トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

南アルプス大縦走 4日目:百間洞から荒川小屋まで

2014年08月08日 | データ
■2014.07.24 縦走4日目。昨日のビールと洗濯後の着乾かしで、体調不良(二日酔い)で朝食は食べる気なし。
脱水症状でのビールは初日ひどい目にあっているにも関わらず、同じ轍を踏む。
胃の調子が悪い中、テント撤収し6時頃歩き出す。当然歩くスピードは上がらず牛歩状態。

6:42 百間平。
風も強くシェルを脱ぎ着して体温調整をする、熱も少しあるようだ。
赤石への大トラバース道でもヘロヘロ、それでも何とかコースタイムをキープ。

8:47 赤石岳避難小屋へ滑り込む。
小屋でリンゴとチエコさんコーヒーを胃へ流し込む。
ここで小屋番さんが晴れていたらこんな景色ですと写真パネルを色々見せて頂いた、そしてチエコさんのハーモニカ生演奏。
ハーモニカの音がこれほど綺麗に聞こえたことは初めてで癒された。
小屋で長いしたせいでガスも切れ始めた。
ゆっくり行けば良い事も多い。

9:57 赤石岳。

これから向かう稜線。
ここからは荒川小屋まではほぼ下り一辺倒。

10:26 小赤石岳。

振り返ると昨日来た、兎岳、中盛丸山方面まで見えるようになった。

タカネイワヤナギ
風があり花達はジッとしていてくれない。

コウゾリナ?

イワツメクサ

??コケ

荒川三山

大聖寺平から荒川前岳の稜線。

チシマギキョウ

12:00 荒川小屋
ちょっと早いが今日はここまで。

到着食でうどん・おでんを注文。
まだ気持が悪いが何とか食べる、汁ものは何とかいけそうだ。
この体調では無理と判断して、椹島か鳥倉林道か下山ルートを考え、あす小河内避難小屋を目指しそこから下山することに。
そうなれば余分な食材は不要と小屋番に渡した。パスタ類や行動食の甘系おかしは大変喜ばれた。

小屋周りで花を撮影。
ミヤマキンポウゲ

シナノキンバイ

ハクサンチドリ

体調悪く今日はテントを止め小屋泊にした。

夜半寝汗を掻き、熱は下がったような気がするが胃の調子は悪い。
三脚なし、135mmの標準ズームではこれが目いっぱいの「天の川」

赤石からは花の道でなかなか前へ進めない、以前は逆コースで回ったが今回の方が良いかな。
椹島からの周回ルートにもなっているのでそれなりに人はいるが、荒川小屋はキャパの1/3程度。

■南アルプス大縦走(8泊9日)撮影した写真


南アルプス縦走 5日目:天空の小河内避難小屋まで


2014.07 南アルプス縦走 9日目:小太郎山を経由し下山
2014.07 南アルプス縦走 8日目:三峰岳・間ノ岳・北岳
2014.07 南アルプス縦走 7日目:塩見岳を超え熊ノ平へ
2014.07 南アルプス縦走 6日目:ダイヤモンド蝙蝠 
2014.07 南アルプス縦走 5日目:天空の小河内避難小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 4日目:百間洞から荒川小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 3日目:聖岳・兎岳を超え百間洞まで
2014.07 南アルプス縦走 2日目:上河内岳を超え聖平小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 1日目:横窪沢小屋まで

南アルプス大縦走 3日目:聖岳・兎岳を超え百間洞まで

2014年08月08日 | データ
■2014.07.23 縦走3日目。今回初の3,000m峰、聖岳を超えロングコースを行く。
数年間にここを縦走した際は背中から太陽を受け暑くて体力と水を消耗した。
今回は水をたっぷり(3L)ザックに入れ5時頃歩き出す。
水の消費量(行動用)は比較的少なく今まで多くても2L程度しか持って歩いたことが無いが今回はそれに+1Lした。
昨日歩いた茶臼・上河内の稜線には滝雲が流れている、天気は良さそうだ。

小聖岳を超え本峰に取りつく横窪沢からの同ルート者ですべて同世代者。

7:25 聖岳。
これからの縦走路である赤石岳だデーンと聳える。

今年GWの赤石岳は→
聖岳山頂から奥聖方面(今回はパス)

