出

北アルプス最奥部(鷲羽岳・水晶岳・高天原) Vol.1

2010年08月12日 | データ
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北アルプス最奥部 Vol.1 新穂高→双六
北アルプス最奥部 Vol.2 双六→鷲羽岳→水晶岳→高天原
北アルプス最奥部 Vol.3 高天原からの緊急脱出
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■2010.08.09 北アルプス最奥部(鷲羽岳・水晶岳・高天原) Vol.1

3泊4日で鷲羽岳・水晶岳・高天原・雲ノ平・笠ヶ岳を周回縦走を計画。
先ず安心できる駐車場を確保するため、8/8の15:00に深山荘の登山者専用駐車場に着く、狙い通り上部2段目の好位置を確保(下山者の車が帰る)。明日早朝スタートなので持参した酒とつまみで同様の登山者と駐車場で山談義。

5:00 駐車場から新穂高登山指導所までは5分程度で着く、ここで登山者入山カードを提出。
林道をしばらく歩き
6:26 わさび平に着く。

先月の薬師・黒部五郎の山行でも驚いたが、北アは登山者が多い、1.5H程で秩父沢に沢風が冷たく心地良い。

シシウドガ原。

ガスが抜け直射日光を直接浴びる。

ここが人気の鏡平池、槍穂が見える。
紅葉の時期はここまでの日帰り登山者も多く2,000人は来るそうだ(小屋の親父曰く)

9:55 そして鏡平小屋名物の『カキ氷』500円を注文し日照った体を冷やす。

11:15 弓折乗越、双六方面へ向かう

西鎌尾根の向こうに北鎌尾根

12:10 双六小屋に着くと雨が降り出した、早急にテント設営し昼ね。そして夕方には、雨も上がる。

テン場から双六小屋方面

夕暮れ時、踊る雲と鷲羽岳の見事な演出が見られた。
小屋番もカメラ片手に写真を撮っていた。


※本日のトラブル:デオドラントシートと虫除けシートを間違え体中を拭いた事

明日は早いので早めにテントに入るが・・・   夜遅くまで『ゴジラVSキングキングギドラ』のような怪獣のいびき合戦が響き渡る。

続きは

北アルプス最奥部 Vol.2 双六→鷲羽岳→水晶岳→高天原