トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

中央アルプス北部の将棊頭山と行者岩・茶臼山

2011年08月25日 | データ


■2011.08.24 この日の天気予報『曇り時々晴れ』を信じて中央アルプス北部の日帰りできそうな将棊頭山(2730m)、行者岩(2658m)、茶臼山(2,652m)の2600mOverの山へ。
深夜割引の早朝4時ギリギリで高速へ。登山口は伊那ICを降りて小黒川キャンプ場奥の桂小場。

6:51ここは西駒登山の桂小場ルート登山口です。(西駒ヶ岳→木曽駒ヶ岳、東駒ヶ岳→甲斐駒ヶ岳)
駐車場のキャパは15台程度、平日なのに既に2台止まっている。

登りはじめてしばらく行くと水場『ぶどうの泉』がありここで喉を潤す。
登山道はゆるい傾斜の整備された道を九十九折れに登って行き、そのまま尾根ルートとなる。
胸突八丁の標識を過ぎると多少斜度は急になる、それでも樹林に日光は遮られそれほど暑くはなく息は上がらない。
これはトレーニングの効果もあるのかな?

10:19分水嶺、ここで一旦稜線に出る。
ここから西駒山荘までは夏道を行く、この道は将棊頭山の南斜面をトラバースしているのでほぼ水平な道。

そしてしばらくゆくと前方に西駒山荘が見える。その手前の水場『天山水』で空になった水筒を満たす、この水も冷たくて美味しい。久しぶりの晴れで小屋番さんは布団を乾していたので軽く挨拶をしてすぐに西駒ヶ岳方面へ向う。

本日最初の目的地『聖職の碑』

大正2年8月26日中箕輪尋常高等小学校の教師,児童,同窓生37名は急変した台風の中を伊那小屋(現宝剣山荘)の破小屋を修理して仮夜を送らんとしたが果たせず,翌27日未明から暴風雨をついて下山をはじめ,駒飼ノ池,濃ヶ池,将棊頭にわたり三三伍々に分散したが力尽きて赤羽校長以下11名が遭難死した。この遭難記念碑は上伊那(郡)教育会の主唱によりこの自然石に刻まれた。

そして新田次郎がこれを小説化した。
映画化もされている。

西駒方面は聖職の碑で引き返し、行きにトラバースして来た将棊頭山へ向う。
山頂は独り占め?・・・もちろん一人です。
ここからの木曽駒ヶ岳の眺望は圧巻ですね、それに雪を被った木曽駒ならもっと綺麗でしょうね。
今日はここまで小屋番さんを除き2名しか人には合っていない。まして稜線では1名と遭遇しただけ。
将棊頭山の由来:山の姿が将棋の駒に似ているところから付いた名前

天気は狙い通りで晴れ。
左から伊那前岳、宝剣岳、中岳、木曽駒ヶ岳、木曽前岳や麦草岳が眺望できる。
家から一番近い日本アルプスはこの中アです、したがって木曽谷からのルートでも登りたいですね。

宝剣辺りアップすると天狗岩が見える。

南ア方面も雲こそ多いが眺望できる。

ここでトドクロちゃんのおにぎりと自家製の漬物で昼食とししばし眺望を楽しむ。

昼食後のルートは将棊頭山から冬道を通り分水嶺まで行く、ここも積雪期に着てみたい所なので地形を頭に入れながら。
この先に見えるピークが行者岩その向こうに茶臼山がある。

行者岩。近くでは写真に納まらない。

茶臼までの登山道から行者岩の全容

そして茶臼山到着。ここも木曽駒ケ岳の展望台。
国内に茶臼山(岳)と名の付く山200くらいあるそうだがその中で一番標高の高い山がここだ。
ここまでの登山道は登山者があまり入らないせいか荒れ気味だ、木曽谷からの古きよき時代のルートなのに。

分水嶺から更に雲が多くなった将棊頭山を見て下山する。

登山口まで2時間で一気に下山、途中20名ほどの子供達を引率した団体が西駒山荘めざし登っていた。
明日は天気が・・・。

登山口に着いたら山に掛かった雲から雨が落ちてきた。


※花の写真は少なめです。
綿毛のチングルマ(先日の後立山のチングルマよりかなり大きい)など

ナナカマドが実をつけ真っ赤になる準備をしていた。

羽広荘の温泉に行こうとナビをセットするが途中で駒ヶ根のこまくさの湯に変更。結局、松川町の清流苑まで来てしまった。
ここは400円とリーズナブルで風呂の種類も多く内風呂や露天だけではなくサウナや水風呂もある。