上河内岳から光岳の眺望、南アの奥深さが表現されている。

ミヤマダイコンソウ、聖山頂から兎岳のコルにかけ高山植物の花園です。

芽吹く前のイワベンケイ

奥聖と赤石岳、赤石の後ろには荒川岳。

オヤマノエンドウ

イワウメ

ハクサンイチゲ

ラジオラリア(赤石)露出地。
この赤い石が由来で赤石山脈となった。

9:53 兎岳
少し薄曇りで歩くのには助かる。

チングルマ
この時期綿毛が多くみられるが今年はどうも積雪が多かったせいか時期が遅いようだ。
ここまでまだ綿毛のチングルマには出会えていない。

稜線は風が抜け心地よい。
小兎コルの水場表示、まだたっぷり水はあるがこの水場は水が流れているかは不明です。

11:09 小兎岳。
山頂標識が新設されている。

この縦走路↑↓が多く体力を消耗する。
12:24 中盛丸山。ぽっこり盛り上がった独特の山容で分かりやすい。

今回はスルーする大沢岳、結構いい山ですね。この縦走路には百高山が多くあります。

百間洞山の家までの登山道で年配の登山者と話しながら行く、里山で鍛えなおして年1回3,000m峰を昔を思い出しながら登っていると。
今日は赤石避難小屋まで向かうと言っていた。

13:29 百間洞山の家

テント設営前に小屋で到着食の味噌ラーメンを注文、先ほどの登山者も休憩中で更に山話で盛り上がる。

夕食のみ、お願いしようとしたが本日は急に宿泊客が増え遠慮した、テント設営後は洗濯して体を拭きインナーは着乾しする。

同ルートの3名と酒を片手に山談義。
こんな広いのにテントは我々の3張りと単独行者の3張りとガラガラ、ただし小屋は劇混み。

「ワラジとんかつ」を食いそびれて3日目の夜は更けて行く。

■南アルプス大縦走(8泊9日)撮影した写真


南アルプス縦走 4日目:百間洞から荒川小屋まで


2014.07 南アルプス縦走 9日目:小太郎山を経由し下山
2014.07 南アルプス縦走 8日目:三峰岳・間ノ岳・北岳
2014.07 南アルプス縦走 7日目:塩見岳を超え熊ノ平へ
2014.07 南アルプス縦走 6日目:ダイヤモンド蝙蝠 
2014.07 南アルプス縦走 5日目:天空の小河内避難小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 4日目:百間洞から荒川小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 3日目:聖岳・兎岳を超え百間洞まで
2014.07 南アルプス縦走 2日目:上河内岳を超え聖平小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 1日目:横窪沢小屋まで

南アルプス大縦走 2日目:上河内岳を超え聖平小屋まで

2014年08月08日 | データ

■2014.07.22(火) 縦走2日目。昨晩の酒も抜けほぼ体調も回復したが朝食は軽めにした。
すでに隣人のテントは無く早立ちしたようだ、今回持参した耳栓でゆっくり眠ることができた。
山では遅めの6時過ぎに横窪沢小屋を出発、稜線までは急登、なるべく涼しいうちに標高を稼ぎたい。
7:50 樺段。
朝日柔らかい光の中を登高するのは気持ちの良いものだ、数名の下山者とすれ違う。


ここで一本取る。
軽量化したもののザックはパンパン。


ここで元気な男性登山者が下山してきたので10分ほど話をする。
しばらくすると茶臼小屋へのトラバース(夏道)、積雪期は尾根をもう少し上り茶臼小屋が同じか下に見えた時点とトラーバースした記憶がある。
8:45 茶臼小屋。小屋で天ぷらそばを注文、今回の山行では積極的に小屋で軽食を利用する。特に朝食を軽くにしたので汁まで飲みほした。


稜線はガスの中。下界は晴れ。
9:48 茶臼岳。


ここからの稜線景色を期待したがこの標高は雲の中。


一瞬雲が切れ上河内岳が姿を現す。
私の好きな山です。ピラミダルで堂々としている、山頂からの景色は絶景なのですが。


チングルマ。
しばらくお花畑の中を進む。


奇岩・竹内門


上河内岳肩にザックをデポ、空身で山頂へ。
11:54 上河内岳。ここからの聖、赤石、荒川の景色が良いのに。
奇跡的にガスがきれるまで待つがうっすらすれど、眺望が効くまでにはならない。


