かぶれの世界(新)

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私的・法治国家

2015-11-14 21:52:55 | 日記・エッセイ・コラム
朝小雨の中を自転車に乗って、バドミントンの練習に多摩川沿いの市立総合体育館に向かった。ナイロン製の傘にウィンドウブレーカー姿で自宅を出たのだが、車の通らない遊歩道でもすれ違う自転車に乗った人達は皆フード付きのレインコート姿で雨傘をさしていないのに気付いた。最初の100m程度走ってまずいと思い傘をさすのをやめた。日和った。

改正された道交法で傘をさして自転車に乗れなくなったのは知っていたが、殆どの人は守らないと思っていたので意外だった。2km先の体育館に着くまでに傘をさして自転車に乗った人を見たのはったったの二人だった。総合体育館は中学生のハンドボール大会が開催されており、今日の練習場は別の体育館だと気付いた。事前に調べなかった私がうかつだった。

小雨が続く中、今度は多摩川とは反対側の国分寺市に近い地域体育館に向かった。多分4km以上の距離だったが誰一人として傘をさして自転車に乗った人を見かけなかった。練習が終ってもまだ雨が降っているので、いつもは浴びるシャワーをスキップして汗で濡れた体をウィンドウブレーカーに包んで自宅に戻った。3kmの道のりでは唯一人道交法を守っていない人を見かけただけだった。

結局、10km近くを自転車で走り傘をさして自転車に乗った人を3人見ただけ、驚くべきことに道交法違反は1割以下だった。歩行者の時の私は赤信号でも車が見えなければ構わず道路を横断するが、大抵の人は信号が変わるまでじっと待っている。何度も海外出張したがどの国でも私のように安全を確認すると道路を横断していた。私の知る限りどんな時でも信号を守るのは日本人だけだ。

改めて日本人のどんな時も法を守る順法精神を実感した。何10年も傘をさして自転車に乗っていたはずなのに、道交法が改正され禁止されると直ぐに新法を守るとは凄いなと思った。決して馬鹿にするつもりはない。これが日本人であり、この生真面目さが法治国家を支える土壌になっていると思った。同時に私のいい加減さも。■
コメント
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