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コロナ下の北海道旅行(5)エピローグ

2020-12-05 18:48:04 | 旅行記
旅行から帰ってすぐ大阪と札幌がGoToトラベルの対象から外れ、昨日は東京の65歳以上が自粛しろということになった。もうどこにも行けない。先月四国の実家から帰京する時にコロナ感染の不安があった。その1カ月余り前に家内から北海道旅行の連絡を受け二重に不安になった。

家内は旅行会社に問合わせ、「北海道は札幌を除けば心配することはない、ましてや東京と比べればより安全なのでは」との返事だったという。娘から「行ける時に行った方が良い」と言われて後押しされたという。結果的には私たちは楽しんで終わった。だが、そんな調子で皆が旅をすれば感染はより広がるだろうという一抹の罪悪感もある。

参加者は若いカップルから老夫婦まで意外に広範な年齢層がいた。何か質問とか希望があると手を上げて真っ先に意思表示するのが年寄りの私なのには我ながら驚きだった。一方で、スマホやマスクを忘れるのも先ず私だった。あのジーサン少し変だと思われたと思う。

なもんで、普段のスケベジーサンをなるべく表に出さないよう気を付けた。それでも、飛行機に乗りCAに顔を合わせると「めっちゃキレイ」と言って喜ばせ、トイレに立つとドアの前にいた二人のCAに「美女二人の前で用を足すのはどうも」と言い返事に困らせた。

私としては半年の田舎暮らしでこんなチャンスは滅多になかったから、一言二言声をかけたくなるのは許して貰いたい気持ちだった。しかし、阿寒湖のビジターセンターで話をした女性とは趣味があいそうで不純な気持ちゼロで山歩きをしたいと思った。

最初の頃はみんな大人しいなと思ったが、暫くして夫々に楽しんでいる様子がわかった。飛行機で隣の席に座った女性カップルは上海からだそうで、日本語はたどたどしいが楽しんでいるように感じた。こういう時に私は経験で声をかけリラックスさせるようにする。

だが、旅を楽しくさせてくれた最高の貢献者はお喋りで物知りな老ガイド嬢だった。疲れを知らないお喋りを続け、老体に鞭打って山道や街中を先導して歩いた。体力も知力も必要な仕事だ。春以来コロナで仕事が無くなり網走から参加した、今回が二度目のガイドだったという。

野付半島から戻る時、白鳥の群れの近くに黒い鳥がいて誰かが名前を聞くと、知らないという代わりに「黒鳥」と答え笑いを誘った。全く憎めないガイドだった。別れ際に遠くからシュールに「長生きしてね」と言うと少し笑い声が聞こえた。マズかったかも、と思ったが後の祭り。申し訳ない。■

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