ここから南岳を経由し聖平までは空白地帯でトレースが切れているので今回が初めてとなる、東斜面が結構なお花畑だ。
ここも残雪が多かったせいで少し花が遅いようだ。
キバナシャクナゲ


ショウジョウばかま


タカネコウリンカ


ミネウスユキソウ


ここまで縦走パーティーや単独行数名とすれ違う、彼らは花を見ないようだ。
12:55 南岳。上河内岳からここまでの南斜面は花盛りでした。
ここからは一旦樹林帯に入り我慢の下り。


分岐の方向指示盤を右にまがればもうすぐ聖平小屋です。


14:00 聖平小屋。ここは今年すでに2回目
激安ビール(昨年もの)は今日は止め、玄関わきのフルーツポンチを御馳走になる。
さすがにここは団体がいるせいか人が多い。
幕営の受付をし軽食を食べる、テント設営は横窪沢小屋で一緒だった3張りが並んで設営、会話も弾む。
テントは合計十数張りで小屋の賑わいからすれば少ない。

ここは小屋を一番上に南だれの斜面に設営場所がある、左側には聖沢の源流の一つの沢が流れている。
廻りは樹林に囲まれたいい雰囲気の場所です。
この聖平へのルートは4方向からあるが、今回ですべてのルートを歩いたことになる。



稜線は雲に包まれ眺望は無かったがその分足元の花たちが目いっぱい愛嬌をふりまいてくれた。


あすは行動時間が長いので5時に行動開始予定、夜半満天の星。

■南アルプス大縦走(8泊9日)撮影した写真


南アルプス縦走 3日目:聖岳・兎岳を超え百間洞まで


2014.07 南アルプス縦走 9日目:小太郎山を経由し下山
2014.07 南アルプス縦走 8日目:三峰岳・間ノ岳・北岳
2014.07 南アルプス縦走 7日目:塩見岳を超え熊ノ平へ
2014.07 南アルプス縦走 6日目:ダイヤモンド蝙蝠 
2014.07 南アルプス縦走 5日目:天空の小河内避難小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 4日目:百間洞から荒川小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 3日目:聖岳・兎岳を超え百間洞まで
2014.07 南アルプス縦走 2日目:上河内岳を超え聖平小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 1日目:横窪沢小屋まで


南アルプス大縦走 1日目:横窪沢小屋まで

2014年08月08日 | データ
長期休暇(勤続25年のリフレッシュ休暇は2週間)は縦走と決めていたので、北アと南アで縦走コースを色々検討したが結局静かな南アになった。
そして入山は広河原か畑薙ダムかでずいぶん迷うが交通の便が不便な側から入山する(鉄則)から畑薙側から入山にした。
アプローチは名古屋から新幹線で静岡まで行き、そこからバスで畑薙ダムを目指す。両方ともネットで事前予約を入れた。
天候の加減で直前に入山日を2日遅らせたので「ぷらっとこだま」のキャンセル料30%が発生、「しずてつバス」は発生しなかった。
でもこれが良い結果につながり全日行動中は晴れとなる。

コースの刻みは「楽しい縦走」にするため長時間行動を止め5H-8H程度とした。更に縦走中に刻みを調整したため更に平準化。
多くのネット情報は無理な刻みで苦行山行となっている、こうならないように無理な長時間行動を避けるためである。

※実際のコース刻み
①静岡→畑薙ダム→畑薙大吊橋→ウソッコ沢小屋→横窪沢小屋
②横窪沢小屋→茶臼小屋→茶臼岳→上河内岳→聖平小屋
③聖平小屋→聖岳→兎岳→中森丸山→百聞洞山の家
④百聞洞山の家→赤石岳→荒川小屋
⑤荒川小屋→荒川前岳→高山裏避難小屋→小河内岳→小河内避難小屋
⑥小河内避難小屋→烏帽子岳→三伏峠小屋→塩見小屋
⑦塩見小屋→塩見岳→北荒川岳→熊ノ平小屋
⑧熊ノ平小屋→三峰岳→間ノ岳→北岳山荘→北岳→肩ノ小屋
⑨肩ノ小屋→小太郎山→白根御池小屋→広河原→北沢峠→仙流荘→高遠→伊那市駅

