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自民党総裁選(頓珍漢な評)

2021-09-30 21:14:49 | ニュース
自民党総裁選は岸田文雄氏が選ばれた。投票の2日前になってドラマチックな展開があり、一気に岸田氏が優勢になったいきさつを詳細に伝えるマスコミ報道を見て、私も正直驚いた。政治評論家も見逃したらしいが、それが政治の現実なのだろうと思った。そういう意味では報道の価値があった。

しかし、それと同時に政策そっちのけで舞台裏のみ大袈裟に伝えるマスコミ報道にはいつものことながら失望した。そもそも菅首相が再選を断念したのはコロナ対策に不満を持つ人達が増え支持率が急降下し、次の衆院選で再選に不安を持った若手議員が増えたからだと報じられた。

しかし、新総裁が選出されたその日にコロナ感染が急減し緊急事態宣言が解除された。仮に政府の責任だとして、その担当大臣の河野氏が実行責任を問われても可笑しくない。だが、菅氏が不人気で退任に追い込まれ、一方河野氏が人気ナンバー1というのが私には違和感があった。首相が発信力に欠けるとしても、配下の責任者が逆に一番人気、つまり結果を問わず口が上手ければ良いのか。

しかし、冒頭のように直前になって総裁選のマスコミ報道のお蔭で自民党の支持率が上がったら、今度は若手議員はもう河野氏に頼らなくても当選できると考え変身したというのも酷く違和感があった。国民はマスコミ報道の言いなりで自ら考えられないのか。何だ、大事なのは政策じゃないのか。尤も河野氏の政策討論会での失言も原因らしいが、報道を見る限り二次的な扱いだった。

以上は私の極めて個人的な印象だ。河野氏にも岸田氏にも先入観はない。両者とも夫々に理解できる。むしろ、総裁選の裏舞台の勢力争いばかり報じるマスコミの貧しい姿と、報道に違和感を持たず勢力争いだけに注目する人達の哀しさに、「又か」と偉そうにコメントする私がいる。最後に付け加えると、コロナ対応等で国民の評価を落とした政治家は世界中にいっぱいいる。■
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