かぶれの世界(新)

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レディ・アンテベラム--カントリーのすすめ

2011-03-10 21:28:42 | 音楽

たまには柔らかいテーマを。「レディ・アンテベラム」と聞いてピンと来る人は少ないかもしれません。先日グラミー賞をとった男2人、女1人のバンドです。私はグラミー賞のニュースを聞くまで知りませんでした。ポップス音楽ネタを投稿するなんて柄じゃないのですが、少し訳があります。

というのは、彼らがカントリーのバンドだからです。今回のグラミー賞受賞の本命は同じ「レディ」でも日本でも過激なファッションで人気のレディ・ガガだったそうです。日本でいえば、本命はEXILEだったが坂本冬美の演歌がレコード大賞を取ったようなものだと思います。

彼らの2枚目のアルバムをシングルカットした「ニード・ユー・ナウ」が大ヒットして受賞となりました。カントリーなんか知らないという人も、曲を聞けば記憶にある方が多いと思います。ちょっと聴いてみて下さい。地味ですが本格派です。http://www.youtube.com/watch?v=1OfsZyYPLoI&feature=related 

私がカントリーファンになったきっかけは90年代半ば米国駐在した時のことです。渡米して半年も経つと日本から持っていったCDを聞き飽きました。当時は車で聴く日本の音楽はCDをカセットテープに録音して聴きましたが、そのうち通勤中ラジオから流れる音楽を聴くようになりました。

中でもカントリーが私にはあっていたようで、その頃人気のあったジョージ・ストレートとかシャナイア・トウェイン、リアン・ライムズなどのファンになりました。帰国してカントリーは意外とCMのバック等に使われているのに気付きました。誰でもメロディを聞けば思い出すはずです。

演歌が主に年配のファン層が聴いているのに対し、カントリーは米国の若者の間にも人気があると感じました。2008年末からテイラー・スウィフトがジャンルを超えて物凄い人気だといいます。YouTubeのヒット数が1億回に迫っていました。少し前にはブッシュ大統領のイラク戦争を批判してナッシュビルから締め出されたデキシー・チックスも1000万枚以上のCDを売りました。

私の主観的な印象ですが、総じて現代の女性カントリー・シンガーは歌がうまくて美人です(日本の演歌歌手も同じかも)。日本の演歌と違うのはアイドルっぽいカントリーシンガーが結構いて、男性では優男よりマッチョタイプが多い気がします。

最近ヒットした曲にはカントリーっぽくないものも多く、ジャンルを超えて受け入れられていると思います。時には曲そのものよりナッシュビルのレーベルかどうかでジャンル分けされているように感じます。カントリーは好きじゃないけど「ニード・ユー・ナウ」は好きだという投稿を見かけました。

グラミー賞受賞のニュースは流れましたが、その後レディ・アンテベラムのニュースが余り聞かれません。日本だけじゃなくナッシュビル発のメルマガまで扱いが地味です。受賞後日本でもCD売り上げやFMのリクエストが増えたといいますが、目だって増えたと感じません。日本ではカントリーはメジャーじゃないし、知名度もないので当然かもしれないけど、ちょっと残念な気持ちです。

馴染みの無いバンド名が原因かもしれません。アンテベラムとは南北戦争以前という意味だそうですが、米国人にはピンと来ても我々日本人は何のことかわかりません。私の好きなディキシー・チックスは名前を聞けばピンと来るし、彼らの曲のスタイルも名前と一致しています。バンド名通りの地味な活動で一発屋と言われないよう次のヒット曲を期待したいと思います。■

コメント
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