ゆっくり時間をかけ温泉を楽しむ(通勤割引の時間まで)

そして近くの松尾農園で桃を試食し購入。
桃5ヶで500円だが、おばちゃんと喋っていると桃の数増え8ヶなった。
この方面に来るときは必ずここで果物を購入する。そういえば1週間前にも来たっけ。

帰路は高速で事故渋滞に捕まりながら20:15に自宅に帰還。

将棊頭山なかなか良いです。木曽駒ヶ岳はやっぱり下から登りたいですね(前回はロープウェイ利用)
春・夏・秋・冬と全シーズン登れるので次はこの山、積雪期にも来て見たいですね。

スナップ
■コースタイム
桂小場6:51→7:56野田場→8:18馬返し→8:45大樽避難小屋→10:10胸突ノ頭→10:40西駒山荘→11:04聖職の碑→11:22将棊頭山11:41→12:19行者岩→12:28茶臼山→12:59分水嶺→15:10登山口

後立山縦走(栂池~扇沢) Vol.4(八峰キレット、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳、扇沢)

2011年08月18日 | データ

■後立山縦走2011
8.09 後立山縦走 Vol.1(白馬乗鞍岳、小蓮華岳、白馬岳、旭岳)
8.10 後立山縦走 Vol.2(白馬杓子岳、白馬鑓ヶ岳、不帰ノ嶮、唐松岳)
8.11 後立山縦走 Vol.3(五竜岳、G4、G5、キレット小屋)
8.12 後立山縦走 Vol.4(八峰キレット、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳、扇沢)


■2011.08.12 予定通り本日は晴れた、小屋の朝食は弁当にしたそれを受け取り小屋を出る。小屋前で剱岳バックに1枚。
日焼けで顔が随分黒くなった、テニスで日焼けするのは例年だが今年は休日変更で日中する機会が無くあまり日焼けをしていなかった。
05:06 キレット小屋出発。

雲海から日の出が・・・

小屋横から八峰キレット核心部(?)がはじまる。

皆さんが撮影する八峰キレットの中心部。
ここの地図に危マークがあるのは何故か。

標高が更に上がると、昨日は見えなかった五竜岳が見える。

南方面はこれから向かう鹿島槍の北峰と南峰、近づきすぎて双耳峰とは思えない。

06:22 鹿島槍ヶ岳の吊尾根(北峰と南峰の分岐)

ザックをデポし鹿島槍ヶ岳北峰に向かう。
06:30 鹿島槍ヶ岳(北峰)。ここは静かな場所、南峰は多くの人影が見える。

ここまで来た縦走路、結構長いなー。

爺ヶ岳方面、針ノ木や蓮華その奥に槍・穂高も眺望できる。諸説あるようだが針ノ木までが後立山連峰とされているようだ。
この先は次回の楽しみにとって置く事にする。

双耳峰の中間点から北峰。
間に大きな雪渓を抱えている。

途中の尖がりピーク

南峰。

07:18 鹿島槍ヶ岳(南峰)。
日本で一番綺麗で大きな双耳峰の鹿島槍ヶ岳。南峰山頂から北峰を望む。

立山・剱方面

ここ山頂直下でキレット小屋の弁当を・・・

ふたを開けてビックリ、うなぎの蒲焼弁当。

とてもおいしい。


弁当を食べながらしばし山頂でゆっくりする。
鹿島槍ヶ岳は積雪期にもぜひ登頂したいものですね。

山頂を後に標高を下げると東側にガスが湧き出した。

冷池小屋までは多くの登山者とすれ違う、団体さんも多い、今日の小屋は満員のだろう。
布引山から

爺ヶ岳(中峰)

爺ヶ岳(南峰)

11:10 種池小屋。キレット小屋でも一緒だった京都の若者と『生ビール』で乾杯。(900円)
彼は遠見尾根から入り針ノ木まで抜けるルートでこの先の新越小屋で泊まる。

稜線歩きは終わりここから扇沢まで整備された登山道を下山する。


14:15 扇沢着
14:25 バス発
15:00 信濃大町着

JR大糸線発車まで1時間30分待ち、事前に調べた駅前の黒部ダムカレーを食べようと店先まで行くが、残念・・・準備中
他の店も準備中で遅い昼食にはありつけない。しかたなく駅の待合室へ、何とそこには立ち喰いそば屋があった。早速『おひさま』そばを注文し空っぽのお腹に冷たいそばを流し込む、これがまた美味い。

