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介護録09冬(5)

2009-12-05 19:19:18 | 健康・病気

先月初めに市が入院中の母と面接し、介護レベル見直し結果がケアマネから一昨日通知された。現状維持の要介護レベル1との判定であった。脳梗塞で倒れたが、介護上は悪化してなかった。悪くなってないのだから良いニュースなのだが、母の介護と言う点では悩ましい問題が生じた。

リハビリ病院の相談員に新しい介護保険証を提出するとリ、ハビリ後の施設入所条件(レベル3)に合わないので、受け入れられないと改めて説明を受けた。今後のリハビリの進捗を見て他の施設探しなどの相談に乗りますと言われ、取りあえず問題先送りとした。

母の部屋に上がるとベッドは空、リハビリの最中だった。この時間は杖を使った歩行練習で、途中でベンチに座り姿勢を直しながら歩行練習をしていた。リハビリ訓練をしている人達は見た目には20代から30代の若者が殆どだった。母に聞くと毎回人が変わると言う。

その日の母の機嫌は酷く悪く、2回も癇癪を起こした。一つは大部屋で皆と一緒に食事をするのがとても嫌らしい。母は飲み込みに問題があるので、看護婦の眼の届く大部屋で無ければいけない。理由は単に一人になりたいと言うだけではない。

他のリハビリ患者の中にはもっと症状が悪化した人達がいる。慣れないと顔面が麻痺した人を直視するのもつらい。そういう人達を見て、自分が彼等と一緒にされたと惨めな気分になるのが嫌で堪らないのではないかと思う。実際のところは、母より様子が良い人もいるし、半身麻痺でも前向きに取り組んでいる様に思える人もいる。

それではと、前回持って行ったジャージの着心地を聞くと、母は丈が短すぎてみっともない、こんな酷いのを着ている人は誰もいないと大声でののしられた。普段は聞き取れないような小さい声なのに、声を出すリハビリの効果と苛立ちの相乗効果だろうか驚くほど大きい声だった。参った。又、新しいジャージを買ってきたので着心地を試してくれといっても返事が無かった。

色々話題を変えて病院生活にどう馴染んでいるか聞き出そうとしたが、意思表示が殆ど無く今のところうまく行ってないように感じた。来週月曜日に大阪に住む妹が様子を見に来てくれるといっても反応が無い。彼女によれば母が癇癪を起こすことは珍しくなかったらしいが、中学卒業後実家を出た私にはちょっとした驚きだった。

病院から帰る前にもう一度相談員に会って、どうにかなると思っている訳では無いが誰かに知っててもらいたいからと断わって、母の様子を報告した。彼女は食事の席を窓側に変えるなど工夫してみる、母と話してみると言ってくれた。私の娘と同じ位の年頃だが、多分こういう経験もあるのだろうと少し期待。来週、妹の顔を見たら気分が変わるかもしれない。■

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