更に「楽しい縦走」にするための以下の工夫をした。
1)軽量化(出発時のザック重量は16kg台:水含まず、ただし一眼の重量は含まず)
2)足のケア(まめの防止など)
3)食事計画(これは失敗に終わる)
4)登山靴ソール張替(グリップ力回復)
5)腰パッド(ザックの摺れ対策)
6)衛生面対策(水のいらないシャンプー、ウォシュレット)

いざ南アルプス縦走へ



■2014.07.21(月) 名古屋発8:00のこだまで静岡駅まで1時間ちょいで到着、静岡駅前の登山バス乗り場⑧番を探す。
既に10名程並んでいる、自家用車以外のアプローチは初めてでちょっとした旅行気分。
昼食は近くのコンビニで調達しバス停に並ぶ、9:50発のバスには21名が乗車、約3時間をかけ畑薙ダムまで。
初めて畑薙まで入った時は車で静岡IC経由だった、車でもかなりタイトな道だったことを覚えているが、そこを大型バスが向かう。
途中、2か所トイレ休憩で停車、2か所目の井川ダムで「静岡おでん」を食べる。

道幅の狭い道を大型バスが上手く走って行く畑薙臨時駐車場に到着。車の場合はここに止めます。
ここで18名が降車した。私はバス最終地の畑薙第一ダムまで向かいます、他に目的を同じにする2名がおり結局その方と仲良くなる。

13:15 畑薙第一ダム着。
ダム湖を舐めるように林道が奥に続いている。

こんな事が書いてあります。

南アルプス登山者へお願い
・山の遭難を防ぐために
--------登山届は提出しましたか→静岡県警と長野県警にネット提出
--------体調は完全ですか→快調です。
--------装備、食糧は万全ですか→ばっちり。
--------気象や地理を十分調べましたか→完璧です。
--------単独登山ではありませんか→これは・・・・
--------引き返す勇気がありますか→あります。

13:30 準備をして歩きだすが気分が高揚している。(不安と憧れが入り交じる)

14:30 畑薙大吊橋、今回はこの吊橋から広河原の吊橋まで8泊9日で縦走。
ここは2度目で昨年のGWにこの橋から上河内岳まで行っている。
ヤレヤレ峠への登りを終えて右岸から左岸へと道が続きしばらくすると。
16:00 ウソッコ沢小屋(無人)に到着。天候が悪い場合はここで泊まり翌日に聖平まで行くことも計画に入っているが今日はその心配は不要。

ここまで下山者数名とすれ違うが高齢者が多い(当然ですね平日ですから)。まだ以前通った記憶が新しいので景色は記憶に新しい。

17:30 横窪沢小屋。
小屋番の方からお茶をいただく。やはり南アルプス南部なので・・・・静かです。
沢が近くに流れるこの小屋には一度泊まって見たものです。

近くの沢で日本手拭いで体を何度も拭く。
先行者は1張り1名で最終的には自分も入れて3張り4名となる。
この4名がすべて長期縦走者で必然的に仲良くなる、ただし平均年齢は約57才のロートルです。

テントを設営しながら缶ビールを2本飲む・・・脱水したからだにビールはまずかった。
夜半気持が悪くなる。
日頃のテニスやジムでは水分が足りているか分かるが、登山ではザックの重みで手がむくみ、気圧で顔がむくむので水分が足りてるか分かりにくい。


小屋番さんに「南アルプスまるごと体験のスタンプラリー」台紙をいただき、最初に横窪沢小屋のスタンプを押す。
ここはノウサギのスタンプ。
今後これは楽しみの一つとなる。


初日は、沢沿いの道を木々の緑を愛でながらくねくね登高してきた。
心配したヒルは見なかった、この為だけにアシックスのロングタイツを着込んできた。


南アルプス縦走 2日目:上河内岳を超え聖平小屋まで

2014 07南アルプス大縦走(8泊9日)スライド 


2014.07 南アルプス縦走 9日目:小太郎山を経由し下山
2014.07 南アルプス縦走 8日目:三峰岳・間ノ岳・北岳
2014.07 南アルプス縦走 7日目:塩見岳を超え熊ノ平へ
2014.07 南アルプス縦走 6日目:ダイヤモンド蝙蝠 
2014.07 南アルプス縦走 5日目:天空の小河内避難小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 4日目:百間洞から荒川小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 3日目:聖岳・兎岳を超え百間洞まで
2014.07 南アルプス縦走 2日目:上河内岳を超え聖平小屋まで
2014.07 南アルプス縦走 1日目:横窪沢小屋まで