16:28 信濃大町発-JR

鈍行の大糸線、しばらく行くと車窓からは木崎湖(仁科三湖)が見える。
夏にはボートにも乗ったし冬には全面結氷時の湖面を歩いたりもした。
ここで友人がナンパした子がトドクロちゃんの同期だったのは驚いた。(結婚前)

次に車窓からは小さな中綱湖が見える、ワカサギ釣りしそれをから揚げにして食べたのは30年前。

そして青木湖スキー場が見えるが今は休業中らしい。会社の仲間とスキー部を作り同じウェアで何度も滑りに来たしトドクロちゃんとも来た。ゴールデンウィークの家族キャンプに来た時はテントサイトには雪が残っていた。青木湖と鹿島槍スキー場が上部で繋がっていて、その直下に斜度38度のバーンがあり飛ぶように滑ったことも昨日のようだ。

対面のヤナバ国際も白馬の帰りに立ち寄りで何度も寄った場所、だが名前が変わっている。

車窓からは唐松林の別荘地『みそら野の別荘地』が見える。ここに会社の山荘があり年間を通し一番多く利用していた、独身の頃はここで正月を迎えるのは当たり前だった。秋にはテニスや紅葉狩りも年中行事だ。この山荘を自分の別荘だと思っていた。

八方尾根が見える。黒菱や兎平は好きだった、リーゼンをノンストップはヘロヘロだった、スキーを担いで第3ケルンへも、初めてここに来たのが19歳の3月。

35年・・・長いなー、そして栂池から扇沢まで抜けた今日。

『今度はここには何をしに来るのかなー』



・・・・そして白馬駅着。

17:09 白馬駅着

白馬駅から八方バスターミナルまでのバスは最終便で乗っているのは私一人、5分くらいの道程をバスは飛ばす。
運転手さんは早く家に帰りたいようだ。

17:25 八方バスターミナル着

車まで戻り4日間履いた登山靴を脱ぐ。

45Lのザックにテント装備3泊4日を詰め込んだ今回、衣服の予備は最小だった。
日本手拭と汗取りウェットで毎日全身を拭くがままならない。
顔は日に焼け、頭はぼさぼさ。

さあ温泉に行こう。

岳人の温泉:大町温泉郷『薬師の湯

帰路は深夜割引の時間にかかるよう仮眠をしながら自宅に帰る。

自宅到着は翌朝2:30




後立山縦走そして我が青春を再び縦走した。





■コースタイム
05:06キレット小屋→06:22鹿島槍ヶ岳コル→06:30鹿島槍ヶ岳(北峰)06:40→07:18鹿島槍ヶ岳(南峰)07:38→08:52冷池小屋→10:18爺ヶ岳(中峰)→10:39爺ヶ岳(南峰)→11:10種池小屋12:02→14:00登山口(行動時間7:32)
14:15扇沢14:25→バス→15:00JR信濃大町16:28→JR→17:09JR白馬17:20→バス→17:25八方BT

後立山縦走(栂池~扇沢) Vol.3(五竜岳、G4、G5、キレット小屋)

2011年08月16日 | データ

■後立山縦走2011
8.09 後立山縦走 Vol.1(白馬乗鞍岳、小蓮華岳、白馬岳、旭岳)
8.10 後立山縦走 Vol.2(白馬杓子岳、白馬鑓ヶ岳、不帰ノ嶮、唐松岳)
8.11 後立山縦走 Vol.3(五竜岳、G4、G5、キレット小屋)
8.12 後立山縦走 Vol.4(八峰キレット、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳、扇沢)

■2011.08.11 強風で眠れなかった朝を迎えたが天気は相変わらず霧+雨+風。早朝組が何パーティーか五竜岳に向かったがそれ以降出発するものは無い。取り敢えず五竜岳山頂まで行きそこで今後のルートを決める事にした。

撤収は風で苦労しフライシートの張りゴムも切れていた。
何とかザックに丸め込み小屋前に移動、スポーツ飲料を500cc購入し五竜に向かう。
私が出発したのを見て何人かが出発したようだ。

山頂ピストン装備の何人かに先を譲ろうとしたがどうやら先に行くのは嫌なようだった。仕方なく私を先頭にした臨時パーティーは雨に濡れた岩場を五竜山頂まで行く事になる。
06:56 五竜岳

