先月中に「複雑骨折」した歯の治療がまだ続いている。半分だけ抜いて残った奥歯の土台の強化は終ったが、抜いた跡は歯茎の肉が盛り上がって来るまで治療できない。その間、歯石をとり他の軽症の虫歯を削り詰め物をしてきた。今日は突然親知らずの写真を見せられ、虫歯の原因になっているので抜くかどうか聞かれた。
この年になるまで親知らずが生えているなんて知らなかった。この親知らずまで歯ブラシが届かないので、隣の歯まで虫歯になり易いという。痛いのは嫌だが止むを得ない。「痛いのは嫌だけど抜きます」と情けない声で看護婦さんに返事した。
実際のところ麻酔をかけた時に痛みを感じたが、その後の抜歯はあっという間だった。聞くと、歯が小さく形が整っているからスッと抜けたのだという。明日消毒に来いという。それだけだった。抜いてから2時間半たった今、麻酔は切れているはずだが痛みは殆どない。
だが、複雑骨折した部分はまだまだ時間がかかりそうだ。来月中ころには田舎にしばらく滞在し、松山の老人ホームに入居している母を見舞い、ほったらかしの実家の庭やお墓から農地・山林の手入れなどをやる積りだ。地域の色んな行事に参加してご近所の一員として顔つなぎをし、不在時に気にかけて助けてもらう狙いもある。
ということで年末まで東京を離れると先生にいうと、来月中までには歯茎が盛り上がらないだろうから、無理して処置しても手直しが必要になる恐れがあるという。かといってほっておくと、上側の正常な歯が落ちてかみ合わせが悪くなる。結局来月仮処置をすることになった。高齢者の医療費上昇に貢献しまくりだ。■