かぶれの世界(新)

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安産祈願

2015-11-07 21:43:17 | 日記
秋晴れの戌の日の昨日、娘夫婦が明治神宮で安産祈願のお祓いを受け両家の両親が付き添った。息子夫婦は有名な水天宮だったが、娘夫婦は何故か明治神宮になった。原宿駅に降りる時から平日とは思えない人混みだった。平日の明治神宮がこんなに人で溢れているのを見た経験が無い。人混みから聞こえてくる言葉は殆ど外国語、見かけが似てると思っても言葉は違うアジア人が多かった。

本殿から右に抜けお祓いを受ける神楽殿に入っても、どちらかというと外国人だらけ。紋付はかま姿の金髪外国人の花婿と長身のモデル体型の美しい日本人花嫁の後に、日本人とコーカシア系外国人の参列者の行列が目の前を通る姿はシュールで、老人の目には現実のものとは思えなかった。息子が結婚式を挙げた数年前とは随分景色が変わった。

お祓いは安産祈願の他に七五三等諸々合わせて30分おきに繰り返し行われていた。待っている間にお馴染みの黄色い帽子をかぶった大勢の子供達のグループが入って来た。とっても可愛かったので近寄って行き声をかけた。例によって警戒感を与えない安全なお爺ちゃん風のアプローチだ。

「今日は何だい?」、「遠足!」、「エー、どこから?」、「国学院(幼稚園らしい)から」、「エー!遠いだろう?」、「うん、疲れたよ」、てな具合に数人の幼児が声を揃えて答えた。白いジャージの若い女先生が声を張り上げて一生懸命隊列を揃え、広い待合室の一角に子供達を集合させた。

時間が来るとお祓いを受ける広い畳の部屋の引き戸が開かれ、中に入ると一番前にお祓いを受ける妊婦や子供達、その後ろに我々のような付き添いが座った。幼稚園の子供達は右側の団体入口から入り右側に固まって座った。私は胡坐をかいても直ぐに足が痛くなった。ずっと正座している若い人もいて驚き尊敬した!

20分余りで一通り儀式が終わった。左側の廊下を通って退出する時に娘夫婦はお札や安産の帯を受け取り、全員がお神酒を勧められたが意外と使われた酒器が少なかった。巫女さんが可愛かったので、いつもの通りというか、ついつい声をかけた。彼女によると明治神宮と国学院の関係は密接で、明治神宮の神官は国学院出身なのだそうだ。言われてみれば聞いたことがある。巫女さんはどうかは次回にとっておいた。

その後、タクシーに分乗して四谷のホテルに向かいスキヤキを頂いた。会社勤めの頃は仕事で何度も利用したホテルで、その日も池上彰や経営者の講演があり沢山の記者がいた。ホテルの周りの印象が変わったと感じた。夫君の父君は75になられたそうでかなり足が弱って歩行困難になり、もっぱら私と同い年の奥さんの会話が弾んだ。家内はいつもの通りだと鼻白んだ。明治神宮でも私が誰彼となく声をかけそうだとハラハラしたそうだ。

夫君の選んだ老舗のすき焼き屋さんでは、仲居さんみたいな恰好の中年女性が面倒を見てくれた。減塩している私にとってはたれが塩辛く味噌汁を残すと、長野に住む奥さんも最近県の指導で減塩に勤めているとフォロウしてくれた。今や長野は日本一の長寿県だというと仲居さんもその話を知っていた。本当に美味しかったのは佐賀県産というお米と一ノ蔵だった。そんなこんなで昼間から酒を食らって1日が終わった。■
コメント
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