さてこの先をどうするか・・・・
岩場は濡れていて滑りやすいが明日の天気は悪くないし時間もまだ早い。

栗城君の本で『登頂癖』と言うくだりがあったのを思い出しまずキレット小屋まで行こうと決めた。
ルートは濡れた逆層の岩場もあり鎖に頼る場面が多くなる、朝一番の先行パーティーにも追いつき3時間でキレット小屋に着く。
09:57キレット小屋。
小屋番に最新天気情報を確認、今日は終日このような天気で明日は晴れる事を確認。
早々キレット小屋泊りを決めた。当初は冷池小屋まで行き幕営、そこから翌日扇沢まで下山する計画だが、この天気で綺麗な双耳峰の鹿島槍ヶ岳を抜けるのは残念だ、まして明日は晴れる予報とくれば尚更である。
小屋でスペース確保後4時間ほど爆睡した、それでもまだ14時。そこで自炊室で昼食の準備、0.5合の米を炊き、自宅から持ってきた味噌で味噌汁を作り食す。同じ部屋では昨日天狗山荘で会った外人さん2名もパスタなどで昼食としていた。
更に夕食まで布団で横になる。

17:00 夕食。メニューはハンバーグ
生食はやはり美味しい、更に御飯と味噌汁をお替りした。
夜は山男達との愉快な話で盛り上がった。

明方、空には星が煌き晴天の予報。
キレット小屋で行動停止は大正解となる。


■コースタイム
06:10五竜山荘→06:56五竜岳→09:57キレット小屋(行動時間3:52)

後立山縦走で出合った花達

後立山縦走(栂池~扇沢) Vol.2(白馬杓子岳、白馬鑓ヶ岳、不帰ノ嶮、唐松岳)

2011年08月15日 | データ


■後立山縦走2011
8.09 後立山縦走 Vol.1(白馬乗鞍岳、小蓮華岳、白馬岳、旭岳)
8.10 後立山縦走 Vol.2(白馬杓子岳、白馬鑓ヶ岳、不帰ノ嶮、唐松岳)
8.11 後立山縦走 Vol.3(五竜岳、G4、G5、キレット小屋)
8.12 後立山縦走 Vol.4(八峰キレット、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳、扇沢)

■2011.08.10 早朝、白馬頂上小屋幕営地はガスガス
05:10 一番最初に雨具を着込み歩き出す。

06:13 約1時間で杓子岳、ここまでも展望は無し。

杓子岳を過ぎると急速にガスが切れ始める、鑓方面も見え出す。

白馬岳方面も

07:07 白馬鑓ヶ岳

これから向かう縦走路、もう遮る雲もなくなった。

07:31 鑓温泉分岐。殆どの登山者は鑓温泉方面へ下山する。

07:58天狗山荘。ここで朝食とする小屋の『かけうどん』を注文しおつゆまで全て飲み干す。
不帰ノ嶮へ向かう登山者はここが最終の小屋となるので食事をしたり水を補給したり準備をしている。
最終的に幕営装備の若者、ベテランの2名、外人さん2名と私の6名が『不帰ノ嶮』を抜ける。

天狗の頭を過ぎるといよいよ『天狗の大下り』

唐松岳まで御一緒した71歳の超健脚ベテランさん。
色々な話をしながらこのルートを超えてきました、頂いた自家製の梅干がとても美味しく元気が出ました。

一峰と二峰、右奥に唐松岳

一峰のピーク

二峰の北峰への登りが『不帰ノ嶮』

グローブをし準備。

不帰ノ嶮をズームすると反対ルートからの登山者が降りています。

ベテランさんと快調に不帰ノ嶮を登って行く、ホールドは沢山あるので鎖は殆ど使わなかった。
逆に鎖が多すぎるように思う。

結局すぐに不帰ノ嶮の東側に回り込み樹林帯から上がる湿度100%の空気と太陽に包まれ汗だくになる。

二峰南峰

12:04 唐松岳。天狗山荘→唐松岳を3.5時間で抜けた(コースタイムは5時間)
唐松岳は八方からゴンドラ等を利用して登れるので登山者は多い、静かな山はここには無い。

唐松山荘でベテランさんは小屋止まりを止め八方まで下山することにしここで分かれた。
私はここでカレーライスを注文し昼食とする(お米が美味しくなく残念)

唐松の分岐で遭体協の監視員と少し話をし五竜方面へ向かう、ここからは静かな山となる。
大黒岳の岩場は脆い、ここは積雪期にも考えているルートなので積雪期の状況を想像しながら乗り越す。

唐松方面

15:30 五竜山荘。設営は風が強く大変だった、固定ロープも大きな岩を何個も積み重ね慎重に行う、ここは強風で有名な場所である。私が設営する前からフライシートをかけている御人がまだ風でパタパタさせながら苦戦している、見かねて設営を手伝うが風に対するテントの向きもおかしい・・・

夜半、強風に雨も時折激しくテントを叩く。ラジオで天気予報聞くが明日は終日霧と強風ん・・・

テントのぱたつく音で眠れない夜を過ごす。


■コースタイム
05:10白馬頂上小屋→06:13杓子岳→07:07白馬鑓ヶ岳→07:31鑓温泉分岐→07:58天狗山荘08:30→12:04唐松岳13:00→15:30五竜山荘(行動時間8:52)

後立山縦走(栂池~扇沢) Vol.1(白馬乗鞍岳、小蓮華岳、白馬岳、旭岳)

2011年08月14日 | データ

■プロローグ
2011.08.09-12 7月中旬から後立山方面を1泊2日で狙っていたが、天候に恵まれずスルーしてきた。ようやくチャンス到来と一気に栂池から扇沢まで抜ける縦走計画を立てた。

この方面はスキー病発症中に八方をベースに殆どのゲレンデを何度も滑った、正月をここで迎えた事も一度や二度ではない。八方第三ケルンなどスキーを担いで登ったりもした。それこそ青春の1ページが詰まっているような地域でもある。
だから山を始めて5年を過ぎようとしている今ようやく辿り着いたような気がする。

■後立山縦走2011
8.09 後立山縦走 Vol.1(白馬乗鞍岳、小蓮華岳、白馬岳、旭岳)
8.10 後立山縦走 Vol.2(白馬杓子岳、白馬鑓ヶ岳、不帰ノ嶮、唐松岳)
8.11 後立山縦走 Vol.3(五竜岳、G4、G5、キレット小屋)
8.12 後立山縦走 Vol.4(八峰キレット、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳、扇沢)

■2011.08.09 山行計画(登山届け)はこうだ。
八方の駐車場に車を止め、栂池高原までバスで移動しゴンドラとロープウェイを乗り継いで栂池自然園まで行く。ここから縦走を開始し扇沢まで抜ける直線距離38km、累積標高差3,500-3,900mのコースである。

八方第2駐車場(無料)に車を駐車し直ぐそばの八方バスターミナルから栂池高原行きバスに乗る。
写真は八方バスターミナルから

栂池高原から始発のゴンドラと始発のロープウェイに乗り白馬自然園に着く、この自然園に登山口があり登り始めるが登山道はぬかるみが多く歩きにくい。歩き始めはガスが多く蒸し暑いが天狗原から先からはゴーロの道となり雪渓も一箇所通過する。

10:04 白馬乗鞍岳に到着

10:35 白馬大池
この時間、白馬岳からの下山組みが沢山休憩している。高山植物も沢山咲いている。

ここから白馬岳までは稜線歩きとなり景色を期待したいところだが西側の雪倉や朝日などしか見えない。

左のピークが白馬岳、右側が小蓮華岳。

12:14 小蓮華岳、今回最初の目的地でここを経由するため栂池から入るルートとした。三角点と剣が山頂にある。

遠くに非対称山稜の白馬岳が見える。(東側がフォッサマグナの大断層の急峻な地形)

13:47 白馬岳
新田二郎の『強力伝』にもなった青銅の展望図指示盤

白馬岳(しろうまだけ)

14:41旭岳
白馬岳の東側にそびえる旭岳、地図には登山道は記載されていないが山腹に踏み後は見える。すると大きな落石が旭岳の沢筋を落ちる。途中雪渓の所にザックをデポし登りにくいガレ場を登る。明確な山頂は無くピークらしき場所を探すが山頂と明記した物は無くアルミプレートを山頂としたり最高点の岩塊を山頂とした情報が多い。
ここも今回の隠れた目的地である。

白馬岳と白馬山荘

15:20白馬頂上小屋
白馬頂上小屋で幕営、テン場は6-7割の込み具合。

夕食はイタリアンスパ+具はウインナーとピーマンをトッピング、なかなか美味しい。
以前購入した組み立て式食器(オカリソ)を初めて利用、良いかも。

明日は『不帰ノ嶮』だ早めにシュラフに入る。
280Gの一番薄いシュラフを持参したがそれでも寒くはない。



■コースタイム
06:05八方BT→06:28栂池高原→07:00ゴンドラ>ロープウェイ→07:40栂池自然園→07:50登山口→09:04天狗原→10:04白馬乗鞍岳→10:35白馬大池→12:14小蓮華岳→13:47白馬岳→14:41旭岳→15:20白馬頂上小屋(行動時間7:20)